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いよいよ大掃除を始める頃になってきましたね。(え、遅い?)
今日は水槽を掃除してセットし直しました。3月の地震の後、碌に触ってもいなかったんですが、生存者(エビ)が4匹も発見され、良かったやら申し訳なかったやら・・・(フィルターとかは回してあったんですけどね)
年明けたら仲間を増やしてあげようかしら?
さて、今日は3話目です。今年中には終わらなそうな・・・すみませんww
小説は続き~からどうぞ。
《カイトとメンテナンス・3 》
「朝の・・・」
「アサ?」
オレの言葉を繰り返しながらキョトンとした顔で見つめてくるのは、タヌキさんくらいの身長に青い髪、青い目。水色のマフラーに白いコートの・・・今朝オレをここまで連れてきてくれた〈カイト〉。
ボーカロイドはデフォルトと全部同じに作られていても、それぞれ個体ごとにほんのちょっとずつ違いがある。同じ型同士なら、人間じゃ分からないようなその小さな違いがちゃんと分かるんだ。
でもこの人は朝の人と、頭のてっぺんからつま先まで全部同じ作り。だからこの人は朝のあの人の筈なんだけど・・・朝と全然違ってずっとニコニコしてるのは、なんでだろう?
「イチ。急にそんな事を言われてはお困りになるでしょう」
「えっ!?」
そう言いながら、薄暗い廊下の向こうからゆっくり歩いてきたのは・・・表情は違うけど、目の前にいるのと“全部同じ”〈カイト〉だ!
「お騒がせして申し訳ありません」
聞き比べると最初の〈カイト〉よりほんのちょっとだけ低い声でそう言って、オレに向かってキレイな仕草でお辞儀をするのは、朝と同じ無表情。
「ふぇ?え・・・あの、その・・・誰、ですか?」
“同じ”ボーカロイドが並んでる、ありえない光景に驚いて訊くと
「ああ、失礼いたしました。今朝ご挨拶をしておりませんでしたね。私は、当ボーカロイド研究施設所有のプロトタイプ〈カイト〉、ゼロと申します。こちらにおりますのは・・・」
「ボクはイチ!ボクもプロトタイプだよ」
「ぷろとたいぷ?」
「分かりやすく申せば〈カイト〉の試作品、製品化に向けて最終的な動作確認などを行った“実験機”でございます。現在は改良やオプション開発のためにこちらにおります」
聞き慣れない言葉に首を傾げると、ゼロって言った、朝会った方らしい〈カイト〉がすぐに教えてくれた。表情は相変わらず殆ど動かないけど、性格は優しいのかな?
「へぇ・・・でもなんで二人、全部“同じ”なんですか?」
「使用状況等の比較実験をする為には、全く同じ機体条件の方が都合が良いのですよ」
「そう。だからボクとゼロ、ぜーんぶ同じ!」
じゃあこの二人が、オレの“元”にもなってるってことなんだ。
オレから離れてゼロさんと腕を組んだイチさんは今もニコニコ、ゼロさんは無表情。でも、同じ顔。ゼロさんもちゃんと動いてるのは分かってるのに、起動前と起動後の姿を一度に見てるみたいで不思議だなぁ。あ、そう言えば
「えと、イチ、さん?がオレのことをチヨって言ってたの、何でですか?」
「あの名前の字、千代紙のチヨでしょ?だからキミも、チヨ」
「ふぇ?」
確かに、“千代”って書いてチヨって読むけど、マスターの名字はセンダイ、だし・・・
「イチ。千代様はそのままセンダイ、とお読みしてよいのですよ」
「・・・でも、チヨはチヨだよ?」
笑顔のまま首を傾げて返すイチさんに、ゼロさんはちょっとため息をついて
「申し訳ありません千代様。イチはこう・・・一度決めてしまうと、少々頑固なもので」
「あっ、別にいいです。大丈夫」
チヨっていうのも、なんか可愛くていいよね?マスターが聞いたらなんて言うかな。
「でも二人はオレのこと、ここに来る前から知ってたんですか?」
というか、少なくともイチさんは、一度も会ったことないオレを知ってたみたいだけど。
「あのね、ボクらにとって〈カイト〉シリーズは全部弟妹。データを見れば、どの子か全部分かる」
「全部!?すごい!!」
だって、いくら多くないっていったって千人以上いる筈なのに、それが全部分かるなんて!
オレが驚いて声を上げると、今までずーっと笑顔だったイチさんは、朝センターの前で見たゼロさんの顔とピッタリ同じ、ちょっとだけ困ったような顔で言った。
「でも、チヨはトクベツ」
「とくべつ?」
オレ、何か他の〈カイト〉と違うところってあったっけ?家事機能は他にも搭載してる〈カイト〉がいるだろうし、外見だってちょっと背が低いくらいで、そんなに変わってないような・・・
思い当たることがなくて首を傾げると
「千代様は、〈カイト〉が発売されてから今までただお一人だけ、ボーカロイド販売店以外で販売されて、尚且つ注文者以外が購入した機体でございます」
「・・あっ・・・」
そうだ・・・オレ、マスターに注文されたんじゃなかったんだ。お家に迎えられたあの日、マスターから“望んだ”って言ってもらってからすっかり忘れてたけど。
だってマスターは、そんなの気にならないくらいオレのこと大事にしてくれてるもの。
「ボカロって受注製造でしょ?たまーに製造後のキャンセルもあるけど、そういう時、専門店はすぐにその子を引き揚げてここに戻してくれる。そして、自分の注文じゃない子でも可愛がってくれるっていうマスターに、いっぱい審査してから譲る。でも、キミは違った」
「千代様が販売されたのは一般の電器店でございましたので、ボーカロイドの流通事情を知らなかったようです。貴方はキャンセル後しばらく家事ロイドのように展示され、その末に現在のマスター様に引き取られました。このような販売方法は・・・通常、有り得ません」
オレって、そんなに“普通じゃない”売られ方してたんだ。・・・こうやって聞くまで、自分が起動する前のことなんて考えたこともなかった。だけど
「でも、マスターもオレを買う時、審査を受けたんでしょう?じゃなきゃボーカロイド所有の許可が出ないもん。だから、それでいいんじゃないんですか?」
何だかオレとマスターの出逢いがすごく悪いことだったみたいな話し方に、思わず聞き返すと
「ボカロって、自分好みに作れるのが売り。見た目も、声も、性格も。だから、マスターと合わないコトってそんなにない」
「けれど製造済み機体の場合、いくら事前説明があっても実際に起動してみると、自分の要望と添わない事が間々あります。・・・かつては製造済み機体も受注生産同様の審査基準でしたが、ロイド保護法違反で検挙される方の比率が受注生産で購入された方と比べてかなり多く、それ以降、製造済み機体の販売には細心の注意を払うようになったのです」
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という訳で、新キャラはゼロとイチです。元々(ボカロ界)のゼロイチのキャラが、私の中では
ゼロ→カッチリでしっかり者。イチ→無邪気で子供っぽい なイメージだったんですけど、自分で書いてる内に段々おかしな感じになってきました(汗)。まぁいいや、我が家設定でww
・・・初期段階ではゼロしかいなかった(しかも今とキャラ全然違うw)なんて言えない・・・
続き
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