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この話(浮気騒動話)の一月後の話です。これ(姫はじめ)とも微妙に繋がってます。
とても・・・長いですww
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「お・・おかえりなさい」
「・・・っ!?」
仕事上がりに友人と飯を食った帰り。自宅の玄関を開けると恋人が、脳内妄想も真っ青な姿で立っていた。
・・・おかしい。今日一緒だった奴は酒が飲めないので、俺も付き合って一滴も飲んでないんだが・・・最近禁欲が続いているせいで、とうとう脳がやられたんだろうか。イカれた頭を覚醒させようと、水を被る為に外の流しへ向かおうとすれば
「待って下さい、マスター!オレです、カイトです!!」
靴も履かずに飛び出して呼び止めるその声はやはり、可愛い俺のボーカロイド。
振り返ったところをギュウっとしがみつかれ、その必死さが伝わってきた。いや、別にお前が誰だか分からなかったんじゃないよ。ただ、そう・・・現実が認められなかっただけで。
「それは分かってるから・・・ほら、家に入るぞ」
この先は雑木林しかない我が家の前は滅多に人も通らないが、それでも屋外でこの格好はあまりよろしくない。
妙に嵩張る肩を抱いて、俺はようやく家に入る事が出来た。
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「それ、俺が前に買ったやつだよな?」
習慣でうがいと手洗いだけは済ませ、先に部屋に行かせたカイトに問い直す。ベッドの端にちんまりと腰掛けて眉をハの字に下げたカイトは、声も出さずにコクンと一つだけ頷いた。
細いうなじを覗かせて俯く青い頭には、両サイドに小さなリボンのついた可愛らしいフリルカチューシャ。以前それだけを着けてくれた真っ白いフリルエプロンと、その時に嫌がった黒いパフスリーブのミニワンピースに身を包んで俺を見上げる瞳は、恥ずかしさのせいか薄く涙の膜まで張っている。
「何でそんなの着て・・・あー、怒ってる訳じゃないんだぞ?純粋に、理由を訊きたいだけなんだけど」
「あの、その・・・マスター、この服を出した時に、オレが着たの見てみたいって言ってたから。えと・・・着たらあの時みたいに、してくれるかなって」
「あの時みたいに、して?・・・って、ちょっ、えぇっ!?でもお前・・・」
一月ほど前、俺は勘違いからカイトを手酷く犯した。ちょっと無理に、とかいう可愛いもんじゃなく、完全な強姦だ。
お互いの誤解を解いて(主に俺が)反省と仲直りはしたものの、その後性的な意味ではカイトに触れていない。あれだけ傷つけたんだからという自重と同じくらい、触れた手を拒絶されるのが怖くて、温かい身体を横に堪える日々も正直限界が近くはなっていたが・・・
「身体は大丈夫です。それに・・・ああいうふうには、もうしないですよね?」
「当たり前だ!けど・・・」
「マスターあれからまた、お休み前でも何もしないで寝ちゃうし、キスも触れるだけだし。・・・それともオレにはもう、したくないですか?あの時、あんなに嫌がっちゃったから」
「あんな風にされたら、嫌がって当たり前だろっ。・・・正直そんな可愛い格好されたら、今すぐ抱きたくて堪んないよ。けど、本当に平気なのか?」
緊張と、多分まだ残っている恐怖感で少し強張り、それでも紅潮しているせいで温かい頬に手を添えて上向かせると
「もっと触ってください。オレ、マスターと・・・したいです」
そっと伸ばされた手をきつく握り、見慣れない衣装に包まれた身体をゆっくりとベッドに倒した。
「・・んっ・・・ふぁ・・ますたー・・」
「怖くなったら、ちゃんと言えよ。すぐ・・・出来るだけ、すぐに止めるから」
「やめちゃ、嫌です。だって、あの・・・気持ち良すぎるのは、こわいけど。マスターとするのは、もう絶対こわくないから」
久し振りの深いキスに、ぎこちなく舌を絡めて懸命に応えるカイトの髪を梳いて耳朶を擽ると、ピクリと肩を竦ませて、そんな可愛い事を言ってくる。
「お前な。今日くらいは目いっぱい優しくしてやりたいんだから、そんなに煽るなよ」
「マスターは、いつも優しいですよ?」
「こういう時はイジワルだって、よく言う癖に」
上着を脱ぎ捨てネクタイを解いていると、俺の言葉にやっと僅かな笑みを浮かべたカイトが、震える指先でそれを手伝ってきた。
本当は、まだこういう事はしない方が良いのかも知れない。それでもこうして恐怖を押してまで誘ってくれたのなら、それに応えない方が傷つけてしまうだろう。
「あんなに嫌がってたのに着てくれたんだな、これ」
「似合わないのは分かってたんですけど・・・これしか、思いつかなくて」
「そんな事ない。似合ってるよ、すげぇ可愛い」
パニエとかいう白いレースが黒いワンピースの下に何層も重なって、膨らんだスカートが僅かな動きにもフワフワと揺れる。そこからスラリと伸びた脚を包むニーソックスは、男性型の割に柔らかいカイトの太腿の真ん中辺りに僅かに食い込んで、生肌とのコントラストを際立たせた。
愛らしさと卑猥さを兼ね備えたそれを確かめるように、下から手を這わせてレースの中に潜り込ませれば、そこに触れる筈のものが無い。
「・・・穿いてないんだ?」
「だ、だって!いつもの下着じゃ変だし、でもオレ、女の子用の下着なんて持ってないし・・・その、ごめんなさい」
「謝る必要ないだろ?どうせ穿いてたって、すぐに脱ぐんだから」
言いながら短いスカートを捲れば、真っ白いパニエの間で頭を擡げ始めたカイト自身が見え隠れしている。その様子にふと思いつくと、物は試しと鮮やかな濃桃色のそれを口に含んでみた。
「はぅんっ!やぁっ、なにっ!?」
ニーソックスに包まれた脚が跳ね上がって、悲鳴みたいな嬌声と戸惑ったような声が上がる。
この身体を抱くようになって初めてカイトのモノを銜えてみたんだが、思ったより全然抵抗が無かったな。数え切れないほど触れてきたっていうのもあるだろうけど、人間と違って色も綺麗だし臭いもしない。強いて言えば、何となく甘い匂いがするんだが・・・
「ぁ・・うそ・・・マスター、ダメです!そんな・・・」
「いいだろ。今日はカイトを、うーんと可愛がりたいんだよ。気にしないで、イキたくなったらイっていいから」
「そんな!だめ・・・ですってばぁ・・・ぁあっ・・ん・・」
カイトが身を起こすと捲り上げていた布が俺の頭上に下りてきて、まるでスカートに顔を突っ込んでいるような変態くさい図になってしまう。
それでも、見えないながら何をされているのかは分かったんだろう。手を添えた太腿の付け根がビクビクと震えるのを撫でつつ窄めた唇で擦ってやれば、刺激に耐えようとしているのか、細い指が俺の頭に伸ばされた。
「おねが・・・はな、して・・・んぅ・・も、出ちゃ・・」
荒い吐息に混じる泣き出しそうな声が言う通り、口の中のモノも体積を増す。先端だけを口内に残して舌先で擽るようにチロチロと舐めながら竿を擦れば、持ち上がった太腿が俺の頭を挟み込み
「ひっ・・・や、だめ・・ぁっ、はぅっ・・ますたっ・・あぁっ!」
高い声で果てたカイトの吐き出したものを、口で受け止めた。ほんのり甘くて、重湯みたいな感じの・・・決して美味くはないが、別に不味くもない。
見た目は精液と変わらないがやっぱり違うんだなぁ、と変な感慨に耽りながら、未だ震えるそれが出し切れなかった分も吸い上げて飲み込むと、頭上でまた甘い悲鳴が上がった。
ずるずると力の抜けた脚を伸ばしたカイトは、スカートから顔を上げた俺を放心したようにしばらくぼんやりと見つめ、それから慌てて
「ます、マスター!さっきの、飲んで・・」
「そんなに不味くなかったぞ」
「ふえぇっ!?やっ、ごめんなさい!・・・どうしよう、いっぱい汚しちゃった」
真っ赤になりながら俺の口の周りを犬みたいに舐めてきた。四つん這いの姿勢のせいで短いスカートから真っ白い尻がチラチラ覗いているし、今舐めてるそれはお前のだけど良いのか?・・・凄く可愛いから、俺は良いんだけど。
「・・んふ・・・ぅ・・・ひぁっ!?」
「何もしてないのに、とろとろになってる・・・カイト、ここ何かした?」
俺の身繕いに夢中になってる間に慣らしとこうと秘所に手を伸ばすと、何もしていない筈のそこへ、驚く程簡単に指が沈み込んでいく。
「っ!えと・・その・・」
「教えて、くれない?」
声を低めて耳元で囁けば、二本目の指もあっさり飲み込みんだそこが、きゅうっと収縮した。それを解すように緩く中を掻いていると、俺の肩に顔を埋めて悶えるカイトは
「ま・・ますたーが帰ってくるまえに、じゅんび、しました・・・」
「自分で?どうして」
「だって、オレが痛がったらマスター、やめちゃうと思って・・・だから、さきに準備すればへいき、かなって・・・んっ!やっ、ゆび増やしちゃ・・」
「お前って本当・・・どこまで俺に甘いんだよ」
三本の指でグシュグシュと掻き混ぜても全く抵抗をみせないくらい、随分しっかり準備をしたようだ。どうせならその様子も見たかった・・・っつか、さっきの甘い匂い、もしかして前に買ったバニラのローションを使ったのか?
