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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんにちは。

今日も元気に病院通いでした。・・・ネコのな!
朝イチで行ったんですが、めっさ混んでしましたよ。休日診てくれるとこって少ないですからね。
でも、みんな動物好きなのが分かっているので(まぁ当たり前だけど)、普段ヒッキーな私も知らない人とお話しできたりで、行くのちょっと楽しいです。・・・さつき やウサの具合が悪くて行くんじゃなけりゃ、もっと良いんですが・・・

さて、北上家も今日で4話目。途中で捻じ込もうと思っていたマスターの名前を出すタイミング、完全に逸しましたww
このまま掲載当時と同じような流れで行けば、出てくるのはかなり後です。・・・まぁ、大して困る事は無いんですけどね(笑)


小説は続き~からどうぞ。

*****************

《あなたの微笑みは薔薇色の鎖・4 》


「あの・・・お口に合いませんでしたか?」

 卵焼きを口に入れたまま動かなくなってしまったマスターに、恐る恐る声をかける。

 今日の朝食は若布の味噌汁にしらす大根、胡瓜の浅漬けと卵焼きの4品。家事機能が付いていない僕だけど、起動から5年で一通りの家事はこなせるようになった。お爺ちゃんが料理好きでよく作ってくれたから、料理の腕はそんなに上がらなかったけど。

「いや・・・甘くないな」
「甘くない?卵焼きが、ですか?」

 相変わらず口数の少ないマスターの言葉に、思わず首を傾げる。お爺ちゃんの作っていた卵焼きは醤油と出汁と、ちょっとの味醂で味付けしたもので、僕はそれしか食べた事が無い。だって卵焼きってご飯のおかずでしょ?甘い卵焼きでおかずになるの?

「ああ、俺の知ってるのは甘い」

 そう言いながらも、マスターは残りの卵焼きに箸を伸ばす。
 
 お爺ちゃんが亡くなってからは何も口にする事はなくて、稼働に必要な最低限のエネルギーは充電で済ませていた。だからこうやって誰かと同じテーブルに着くのも、作ったものを食べてもらうのも久々で、マスターが来て二月近く経った今でも何となく落ち着かない。

「甘いの、作りましょうか?食べた事ないので上手に作れるか分かりませんけど」
「いや、考えていた味と違うから少し驚いただけだ。これはこれで美味い」
「そうですか・・・良かったです。でも、甘い卵焼きってどんな感じだろ?」

 甘くない卵焼きも気に入ってくれたのか、そのまま残りも黙々と食べると、すっかり目の前の物を食べ尽くしたマスターは不意に僕の茶碗を見て

「まだ、食えるか?」
「へ?あ、ええと・・・はい」

 基本的にボーカロイドは人間と比べると小食で、僕もあまり沢山は食べられない。でも、今日はまだ余裕があるので頷くと

「ちょっと待ってろ」

 それだけ言い残して、食べ終わって重ねた食器を持った長身は台所へと向かった。

「なんだろう?」

 マスター用に新しく買った茶碗に比べて格段に小さい、子供用の青いウサギの茶碗。お爺ちゃんが買ってくれた、手の中のそれに僅かに残るご飯を口に入れれば、僕の朝食も終わってしまう。どうしよう、お茶でも淹れようかなぁ・・・

「これ」
「ぅわっ!」

 コトリと、不意に目の前にお皿が置かれた。驚いて振り向くと、いつの間にかマスターが立っている。どうしていつも気配が無いんだろう、マスターって。

「・・・たまごやき?」
「甘いやつ」

 形は僕の作った卵焼きに似ているけど、砂糖で焦げやすいせいか、切り揃えられた黄色い断面には濃い茶色の線が綺麗に渦巻き模様を作っていた。

「食べて、良いんですか?」
「ん」

 頷かれてそっと箸を入れると、フワリと上がる湯気。マスター初めての手料理に、割ったそれを緊張しながら口に運ぶと・・・

「・・・っ、これ、美味しい!」

 程良くついた焦げ目の香ばしさと卵の甘さが口に広がる。ご飯に合うかは分からないけど、初めて食べた甘い卵焼きはお菓子みたいでとっても美味しかった。

「そうか」
「はいっ!すごく美味しいです、マスタ・・・ぁ?」

 言いかけて見上げたマスターの表情に、思わず固まる。
 絶対消えないんだと思っていた眉間の皺が無い。それに、少しだけど左右に持ち上げられた唇。そして何より、いつも鋭い視線を向ける眼鏡越しの目が、僕を見つめたまま優しく細められて・・・

「カイト?」

 動かなくなった僕に、今の表情は幻覚なんじゃないかってくらい一瞬でいつも以上に眉間に皺を寄せたマスターが、訝しげに声を掛けてきた。

「っはっ、はいっ!」
「どうした?」
「え?」
「赤い顔してる」
「へあっ!?」

 言われて、慌てて手を当てた頬がひどく熱い。というか、さっきから凄く動悸が激しいんだけど・・・何これ。珍しいもの見たせいで身体が驚いたのかな?

「具合、悪いのか?寝てるか?」
「あ、いえ、何でもないです、大丈夫です!」
「・・・そうか?」
「はい、そうですっ!!」

 多分心配してくれてるんだろうマスターが、その割にあまり変わらない表情のまま訊くけど、僕はその鋭い視線を逸らすように、俯いて残りを口に含む。
 

 さっきはあんなに美味しいと思ったのに・・・ほんの一瞬見ただけのマスターの笑顔がちらついて、口の中の卵焼きの味は全然分からなかった。

***************


私は卵焼き、しょっぱい派です。だって、ご飯のおかずだし!
マスターの作った卵焼きのモデルは、職場で年に数回頼むお弁当屋さんのお弁当に入っている卵焼き。甘いからデザートとして楽しんでしますが(笑)、とても美味しいんですv

続き
 

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08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

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