[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
暑くて死にそうですね・・・おいおい、まだ7月だぜ?今年も昨年みたいな猛暑になるつもりか、おい!?
今日は家から出られませんでしたよ。職場ウサの保冷材を追加購入するつもりだったんだけど・・・ペットボトルで凌いでもらおう。っつか、周辺の畑がパッサパサです。雨降ってくれ!!
さて、今日は北上家5話目です。別に涼しくもなんともない話で申し訳ないww
************
《あなたの微笑みは薔薇色の鎖・5 》
「・・・何をしている?」
「うひゃあっ!」
暗闇からいきなり掛けられた声に驚いて叫ぶと、視線の先の小さな白い塊も驚いたのか、伸ばした指から離れてしまう。
「あ、ごめんなさいマスター。起こしちゃいましたか?」
「いや、いい。・・・猫?」
「そうなんですよ。寝ようと思ったら鳴き声が聞こえて・・・降りられないみたいです」
夜も更けた午後11時過ぎ。裏庭にある柿の枝の上で、白い仔猫が鳴いていた。
ボーカロイドじゃなかったら聞こえないほど小さいそれに、わざわざマスターを起こさなくても僕がこっそり下ろせばいいかと裏庭に回ったんだけど、その子がいたのはちょっと手が届かない位置で。
今あと少しの所まで寄ってきてたんだけど、大きい声を上げたせいでまた離れちゃったなぁ。
僕と同じように勝手口から出てきたらしいマスターは、仔猫にいつもの鋭い視線を送ってからおもむろに手を伸ばすと
“ミギャーッ!”
「ちょっ、マスター!?」
小さな身体をいきなり鷲掴みにした。
いや、確かに背の高いマスターが腕を伸ばせば届く高さだったけど・・・急すぎて、凄い鳴き声を上げた仔猫は勿論、僕もびっくり。
「ん」
「ぇあ?あ、はいっ」
大きな手の中でジタバタと暴れる仔猫を慌てて受け取ると、よっぽど怖かったのか僕の肘と脇の間に顔を突っ込んでて逃げ込もうとする。そんなとこ入っても、どこにも行けないよ?
「わぁ、ちっちゃくて可愛いですねぇ。親猫も近くにいないみたいだし、野良なのかな?・・・ってマスター、ちっ、血が出てます!」
「ん?」
何本か出来てしまった細い傷から、赤い筋が伝っていた。気づかなかったのか、僕が言ってからようやく明かりに手を翳したマスターは
「別に、何ともない」
「何ともなくないですっ、早く消毒しないと!・・・あ、この子どうしよう」
すっかり僕の腕で寛ぐ仔猫と、手から血を流すマスターの顔を交互に見れば
「好きか?」
「へ?あ、ああ、猫ですか?ええと・・・好きです。動物は何でも」
「じゃ、連れてこい。飼うから」
傷の無い方の手を軽く振りながらそれだけ言って、さっさと勝手口に戻ってしまった。え、そんな簡単に、いいの?
「カイト?」
「あ、はい、行きます」
結局あの声に従ってしまう僕は、家に戻ると仔猫を座布団の上に敷いたタオルに下ろして、マスターの手当をする。
「沁みません?・・・あー、痛そう。何であんな急に捕まえたんです?だから暴れちゃったのに」
「あれ以上登られると、俺も手が出せなくなる。大体猫は、登るのは得意でも降りるのは下手だ」
「へぇ、そうなんですか」
一見あんな大雑把に見えても、ちゃんと考えがあっての事だったんだ。
消毒薬で綺麗に傷を拭いてから、傷薬を塗ったガーゼを当てて包帯を巻くと
「大袈裟だな」
「今日だけですから、我慢して下さい。それであの子、本当に飼うんですか?」
「嫌か?」
「いえ、僕は・・・その、嬉しいですけど。マスターはいいんですか?だって、引っ掻いたし」
それに、動物好きなのかな?
今は眼鏡の無い顔をこっそり見ながら訊くと、感覚が慣れないのか無表情のまま包帯巻きの手を握ったり開いたりしていたマスターは、タオルから顔を上げた白い毛玉に視線を向けて
「平気だ。それに、猫は嫌いじゃない。・・・カイトも、昼間誰もいないよりいいだろう?」
その声に反応したのか、小さな足でトタトタと僕らの方に歩いてきた仔猫を抱き上げて撫でれば、腕の中でうっとり目を閉じる。こんな可愛い子がいてくれたら、昼間一人きりの寂しさも無くなるだろうけど・・・
僕らボーカロイドは、他の作業用ロイドと違って娯楽目的の、言わば愛玩用。愛玩動物であるこの子たちと同じ立場なのに、僕が寂しいってだけで猫を飼うなんて、おかしくない?
「そんな理由で・・・良いんでしょうか?」
僕が訊くと、包帯をしていない方の手をそっと仔猫に差し出したマスター。一瞬、さっきの事を思い出したのか身を固くした仔猫は、フンフンとその匂いを嗅いだ後に小さな舌でペロリと指先を舐めた。
その様子に、眉間の皺を和らげながら白い頭を優しく撫でているところを見ると、嫌いじゃないっていうより、好きみたい。
「別に、猫に飼われる理由は関係ない。幸せな生活が出来ればいいだけだろう。もしお前が気に病むなら、その分可愛がってやれ」
「はいっ!・・・ふふっ、これからよろしくね」
ピンクの肉球をした小さな手を摘まんで軽く動かすと、仔猫は“ミュウッ”と可愛らしい返事をしてくれた。
*************
北上家に新しい住人が仲間入りvv
私が猫を飼い始めたからこのネタ、という訳ではないです。(そもそもこの話出来たの、一昨年だし)。なので、ちょっと猫に夢見がち(笑) 本物のヌコ様の暴れん坊将軍ぶり、マジぱねぇww
続き
| 03 | 2026/04 | 05 |
| S | M | T | W | T | F | S |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
よろしければ一押し。
*12/6*
お礼1つ追加,1つ倉庫
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・
*メルアドはこちら*
〈nanami1103☆hotmail.co.jp〉
☆→@にして下さい。
メールで頂いたものは、メールでお返事します。
物申したいけど返事がブログに載るのは・・・という時は、こちらにご連絡を。
あ、勿論普通の感想をこちらに送って頂いても大丈夫ですよv