「ぁう・・・ます、たー・・・もっ、おしり、いじらないで・・・オレ、また出ちゃ・・」
「別にイってもいいんだぞ?」
「やっ、やだっ、ますたの欲しぃ!」
逃れるように伸び上がって自分から指を引き抜いたカイトは俺のベルトのバックルに指を掛けるが、力が入らなくて上手く外せないらしい。
「ますたぁ・・・」
「そんな顔すんな」
情けない声で呼びながら見上げてくるので、こんな時だというのに笑ってしまいながら狭苦しい思いをしていたモノを引き出せば、それを見たカイトが嬉しそうに表情を綻ばせる。
「カイトの好きなようにしていいぞ。どうする?」
「このまま・・・ください」
白いカチューシャを乗せた頭が揺れ、座った俺を大きく脚を開いて跨ぐと片手を俺の肩に、もう片手を後ろ手にして俺のに添えて、ゆっくりと腰を下ろしてきた。
「ふっ、あっ・・・ぁ・・・ますた、が・・・はいってくる・・」
「っ・・人が我慢してるのに、そういう事言うなって・・」
「んぁっ・・・だって・・・く・・ふぅ・・」
くぷんっ、と濡れた音を立てるそこは、一月前のあの日のキツさが嘘のように柔らかく俺を飲み込んでいく。それが何だか許され、受け入れられている証のようで、胸が熱くなるのを誤魔化すように
「これだと、入ってるように見えないな」
殆ど着衣の乱れも無く、俺の上にペタリと腰を下ろしてしまえば結合部もスカートに隠れて見えなくなる姿に冗談めかして言えば、カイトは俺の首筋に頬を擦り付けてからそっと自分の下腹に手を当て、幸せそうに目を細めると
「でも、ここにマスターがいます。・・・やっぱり、うれしい」
「っ!」
「ふぁっ!?やっ、急におっきくしちゃ、くるし・・・」
「おまっ、無理言うな・・・」
何とか堪えたが・・・ヤバイ、さっきの表情だけでイキそうになった。動かしもしないでイくとか、駄目すぎるだろ。
「なぁカイト。も、動いていいか?このままでいるのも、そろそろ限界なんだけど」
「はい、いっぱい動いて・・・ぃぁんっ!」
青い頭が小さく頷いて俺の肩に手を置いた瞬間、欲望が赴くまま思い切り下から突き上げた。
もどかしいまでの穏やかな刺激が適度な締め付けに変わり、搾り取るようにナカが蠢く。激しい動きに黒いスカートがひらひら揺れる度に、再びしっかりと起き上がったカイトのモノが覗いては、恥ずかしそうに白いパニエの間に隠れた。
「・・・カイト、平気か?痛いとこ、無い?」
「んっ・・へーき、きもちいっ。ますた・・は?・・ぁっ・・オレのからだ、ちゃんと、きもちい?」
「うん、すげぇイイ・・・可愛い、カイト」
必死に頷き、舌っ足らずに訊いてくる姿が愛しくて。薄い身体を抱き締めて何度も揺すり上げれば、ニーソックスに包まれた脚がガクガクと震え出し、縋るように背に回された手がワイシャツをきつく握り締める。
「やっ・・・も、また・・でちゃ・・・ひっ、あ・・ますたっ・・ますたぁっ!」
「カイト!」
花芯の先から俺の腹に白い蜜を吹き上げて跳ねる身体を押さえ付け、その最奥に欲望を叩きつければ、久々の開放に頭の奥が痺れるような快感が襲った。
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「大丈夫だったか?どっか、具合の悪いところとか無いか?」
これも久々の、カイトと一緒の風呂。いつもは後ろから抱き込むようにして入るんだが、顔が見たいと言うので横抱きを崩すようにして腕の中に収めている。・・・今日はもう手を出さないと決めた身体のあちこちが、こちらを誘うように色づいたまま目の前にあるいうのは、ある意味厄介だけど。
「いいえ、どこも。・・・えへへ、やっぱりマスターとするの気持ち良くて、大好き」
「こないだあんな目に遭ったってのに、お前は・・・」
濡れた頭を擦り付けてそんな事を言うので思わず呟けば、驚くほど澄んだ青い瞳がじっと俺を見つめ
「オレ、マスターがしてくれるなら、どんなことでも平気です。あの時だって・・・痛かったけど、するのは嫌だと思いませんでした。それより、オレに触れながらすごく苦しそうで辛そうなマスターが・・・マスターをそんな気持ちにさせて身体を重ねるのが、すごく嫌だったんです」
「カイト・・・」
「マスターとしてる時って・・・本当は違うんだけど、オレの全部がマスターのものになれたみたいで、それが好きで・・・だから、身体が気持ち良くてもマスターが喜んでくれないなら、したくないです」
そう言って、またフニャリと笑み崩れると
「だから、今日はマスターが喜んでくれたから、すごく嬉しい。あの・・・いつもはあんな格好できないけど、これからもオレと、してくれますか?」
・・・本当に、俺に甘すぎるだろう。あの時お前、自分がどれだけ嫌がってたか分かってるか?
そう訊いてやりたかったけれど、情けなく青い眉を下げて『やっぱり、もうしませんか?』と言われてしまえばそれどころではなく
「・・・お望みなら、今からでも」
「ふぇっ!?あ、今からは、ダメです!もっ、立てなくなっちゃうから!!」
慌てて離れようとして水飛沫を立てる身体を抱き締め、笑いながら耳元で囁く。
「冗談だ。また、いつも通りにな。・・・ありがとう、カイト。愛してるよ」
「・・えへへっ。オレも大好きです、マスター」
これの後の話(拍手お礼にあります)の、後の話です(笑)
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《マスターのチョコレート(食後)》
「大丈夫か?」
コトが終わった後特有の気だるい雰囲気が漂う、薄暗い部屋。
しばらく互いの荒い吐息を聞いていたが、やがて圧し掛かっていた身体の上から退くと、引き抜かれる感覚にさえ感じるのか、鼻にかかった甘い声が零れた。
「ふぅっ!・・ぁ、はい。今日は・・・だいじょぶ、です」
バレンタインをよく理解していなかったカイトが妹たちからその意味を聞き、チョコの代わりにと泣きながら俺に差し出したのは自分自身。
有難く頂戴して、蕩けるように甘い身体を昼間っから堪能したんだが、今後もチョコレートの代わりにこれでいいとさえ思ってしまった事は、『来年は絶対に渡します!』と意気込むカイトにはとても言えない。
「しかし、俺はカイトに何もあげてないんだよなぁ」
チョコの代わりを務めようと奮闘したカイトが、常に無いほど積極的にアレコレしてくれたお陰で、俺は心身ともに非常に満足している。
だが本来ならカイトだってもらう側だし、逆に言えばカイトがくれたのに俺は何もやらないというのも悪い気がして、隣にある青い頭を撫でながらそう呟くと
「そんなのいいんですっ!オレがマスターに、どうしても上げたかっただけですもん」
「でもなぁ・・・」
何となくすっきりしない。むしろこれからでもいいから、何か用意しようか・・・
「あっ・・・マスターにもらったもの、ありました」
「俺が?何かやったっけ?」
思い当たる節が無くて訊くと、一つ頷いたカイトは赤い花弁の散る自分の身体に手を這わせ、下腹部の辺りでそれを止めると、頬を染めて可愛らしくはにかみながら
「マスターのを、ここにいっぱい。・・・多すぎて、ちょっと溢れちゃいましたけど」
「ぶふっ!」
そんなんで良ければ、今後もいくらでも・・・って、違う!いつそんなエロい言葉を覚えたんだ、本気で鼻血噴き出したかと思ったぞ!?
「・・・マスター?鼻、擽ったいんですか?」
「あー、いや、その・・・ホワイトデーには、3倍にして返すからな」
「ほわいとでぇ?」
思わず鼻の下を擦って確認していると(良かった、出てなかった)、今のエロ発言が嘘のような、きょとんとしたあどけない顔がそんな事を訊く。ああそうか、バレンタインを知らないんじゃ、当然ホワイトデーも知らないよな。
「来月、バレンタインのお返しをする日があるんだよ。今日は沢山頑張ってくれたし、菓子でもアイスでも、カイトの好きなの買ってやるから」
「わぁっ、本当ですか!?楽しみだなぁ」
“何をお願いしよう”なんて嬉しそうに暢気な事を言っているが・・・勿論夜も同様に3倍にして返してやるから、そこんとこ忘れるなよ?
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《あなたの微笑みは薔薇色の鎖・23.5 》
「・・・すおう、さん」
“みゃー”
静かな部屋の中。囁くように呼んでみると、傍で寝そべっていた猫の真白が僕を見上げて『ワタシの名前じゃないわ』っていうみたいに鳴いた。そうだね、だってこれは・・・マスターの名前だもの。
マスターに名前で呼んでいいと言われて以来、何度も練習をしてるんだけど、あの青灰色の瞳を前にするとどうしても声に出せない。お爺ちゃんを名前で呼ぶ時は、全然平気だったのに。
「もう!マスターはマスターでいいよね?だって、僕のマスターには違いないんだし」
でもやっぱり本当は、名前で呼んでみたい。だって好きな人の名前は特別だもの。こんな事でドキドキしているようじゃ、本人を前にして呼ぶなんて当分無理そうだけど。
大きな溜息を一つ吐いた時、三角の白い耳がピクリと襖の方を向いた。
「あ、マスター。お風呂上がられたんですね」
「ん」
音も無く開いた襖の向こうから、肩にタオルを掛けたマスターが現れる。
ボーカロイドの僕でさえ足音も気づかないんだけど、流石に動物は気配が分かるみたいで一早く反応するから、真白と一緒の時だけは急にマスターが来ても驚かないでいられるんだ。
「・・・寝る、か?」
しばらく黙って僕を見下ろした後、こうやって問いかけるのがマスターからの“お誘い”の言葉。今まで『いいえ』と答えた事は一度も無いそれに、赤くなっていく頬を押さえながら
「あ、は、はい。・・・ええと、ごめんね真白。今日は一人で寝てくれる?」
これから抱かれに行くと分かってるマスターの部屋に、まさか一緒に連れていく訳にいかない。
体を伸ばして寛ぐ真白にそう言うと、青と黄色の目が僕たちを見上げてから、敷いてあった布団の真ん中で丸くなった。
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「・・んっ・・ふ・・ぁっ・・んんっ」
後ろから、熱くて硬いものが僕の身体を穿つ。
冬場の土いじりのせいか、いつもより荒れてがさついた指に弄られて反応を示し始めた胸の突起がシーツに擦れると、奥を突かれるのとはまた違うもどかしい快感が加わって、突っ伏して掴んだシーツに皺が寄った。
「腰、揺れてる」
「やっ!そんなの、言わないで・・・」
事実確認のようにボソリと呟かれるとすごく居た堪れなくて、逃がれるように顔を上げて身体を反らせば、いつもは閉まっている隣の洋室への襖が僅かに開いているのに気付いた。
こちらの部屋の明かりを受けるマスターの机の上に、白と水色を重ねた不織布に青いリボンで口を留めた、若い女性の好みそうな可愛らしい小さな袋が置いてある。
『ああ、そう言えば・・・』
昼間テレビでやっていたっけ。明日は2月14日、バレンタインデー。
最近は友チョコや自分チョコなんかもあるみたいだけど、やはり一般的には、女性が男性に愛を告白する日として知られている。明日はお休みで学校は無いから、マスターも今日の内に渡されて・・・
「カイト?」
「っ・・ぁんっ!」
ぼうっと一点を見つめる僕に、怪訝そうに声をかけるマスターが僅かに動きを変えると、ナカで当たる場所が変わって思わず高い声が漏れた。これ以上恥ずかしい声を上げないように慌てて指を噛み目を閉じたけど、さっき見たものが瞼の裏に焼き付いて離れない。
ああ嫌だ、何ておこがましい事を考えてるんだろう。ロイドの癖に・・・僕がいるのにそんなもの受け取って、なんて醜い嫉妬心が沸々と沸き上がってくるのを止められない。
ねぇマスター。貴方にあれを贈ったのは、どんな女性ですか?美人かな?それとも可愛らしい人かな?マスターと仲が良いんですか?その人は貴方の事、どうやって呼んで・・・
「・・すおう、さん・・・ひぁっ!!」
唇から零れた声に、深く僕に埋められたそれがいきなり体積を増した。
ただでさえきついその場所を急に拡げられた痛みと、お腹の奥を圧迫される苦しさに悲鳴を上げると
「っ!すまん」
「ちがっ・・僕、ごめっ、なさい。名前・・・ぁ・・ふぅっ」
きっと締め付けてしまったんだろう。息を詰めた後で小さく謝られて、大きなままのマスターが僕の中から抜け出していく。嫌だ、どうして・・・
「いいから。もっと呼べ、カイト」
「なっ!?・・・あぁっ!」
熱の籠もった低い声が耳の中に吹き込まれたかと思うと、くるりと仰向けにされた僕の膝裏に入った手がそれを大きく押し開き、再び一気に貫かれた。
「ぃあっ・・ぁっ・・みない、でっ、見ないでぇ!・・やぁっ、すおぅ・・さんっ」
さっきまで見えなかった、獰猛な熱を含んだ青灰色の瞳が見下ろしているのに気がつくと、まるでこの醜い気持ちを見透かされているようで・・・隠すように顔の前で腕を交差して叫ぶ。
「カイト・・・カイトっ」
「ぁ・・やっ・・蘇芳さ・・すお・・さんっ」
呼べと言われたそれを声に出せば、こんな歪んだ思いも消えるんじゃないか。
身体も意識も奪い尽くすような熱くて激しい交わりに、霞み始めた意識の隅でそんな馬鹿な事を考えながら、何度も何度も目の前にいるその人を呼び続ける。
「はぁっ・・んくっ・・すおう、さ・・蘇芳さんっ・・・ぁあっ・・蘇芳、さんっ!」
ナカを掻き混ぜられてグチュグチュと泡立つような水音と、肌のぶつかり合う乾いた音。そして自分が上げる淫らな声に耳をも犯されながら、僕は顔を隠していた腕を伸ばして逞しい肩に縋りついた。
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喘ぎの合間にマスターの名前を呼んで、何度もイかされて、ナカで出されて・・・感じすぎて泣きながら強制終了するまで激しく抱かれた身体は、動けないどころか腰から下の感覚が殆ど無い。
最初にマスターがイった段階で既に朦朧としていたから、その後の自分の醜態をあまり覚えていないのが唯一の救いかもなんて、綺麗に後始末された身体と障子越しの朝日の眩しさに遠い目をしながら考えていると
「大丈夫か?カイト。その・・・すまなかった」
「あ、いえ・・・午後には、動けるようになると思いますから」
知らない人から見たらいつもと大して変わらなく見えるだろう、僕からしたら凄く心配げな様子のマスターの手には、昨日机の上に置いてあった水色の小さな袋。
昨夜の熱で掻き消された筈のドロドロした感情が一気に沸き上がってきて、それを悟られないように顔を伏せようとすると、何故かそれは僕に差し出された。
「爺さんが、カイトを買ったのは14日だと書いていたのを、思い出して。・・・誕生日、なんだろう?」
「ぇ?・・・あっ!」
そうだ、僕は6年前の2月14日にこの家に来たんだった!お爺ちゃんが毎年小さなケーキを買ってお祝いしてくれていたのに、すっかり忘れてた。
「カイト?・・・その、違っていたか?」
自分の誕生日を忘れていたのと、ひどい勘違いに気付いたので呆然としていた僕が何も言わないからか。マスターが伺うような口調で訊きながら袋を取り上げそうになって、慌てて胸元にそれを抱き込む。
「いえ、合ってますっ、今日です!・・・開けてもいいですか?」
「ん」
いつもの調子で頷かれて柔らかい青いリボンをそっと解くと、中から出てきたのはちょっと真白に似た、可愛い白猫のキーホルダーだった。
「この間、家の鍵につけていたのが壊れたと言っていたから」
そう言えばいつだかご飯の時に、そんな話をした気がする。マスターはそんな些細な事を覚えていてくれて、こうやってプレゼントまでくれたのに。それなのに僕は・・・
「っ!?どうした、気に入らなかったか?」
「ちがっ・・・その・・・ごめんなさい!僕、それをマスターが貰ったものだと思って・・・」
「俺が?どういう事だ」
僕が急に泣き出したせいで動揺した様子のマスターに訊かれて、昨夜の事を話す。ああ、でもこんな事を話して、もしこの人に呆れられてしまったらどうしよう。
「昨夜、何度も俺の名前を呼んでいたのも・・・その、嫉妬のせいか?」
声を上げ過ぎたせいでひどく掠れた、しかも泣いていて聞きづらい言葉を辛抱強く聴いてくれたマスターは、僕が全部話し終えるとそう呟いた。
「・・・はい。僕、マスターがこうしてプレゼントを下さってすごく嬉しかったんです。なのにそれをマスターがもらったものだと勘違いしていた挙句、嫉妬までして・・・最低だ」
昨夜の事が恥ずかしくて、マスターを疑ってしまった事が申し訳なくて。俯きながら頷くと、珍しくマスターの手が僕の髪をゆっくりと梳きながら
「カイトがそれを喜んでくれたのなら、俺はいい。それに勘違いとはいえ、俺がチョコレートを貰ったと思って嫉妬したという事は、それなりに好いてくれていると取って、いいんだろう?」
優しい言葉を掛けられて、また涙が浮かんでしまう。でもマスターは僕が泣くのが苦手みたいなので、それをぐっと堪えると
「でも・・・あの、じゃあ僕に何か、出来る事はありませんか?僕は“嫁”なのに、マスターを信じられなかった事への償いをさせて欲しいんです」
このままじゃ自分で自分が許せない。
マスターの優しさに甘えてばかりで、いつか取り返しのつかない事をしてしまったら嫌でそう訊くと、少しだけ眉を下げて困ったような顔をしたマスターは
「名前を・・・」
「名前?」
「俺は自分の名前が、あまり好きではないんだが。カイトに呼ばれるのは、悪くない気がする。だから・・・いつもじゃなくていい。昨日のように、呼びたい時だけでいいから。俺を、名前で呼んでくれないか?」
昨日の事を出されると、逆に呼びづらいんだけど。
今は眼鏡の無い青灰色の綺麗な瞳にじっと見つめられて、抑揚は無いけれど真摯にお願いされたら・・・僕の言い出した事だもの、否と言える筈が無い。
「分かりました。それとさっきの・・・それなりなんかじゃなくて、僕はすごく大好きなんです・・・蘇芳さん、の、こと」
それでもやっぱり顔を見て、というのはどうしても恥ずかしくて。布団に顔を隠して言えば、大きな手が分かったと言うように、優しく僕の頭を撫でてくれた。
**************
〈あなたの微笑みは薔薇色の鎖・32.5 〉
「こんにちは。久し振りだね」
淡いクリーム色で整えられた部屋の奥。
ロイド心理学の博士であるこの人は、定期メンテナンスの一環で行われるメンタルチェックの担当でもあって、毎年お世話になっている。今日も優しく掛けてくれる声にお辞儀をすると
「お久しぶりです、先生」
「うん。新しいマスターとも上手くいってるみたいで良かったよ」
手元にある事前調査票をチラリと見ながらそう言われて、そういえばあの調査票、どういう事が書いてあるのかちょっと疑問に思う。あれ、対象のロイドは見られないんだよね。
「はい。とても・・・大事に、してくれます」
お爺ちゃんの遺した古い机に向かって、真剣な表情で調査票を書いていたマスターを思い出し、ほんのり温かくて擽ったいような気持ちになりながら一つ頷いた。マスターは本当に、僕をとても大事にしてくれると思う。
「確かに・・・凄く愛されてるみたいだけど。身体は平気?」
「は?え・・・・えぇっ!?」
先生がニコニコしたまま訊いた言葉に一瞬意味が分からなくて、それから“愛されてる”の言葉が指す意味に気づくと、一気に顔が熱くなった。だって、それって・・・
「あの、その・・・どうして?」
「どうして分かるのかって?君、昨日自分が何してたか覚えてない?」
「ボディのメンテナンスですよね?・・・あれ、そういうのも分かっちゃうんですか!?」
昨日行われた身体の不具合検査の間、僕の意識はスリープより一段深い、強制終了した時のような状態になる。検査中は意識が無いから、何をされているのかなんて分からないんだけど・・・
「マスターが変更になる前と大きく数値の変わった箇所がいくつかあったみたいで、ちょっと詳しく調べたようだよ。別に、具体的に何をしてたか、詳細には分からないみたいから安心して」
「ぐ・・・たいてきに、って・・・」
出てこなくてもいいのに“具体的”な事が頭の中に広がってしまった僕が、両手で顔を隠すようにしながら俯いて、やっとそれだけ返すと
「そんなに恥ずかしがらなくても良いよ。マスターに身体ごと愛されるボーカロイドは、沢山いるし」
「・・・同性の、マスターでもですか?」
実はずっと誰かに訊きたかった事をこの際だと思って声に出すと、先生は穏やかな声で勿論、と前置きをして
「担当していない他のボーカロイドの事は詳しく知らないけれど、〈カイト〉に関しては、マスターとそういう行為をしている子の半分弱は、自分と同性だよ」
「・・・そうなんですか」
それは、安心していい事なんだろうか?
自分で訊いといて何だけどちょっと複雑な気持ちで頷くと、表情を改めた先生は
「まぁ、そこは気にする事はないよ。人間だって同じようなものさ。それより今は、君の身体に関してだけど」
「・・・何か、あるんですか?」
昨日は異常無しって言われたのに、やっぱりどこか不具合があったんだろうか?直すとなればお金もかかるし、マスターに迷惑を掛けるのはなるべく避けたいところなんだけど・・・
「君のマスターは、まだ若い男性だったよね」
「あ、はい。先日二十一歳になられたばかりです」
「じゃあ、そのせいもあるのかな?君は、マスターとセックスをするのが苦痛だと感じた事はない?精神的にじゃなくて、肉体的に」
「へっ!?・・・あ、いえ、苦痛だなんて思った事は、一度も。ただ、その・・・たまに翌日、ちょっと・・・」
これ以上は恥ずかしすぎて口籠もってしまうけど、先生は察してくれたらしい。苦笑しながら
「数値で見る限りだけど修復率とかから鑑みると、君のマスター、年齢が若いせいか少し行為が激しいようだね」
「そ、そうなんですか!?・・・あの、身体に影響はあります?その、修理が必要な部分とか」
「それは大丈夫、自己修復で間に合う程度だから。君が納得して受け入れているんなら、構わないんだ」
納得・・確かにマスターに抱かれる事に関しては、してるけど。その内容までは考えた事もなかった。
その後は例年と同じく、近況や歌わせてもらっている頻度などを話して、15分くらいで終了したけど・・・ああ、こんな恥ずかしい思いをしたのは、初めてかもしれない。来年から、メンテに来るのをちょっと躊躇っちゃいそうだなぁ・・・
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メンテから帰って、マスターが約束通り作ってくれた美味しいハンバーグを食べて、慣れ親しんだお風呂でゆっくり温まって・・・その後、いつもと同じ“お誘い”があった。
「カイト・・・」
「ん・・・マスター・・」
低く熱っぽい声に囁かれ、抱き締められた身体がゆっくりと布団に倒されると、豆球のぼんやりした橙色の明かりの下で、陰になったマスターの顔を見上げる。
初めて見た時には怖いとばかり思っていたその顔から色々な感情を読みとれるようになってきたけど、マスターがこういう時に見せる、僕の全部を喰い尽くすような餓えた色を浮かべた瞳には、今もドキドキする。
「は・・・ぁっ」
口付けを解かれて、いつもより少しゆっくりと肌蹴られたパジャマの胸元に吸い付かれると、それだけではしたない声を上げそうになって、口元に運んだ指を噛んだ。
マスターはそれがあまり気に入らないみたいだけど、僕はこんな恥ずかしい声、出来るだけ聞かせたくないんだから仕方ないじゃないですか。
「んっ、ん・・・・あっ!ま、マスター、待ってください!」
「・・・なんだ?」
ふと、今朝のメンタルチェックで言われた事を思い出した。これって、一応言っておいた方が良いんだよね?わざわざ確認されたくらいなんだし・・・今ここで言っておかないと、これから先ずっと言えなさそうだし。
「あ、あの、メンテナンスの時に、先生に言われた事があって・・・」
「・・・どこか、悪いのか?」
行為を中断したせいでいつも以上に怖い不機嫌そうな表情だったのが、途端に心配そうに僕を覗き込んでくる。まぁ表面的には、眉間の皺が解かれただけだっただけど。
「ち、違います!どこも悪くはなかったんです。けど、その・・・せ、先生に、あの・・・は、激しいって、言われて・・・」
「激しい?何が」
「うー、あー、その、こういう・・・せ、セックス、が、です!」
直接的な言葉を口にするのが恥ずかしくて、ちょっと勢い付いて叫ぶように言ってしまうと、眼鏡をしていないマスターの目が軽く見開かれた。ああ、もっと明るければ、綺麗な青灰色がよく見えたのに。
「つまり・・・抱き方が悪いのか?」
「いえっ!そうは言ってなかったんですけど・・・その・・・出来れば、もうちょっと穏やかにしてもらえるとなぁって・・・」
こんな事でマスターに注文つけるなんて、とんでもない事だと思うけど・・・いつもの抱かれ方が普通だと思っていたのまでは、さすがに言えなかった。
「穏やか・・・」
僕にのし掛かったまま動きを止めて呟いたマスターは、やがてコクリと頷くと
「・・・ちょうど良い、か」
「は?ちょうどいいって、何が」
「いや、何でもない。うまく出来るかは分からないが・・・やっては、みる」
「あの、その・・・すみません、お願いします」
なんかムードが無いなぁと思いながらもそう告げれば、目元を少しだけ撓ませたマスターは伸ばしていた肘を折って、再び僕の胸に唇を寄せた。
*****************************
身体が、ぐずぐずに崩れてしまいそう。
「ひっ・・・ん・・ぁ・・」
長くて節立った指がヌクリと奥まで行き来を繰り返しては、時折何か探すように指先が中を引っ掻いた。その度に震える脚の片方は広い肩に担ぎ上げられて、力の入らないもう片方の脚を投げ出した僕の身体は、マスターの前に全てを曝け出している。
「・・マス、ター。もっ・・いいから・・・」
僕が言った『穏やか』という言葉が脳内でどう変換されたのか、いつもは大体決まったところしか触れないマスターが、今日はとにかく優しく細かく・・・悪い言い方をすれば執拗、と言えるくらい丹念に僕の全てを弄って、少しでも反応を示せば泣きが入るまでそこを責められた。
身体中を甘い毒みたいに満たしていく快感はもう飽和状態なのに、決定的なあと一歩が足りなくて、それを求めて疼く身体が僕から理性を奪っていく。
「おねが・・・もっ、ください!」
「だが・・・」
それでも残る羞恥心に耐えて言ったのに、マスターはまだ躊躇うような素振りを見せた。身じろぐと脚に触れるマスターの熱いそれは、準備なんか必要が無いほど昂っている癖に。
これが意地悪だったら思い切り罵ってやりたいけど、あくまで素でしているんだから逆に始末が悪い人だと思う。
「いいから・・もっ、早く!」
自分でも分かってしまうくらい、マスターの指を含んだ場所がひくついている。これ以上されたら受け入れる前に気を失ってしまいそうで、必死に腕を伸ばしてマスターの肩に爪を立てると、やっと待ち望んだ熱が触れた。
「ぁっ!・・・・は・・・ぁふ・・」
散々弄られたせいか、いつも受け入れる時に必ず起きる抵抗も殆ど無いまま、じわじわと浸食されていく。望んでいたモノに満たされる感覚は気持ち良い筈なのに、いつもの激しさに慣れてしまった身体が物足りないと訴えてさざめいた。
「動いて、いいか?」
いつもはそんなの確認しない癖に。
マスターも普段と勝手の違う行為が苦しいのか、眉を顰めて吐息混じりに訊いて来る。深々と貫かれたままで何度も頷けば、ようやく僕の両脚を抱え上げて動き始めるけど
「ぅん・・・・やっ、マスター・・・どうして?」
まるで焦らすみたいにゆっくりと引き抜かれると、逃すまいとそれに縋る秘所の、慣れない感覚に背筋が震えた。抜けかけたところで再びゆるゆると入り込んでくる熱がもっと欲しくて、思わず逞しい腰に脚を絡めてしまいそうになる。だっていつもなら一度奥まで挿入されれば、後は身体の自由も利かない程に激しく突き上げられるのに。
「カイトが、言ったろう」
「ぼく・・が?」
「穏やかなのが、良いって」
これは穏やかっていうんじゃなくて、ただの焦らしです!
そう叫びたかったけど、動いた拍子に中のイイ所を擦られて上げそうになった声を堪えるため、慌てて指を噛むのが精いっぱい。
その様子がまた、肯定に見えたんだろうか。慎重に繰り返される緩慢な動きに、快楽に侵されていく思考と身体がただただ物足りなさだけを訴え出す。
「もっとうごいて、マスター!」
「だめだ・・・これ以上だと、我慢が出来ない」
「ガマンなんて、しなくていいですからぁ!!」
「カイトっ!?」
焦れた僕は、身体を留めつける楔が引かれたのを見計らってナカから完全にそれを抜いてしまうと、珍しく本当に驚いた顔をしたマスターを布団に押し倒して、その上に跨った。
「マスターが動いてくれないなら、僕が・・」
自分から抜いたものを再び迎え入れる為に手を添えると、想像よりずっと熱くて大きいそれに驚く。そういえば、ちゃんと見たり触ったりしたのってこれが初めてかもしれない。こんなの、本当に僕のナカに入ってたの?
今頃知った事実で生まれた怯えをごまかすように、ひくついているそこへ手の中の熱の先を当てると、ゆっくりと膝を折っていく。
「ふぁ・・・あん、ぁっ!・・・んぅ・・」
「っく・・」
痛みは感じなかったけれど、姿勢のせいかお腹の中を押し上げられるような圧迫感がひどくて、結局受け入れる速度はさっきのマスターと変わらない。それがもどかしいのに、自分からは一気に飲み込む勇気もなくて、行き場のない熱の苦しさに涙が零れた。
「カイト・・・無理、するな」
まだ半分も入っていないのにマスターも僕も汗だくで、引き締まったお腹に置いた腕がガクガク震えて止まらない。
「だっ・・てぇ・・」
いつもと違う犯し方をする大きなそれに怯える気持ちと、芯まで沁み込んでいるあの快感を求める身体に挟まれて、頭が混乱してくる。僕、これからどうしたいんだろう・・・
「カイト・・・」
「いっ!?・・ひっ、ぁああっ!」
マスターが僅かに動いた時、シーツで脚が滑ったせいで腰が砕けて一気にそれに飲み込んだ。
勢いがついていたせいか、覚悟も無く頭の天辺まで走り抜けた衝撃に自覚が無いままイった僕の身体は、今まで感じた事が無い程奥にある熱塊をきつく締め付ける癖に、その熱さに怯えてパニックを起こす。
「やぁあっ!ぃぁっ、おく、おくがっ・・・」
「っく・・・落ち着け!」
暴れそうになる身体をマスターが押さえたせいで、入り込んだものが僅かに位置をずらして中を擦り上げると、悲鳴を上げようとした喉が戦慄いて、閉じられない目から生理的な涙がボロボロと溢れた。
「ぁ・・ひ・・・ぁんっ!」
「・・くっ!」
「ぁ・・ふか、い・・・・んぅっ、ぁ、もっと・・・すお、さ・・・蘇芳、さんっ・・!!」
頭の中が真っ白になってしまったのを良い事に、欲深い身体がマスターの上で恥じらいもなく腰を振り始めると、大きな手が僕の腰を掴み、動きに合わせて深く腰を打ちつけてくる。奥の奥までを抉るように突き上げられておかしな声が漏れたけど、もうそれを押さえるなんて選択肢は残されてない。
「ここ、だな」
「やぁっ!そこ、きもちぃ・・・ひぁっ?!だめぇっ!そんな、激しくしたら・・壊れちゃ・・・ひぅっ・・あっ、蘇芳さっ・・・ふぁっ、んっ・・あぁーっ!!」
激しく荒々しい、身体ごとガクガクと揺すられる程の突き上げに高まる絶頂感を堪える事も出来ずに再び埒を開けてしまえば、奥深くできつく締めつけたそれが全てを侵すように、僕の中を熱く濡らした。
**********************************
誰かに掬い上げられるみたいに、ふと目が覚めた。
何だかひどく腫れぼったい感じがする瞼を押し上げると、半分ほど障子が開いているのが見える。外はまだ暗いから、朝にはなっていないみたい。
「・・・目、覚めたか?」
すぐ間近で囁かれた低い声に、はっきりしない意識のままそちらに顔を向けると、眼鏡を外したマスターがじっとこっちを見ていた。
本当は明るいところで、あの綺麗な青灰色が見たいんだけど、実際は恥ずかしくてそんなに見つめる事が出来ないその目が、いくら暗い部屋だからって何でこんな近くに・・・
「・・・っ!!」
次の瞬間、バッと一気に脳内再生された昨夜の出来事に、悲鳴を上げなかったのは奇跡だと思う。
「カイト?」
「ごっ、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいっ!」
とにかくこれしか言えなくて、慌てて頭の上まで被った布団の端を両手で握りしめて繰り返した。
数時間前の醜態を思い出すだけで、顔から火が出そう。何かもういっそ、その火で布団ごと燃えちゃってもいいかも・・・いや、でもそれじゃ、同じ布団に寝ているマスターに引火しちゃうし・・・なんで馬鹿な事を考えていると
「カイト、どうしてそんなに謝る?」
「どうしてって、言われても・・・」
ポン、と布団越しに頭に感じる優しい感触に、思わずじんわりと涙が滲む。あ、そうだ、瞼が腫れぼったいのだって昨日泣き過ぎたせい。だって・・・
「その・・・僕、自分からあんな事を言っておいた癖に、最後はあんな恥知らずな事を・・・本当に、ごめんなさい!マスターは僕のために、あんなに気を遣ってくれていたのに」
言い募れば募るほど、自分の最低さが思い知らされる。自分からマスターに我慢を強いるような事を言っておきながら、それじゃ足りなくて自分から・・・しかも、あんなはしたない仕草や、強請る言葉を吐いたりして!
泣き出したせいでグズグズ揺れる声に気付いたのか、マスターが少し強引に布団を剥がして僕の顔を覗き込むと、慌ててぎゅうっと抱き締めてくれた。マスターがこういう事してくれるのって、珍しい。
「泣くな」
「だって、僕・・・」
「その・・・俺も本当は、優しくして、やりたかったんだが・・・カイトの望むように出来なくて、すまない。それに・・・お前が積極的なのは、正直に言うと嬉しかった」
「へ?そう・・・なんですか?あんな恥ずかしい事、いっぱいしちゃったのに?」
思わぬ言葉に涙も引いて広い胸から顔を上げれば、いつものように耳だけを赤くしたマスターは、表情は相変わらず硬いまま
「カイトはあまり自分から、したがったりしないだろう?抱いている時もあまり希望を言わないし・・・本当はこういう事は好きじゃないのかと、思っていたんだ」
「それは・・・その、だって、自分からなんて、恥ずかしいし。でも、嫌だったら自分からマスターの所へ行ったりしません!あと、いつもしている時は、自分の希望なんて思いつかないくらいマスターでいっぱいなんです!!」
うっかり言わなくていい事まで言ってしまったけど、事実だから仕方が無い。
マスターも納得してくれたのか、一つ頷くとゴロリと上を向いた。障子から覗く夜の空は、東から昇り始めた太陽に照らされて、明け方の色に変わり始めている。
「・・・夜明けか」
「そうですね」
青紫から薔薇色へとグラデーションを描く、刻々と変わっていくその美しい空に、さっきまでの恥ずかしさや申し訳なさが薄らいでいくのを感じていると
「カイトの瞳と同じだな。とても、綺麗な色だ」
不意に伸ばされた大きな手が、腫れた僕の瞼を労わるように優しく撫でる。そして、普段あまり感情を乗せない無機質な青灰色が、愛おしげに細められたのを目の当たりにした僕は
『僕もマスターの目の色、大好きなんです』
という一言を喉に詰まらせたまま、ただひたすら、赤くなる顔を隠す方法ばかり考えていた。
**********************
51 貴方は受け? 攻め?
「うけ?」
「ああっ!マスターは知らなくて良いです!!ええと、僕が“受け”になりますね」
52 どうしてそう決まったの?
「どうしてって・・・どう見てもそうでしょう?というか、僕がマスターをどうこうなんて、とても出来そうにないんですけど」
「カイトが俺を?・・・ああ、そういう話か」
「ちょっ、マスター。理解しなくていいですよぅ!」
53 その状態に満足してる?
「俺はしている」
「僕も、その・・・はい、十分に」
54 初エッチはどこで?
「家です」
「俺の寝室だ」
55 その時の感想を・・・・
「カイトも初めてだと知っていたから、気をつけてはいたが・・・とにかく焦っていたような、気がする」
「すごく・・痛かったのと、あと、その・・・すごく、気持ちよかっ・・・ゴニョゴニョ」
56 その時、相手はどんな様子でした?
「えっ、マスター焦ってたんですか?まぁ、いつもより余裕は無いようでしたけど、あんまりそんな感じじゃなかったですね。まぁ、僕が途中からそれどころじゃなかったので、気が付かなかっただけかもしれませんけど」
「カイトは、そうだな・・・確かに最初はとても痛がっていて、可哀相だったんだが。途中からとても可愛らしくなってk・・・」
「それ以上言っちゃ駄目です、マスター!」
57 初夜の朝、最初の言葉は?
「朝は・・・普通でしたよね?おはようございますって」
「ああ。その後、夜の事を思い出してしばらく布団に籠もっていたが」
「それは忘れて下さい!」
58 エッチは週に何回くらいする?
「週2、3回だ。学校もあるからな」
59 理想は週に何回?
「理想?・・・あの、これ以上はちょっと、身体がもちそうにないので・・・って、何でそんな残念そうなんですか、マスター」
60 どんなエッチなの?
「どんな!?どんなって、えっ、確かにちょっと激しいって言われた事ありますけど・・・他の人がどうやってるとか、知らないんで・・・」
「普通、じゃないか?そんなに変わった事はしていない」
61 自分が一番感じるのはどこ?
「考えた事が無い」
「・・・そういうの、どうやって確かめるんですか?」
62 相手が一番感じているのはどこ?
「耳とか、弱いな。あと、腹」
「マスター、よく僕のお腹触るんですけど・・・色んな意味で、本当は止めて欲しいです」
63 エッチの時の相手を一言で言うと?
「・・・こういう時だけ肉食系になるのは、反則だと思います」
「?何だ、それは。カイトは恥じらいながら乱れるのがとても淫らだ」
「マスターってば!そういうとこだけハッキリ言わないで下さいよ」
64 エッチははっきり言って好き? 嫌い?
「嫁を抱くのが嫌いでどうする」
「うっ・・・すき、です・・・」
65 普段どんなシチュエーションでエッチするの?
「どんなって、普通ですよ普通!・・・多分」
66 やってみたいシチュエーションは?(場所、時間、コスチューム等)
「・・・コスプレ?」
「マスター!?」
67 シャワーはエッチの前? 後?
「大体、お風呂が先です」
68 エッチの時の二人の約束ってある?
「特別決めていないが・・・無体な事は、しないように気を付けてはいる」
「あんまりこういう話ってしないんで、特には決めてないです。した方がいいのかな?でも、恥ずかしいし・・・」
69 相手以外とエッチしたことはある?
「ない」
「えっ、マスターも無かったんですか!?」
「・・・悪いか?」
「いえっ、そんなとんでもない!マスター、きっとお付き合いしてる人とかいたんだろうと思ってたので。・・・どうしよう、ちょっと嬉しいかも」
70 「心が得られないなら身体だけでも」という考えについて。賛成? 反対?
「虚しいだけだ、そんな事をしても」
「僕も反対です。きっと、とても悲しいと思います」
71 相手が悪者に強姦されてしまいました! どうする?
「・・・カイト、が?」
「ちょっ、マスター!なんだか2、3人殺してきた後みたいな顔になってますよ!?もしもの話ですってば!!」
72 エッチの前と後、より恥ずかしいのはどっち?
「別に、恥ずかしくはない」
「僕は、どっちも恥ずかしいです・・・」
73 親友が「今夜だけ、寂しいから・・・」とエッチを求めてきました。どうする?
「ゼロとかイチが?・・・しません。というか、あの二人じゃ言いそうに無いし」
「俺も、断るな。カイト以外ではその気にならない」
74 自分はエッチが巧いと思う?
「そんなに、経験が無い」
「僕も、マスターが初めてだし・・・巧いって、どういうのを言うんでしょう?」
「技巧的なものだろう。相手を感じさせる事や、イかせる手管を言うんじゃないのか?」
「そ、そういうものなんだ・・・」
75 相手はエッチが巧い?
「ええと、その・・・さっきみたいな意味なら僕、マスターにされると気持ち良くなってしまうので、はい・・・」
「っ!」
76 エッチ中に相手に言ってほしい言葉は?
「名前」
「ぁうっ!が、がんばります・・・」
77 エッチ中に相手が見せる顔で好きな顔はどんなの?
「する前の顔も、男らしくて好きですけど・・・」
「感じ始めると、蕩けたような表情になるのが好きだ」
78 恋人以外ともエッチしてもいいと思う?
「他人の事なら、どうでもいい。俺は、しないが」
「僕は嫌ですけどね。マスターがしないって言って下さるなら、嬉しいです」
79 SMとかに興味はある?
「・・・ちょっとマスター、何で満更でもなさそうな顔するんですか!?」
「そんな顔をしていたか?」
「して・・・た、ような。(ちょっとしか表情変わんないんだもん!)僕、痛いの嫌ですよ?」
「痛くないものもあるようだぞ」
「・・・っ!?」
80 突然相手が身体を求めてこなくなったらどうする?
「元々カイトは、そう積極的な方ではないからな」
「僕は・・・実際なってみないと分からないですけど。ちょっと、寂しいかもしれないです」
「しばらくは無さそうな事だから、安心しろ」
「はっ!?安心・・・安心するのも、どうなんだろう」
81 強姦をどう思いますか?
「良くない事だと思います。法令に反した行為ですし」
82 エッチでツライのは何?
「身体が・・・翌朝、辛いです」
「本当は、もう少ししたいんだが。カイトがこの通りだからな」
「あれ以上は本当、無理です!」
83 今までエッチした場所で一番スリリングだったのはどこ?
「お部屋でしかした事ないですけど・・・襖が開いてたのに気付いた時は、真白が入ってくるんじゃないかってドキドキしました」
「別に、入ってきても構わないだろう?」
「何だか恥ずかしいじゃないですか」
84 受けの側からエッチに誘ったことはある?
「なっ、無いですよ!」
「・・・(カイトが“受け”なのか)」
85 その時の攻めの反応は?
「だから、無いですってば。僕がそんな事しても、きっとマスターびっくりしちゃいますよ」
「・・・(歓迎するのに)」
86 攻めが強姦したことはある?
「一番最初の、カイトに声を出させる時にしたのは、強姦だな・・・」
「あっ、あれですか!?そんな、強姦だなんて・・・だから言ったじゃないですか。びっくりしたけど、嫌じゃなかったですって。だからあれは違います!」
87 その時の受けの反応は?
「ひどく、混乱していたようだった。正直俺も寝不足だったし、あまりはっきりと覚えていないんだが」
「覚えていなくて良いですから!・・・もう本当に驚いて。あと、マスターにあんな事させてしまうなんて、申し訳なくて」
88 「エッチの相手にするなら・・・」という理想像はある?
「特には、無かった」
「理想って言われても、そんな事考えた事も無かったし。今は、マスター以外あり得ません」
89 相手は理想にかなってる?
「逆に、他の人っていうのが考えられませんよ」
90 エッチに小道具を使う?
「小道具って・・・道具があるのは、知識の内に入ってますけど。具体的にどういうものかは分からないんですが、その・・・使いたいですか?」
「いや、今は別にこのままで良い」
「そうですか。よかった・・・今は?」
91 貴方の「はじめて」は何歳の時?
「19歳」
「ええと、起動して6年目です」
92 それは今の相手?
「ああ」
「はい」
93 どこにキスされるのが一番好き?
「マスターがしてくれるなら、どこでも」
94 どこにキスするのが一番好き?
「カイトの身体のどこでもいいが、やはり唇か」
95 エッチ中に相手が一番喜ぶことは何?
「喜ぶ?」
「マスターは、僕が声を出した方が良いみたいですよね。僕、恥ずかしいから出来れば聞いてほしくないんですけど」
「カイトの声は、聴いていて気持ちが良いからな」
96 エッチの時、何を考えてる?
「何か考えてる余裕なんて、ある訳ないです」
97 一晩に何回くらいやる?
「多くて・・・3回くらい。3回だと、翌日絶対起きられません」
98 エッチの時、服は自分で脱ぐ? 脱がせてもらう?
「カイトに脱がせてもらった覚えは無い」
「だってマスター、大体上は着てないじゃないですか。そのうち、あっという間に僕の服なんて脱がせちゃうし・・・」
99 貴方にとってエッチとは?
「カイトを、求める為の行為」
「マスター、普段あまり触れてくれないので、ここで満たしてます。・・・色々、恥ずかしいんですけどね」
100 相手に一言どうぞ
「ええと・・・不束者ですが、これからもよろしくお願いいたします。・・・って、あれ?何か変?」
「いや・・・これからも大切にするから、俺の嫁でいてくれ」
「・・・はい」
***************************
51 貴方は受け? 攻め?
「・・・攻め」
「ええっと・・・オレ、受けってやつですよね?」
「どこで覚えたんだ!?」
52 どうしてそう決まったの?
「どうしてって・・・なぁ?俺がしたがったから?」
「そうなんですか?でも、オレもマスターにして欲しいって思いました」
「おまっ、本当・・・」
53 その状態に満足してる?
「大満足ですが何か?」
「えと・・・はい」
54 初エッチはどこで?
「マスターのお部屋です」
「・・・ちゃんとベッドの上です」
55 その時の感想を・・・・
「・・・ノーコメント」
「オレ、びっくりしたけど、とっても嬉しかったです。うーんと・・・本当にマスターのものになれた感じで。あと、すごく気持ち良かったです」
「カイトっ!」
56 その時、相手はどんな様子でした?
「あー、最初ちょっと痛がってたよな?今更だけど大丈夫だったか?」
「う、え、あ・・・はい。マスターは、いつもとちょっと違ってて、ちょっとだけ怖かったけど、すごく優しかったです」
「・・・改めて言われると、すっげぇ恥ずかしい」
57 初夜の朝、最初の言葉は?
「なんだっけか。確かカイトが起こしてくれたんだよな」
「はい。オレ、お仕事だと思って。お休みだったのに起こしちゃったんです」
「色気無ぇなぁ。あ、でもカイトの声が掠れてて、可哀想だったけど色っぽかった」
「あーうー・・・そういうこと言われると、恥ずかしいんですね」
58 エッチは週に何回くらいする?
「1、2回くらいか?基本的に休み前。翌日仕事だとゆっくり出来ないし」
「はい。でもたまーに、次の日お仕事でもしますよね?」
「そういう気分の時もある」
59 理想は週に何回?
「オレは今くらいで十分です・・・。きっとこれ以上したら身が持たないです」
「んー、まぁ俺も今くらいで良いな。あんまり励み過ぎて仕事疎かにしても困るし。仕事無いんなら、もうチョイ多くても良いけど」
60 どんなエッチなの?
「どんな、と来たよ。その質問こそどんな、だ。どう答えりゃいいんだ?・・・普通?」
「オレ、マスター以外知らないからよく分かりません」
61 自分が一番感じるのはどこ?
「んー、背中とか?よく分かんねぇ」
「あの、えと・・・首の、個体識別番号の所は、ダメです」
62 相手が一番感じているのはどこ?
「あー、確かに項のとこは一発で落ちるな、ある意味裏技的な感じ。他は・・・耳とか腰骨の辺りとか乳首とか、割と基本的なところ。すっごい反応良いぞ」
「だって、マスターが触ってるから・・・。マスターに触られると頭の中がいっぱいになっちゃうので、よく分かりません」
63 エッチの時の相手を一言で言うと?
「色んな意味で、食っちまいたい感じ」
「へぁ!?オレ美味しくないですよ、きっと。えと、マスターは・・・いつもとちょっと違います。ちょっぴり意地悪だったりします」
「いやいや、そんな事ないだろ?常に紳士的だぞ、俺は」
64 エッチははっきり言って好き? 嫌い?
「好きな奴とヤるの、嫌いな男なんているのか?」
「あ、えと・・・好き、です。マスターを一番近く感じられるから」
65 普段どんなシチュエーションでエッチするの?
「まだ奇を衒うほど飽きてないから普通。・・・だと思う」
「飽きたら何かするんですか?」
「んー、まあその時考えよう。今は普通で十分」
66 やってみたいシチュエーションは?(場所、時間、コスチューム等)
「今のとこ別に。っつか、チョコチョコしてるし」
「?シチュエーションって、どういうことですか?」
「分かんないなら気にしなくて良いんだぞ~」
67 シャワーはエッチの前? 後?
「前。っつか基本するの寝る前だから風呂済んでる。事後はカイトが起きてれば一緒に入るし、そうじゃなきゃ俺だけ」
「オレ、あんまり起きていられないです。マスターとお風呂、好きなのに・・・」
68 エッチの時の二人の約束ってある?
「特に無い。声聞かせろ、とかは言うけど。俺ん家、近所に家が無いから多少大きい声でも近所迷惑にならないし」
「あと、気持ち良かったらちゃんと言えって言われます。・・・でも、感じ過ぎて気持ち良いのか分からなくなっちゃう時もあるので、ちゃんと言えません」
69 相手以外とエッチしたことはある?
「ないです」
「・・・ある。カイトがいるから、もうしないけど」
70 「心が得られないなら身体だけでも」という考えについて。賛成? 反対?
「相手に好きになってもらえないからってことですか?あれは、お互い好きだからすることじゃないんですか?」
「そうなんだけどな、本当は・・・。俺は反対。好きな奴ならやっぱ気持ち通わないと駄目だ。後がキツイし」
71 相手が悪者に強姦されてしまいました! どうする?
「え、マスターがですか?だってマスター空手とかやってて強いし・・・無さそう」
「んー・・・取り敢えず、必ず犯人捕まえて逃げ出さないように監禁してから、生きてる事を後悔する程度に痛めつけてる。方法としては、俺でも出来る拷問を調べて延々実行、かな?気が狂う手前ギリギリで、生きてる限り、っつかなるべく死なせない程度で長く。あ、勿論証拠は残さないぞ。俺が捕まったらカイトが困るし」
「マスター、マスター!顔、顔が怖いです!」
72 エッチの前と後、より恥ずかしいのはどっち?
「えぁ・・・う、ど、どっちも、恥ずかしい、です」
「・・・場合による」
73 親友が「今夜だけ、寂しいから・・・」とエッチを求めてきました。どうする?
「親友?・・・ぅえ、タヌキの顔が浮かぶとか無いわ。あー、男女問わず丁重に断る」
「オレだと誰に当たるんでしょう?でもマスター以外の人とはできません」
74 自分はエッチが巧いと思う?
「・・・今まで下手だと言われた事は、無い」
「あわっ、わっ、そんなの考えたことないです!でも多分、上手に出来ないことばっかりだから、下手なんじゃないでしょうか?」
75 相手はエッチが巧い?
「あの、だからオレ、マスター以外の人を知らないのでよく分からないんですけど・・・。でも、するといつも気持ち良くておかしくなっちゃいそうです」
「だから、そういう事さらっと言うなよ///。あ、カイトはもう、何やってても可愛くて良いんだけど。俺の好みを覚えるのは早いな」
76 エッチ中に相手に言ってほしい言葉は?
「・・・たまに、よれよれの癖にへにゃって笑って“大好きです”って言うんだよ。アレ本当、反則」
「マスター、たまーに小さい声で“好きだよ”って、言ってくれるんです。他の時に言ってもらっても嬉しいんだけど、ああいう時に言ってもらうと特別な感じします」
77 エッチ中に相手が見せる顔で好きな顔はどんなの?
「取り敢えず感じてる顔してたら嬉しいけど、さっきみたいな上気した顔で笑うの。あれ凄い好きだ」
「えっと・・・その、あの・・・」
「どうした?」
「い、言いづらいんですけど。その・・・マスターがオレに入ってくる時の、ちょっと苦しそうな顔、すごく、ドキドキします・・」
「・・・(恥ずかしさで死ねる)」
78 恋人以外ともエッチしてもいいと思う?
「今は絶対駄目っつーか、無理。気が乗らない」
「えと・・・嫌、です」
「お、はっきり言った」
「だ、ダメでしたか!?」
「反対だ。良く言えた、偉い偉い」
「えへへ。褒められちゃった」
79 SMとかに興味はある?
「マスター。SMって何ですか?」
「お前は知らなくて良い言葉。・・・あー、興味が無いとは言わないが、あんまりしてマジ泣きされてもなぁ。カイト泣かせるくらいなら、しなくて良い」
「マスター、何かしたいんですか?オレ、マスターがしたいんなら何でもしますよ?」
「・・・・っ!危ねっ、今かなりグラッと来た」
80 突然相手が身体を求めてこなくなったらどうする?
「え・・・マスターが?どうしよう、オレどうすればいいですか、マスター!?」
「あー、それは有り得ないから安心しろ。・・・カイトは基本的に自分からしたいとは言ってこないからなぁ。あ、でもたまにしたそうな素振りは見せるけど」
81 強姦をどう思いますか?
「どう思うって・・・犯罪、ですよね?オレのデータベースにも入ってますよ」
82 エッチでツライのは何?
「あ・・・えと、たまに次の日の朝、立てません。それでご飯作れないのが辛いです」
「そこかよ!あー、俺はせいぜい、だるい位だもんなぁ。ごめんな、お前ばっか辛くて」
「そんなこと無いです!すぐ治りますし、もっとして下さい!」
「あーもー、なんなの、こいつは!どんだけ俺の理性を鍛える気だ!?」
83 今までエッチした場所で一番スリリングだったのはどこ?
「スリルを感じるような危険な場所ではしない。・・・今のところは」
「今のところ?」
84 受けの側からエッチに誘ったことはある?
「あー、最初のアレが、そうなるのか?」
「マスター、顔が緩んでますよぅ!」
85 その時の攻めの反応は?
「すっごくびっくりした顔をしてました。あの時はオレも必死だったから気にして無かったけど、後で考えたらマスターのあんな顔見たの、初めてです」
「そりゃ驚くだろ、普通」
「オレだって、自分で驚くぐらい頑張ったんです!」
「そうかそうか。また頼むなー」
「はいっ!・・・あれ?」
86 攻めが強姦したことはある?
「・・・ある」
「ふぇ?オレ、そんなのマスターにされたことないですよ?」
「ない事ないだろ。あの時の・・・」
「ゴウカンって、嫌なのに無理やりされるんでしょう?だったらあれは違います。オレ、マスターにされて嫌なことなんてないんですから」
87 その時の受けの反応は?
「・・・こういう反応」
「マスター?そんなにぎゅーってされたら、ちょっと苦しいです」
88 「エッチの相手にするなら・・・」という理想像はある?
「あー、一時はあったけど、今は無いなぁ。理想も何も、カイトがいるし」
「えへへ、嬉しいです。・・・ちなみに、一時あった理想像って?」
「可愛い系で、後腐れ無い子。・・・うん、本当に駄目人間だったな、昔の俺」
89 相手は理想にかなってる?
「適うも何も、そのもの」
「可愛い系で後腐れ無い、ですか?」
「ばっ、違う、それはもう良いんだよ!・・・まぁ可愛いっつーのは当てはまるけど。俺が好きな相手で、相手も俺を好きだって言ってくれるのが一番の理想だろが」
「あ、そういうことですか」
90 エッチに小道具を使う?
「小道具?何か道具を使うものなんですか?」
「いや、それは好みじゃね?うちは今んとこ使わない。使ってもローションくらいか?あんま使わなくても濡れるし、カイト」
「そういうの言わないで下さい!なんか恥ずかしいです!!」
91 貴方の「はじめて」は何歳の時?
「あー・・・高校2年の時」
「初めて、こういうことした時ですか?えと、起動3か月目くらいです」
92 それは今の相手?
「・・・違うに決まってるだろ。まだ多分開発もされてなかったぞ、カイト」
「そうですね。〈カイト〉はまだ発売されて3年位ですから。あ、オレはマスターが初めての人です。というか、マスター以外いないです」
93 どこにキスされるのが一番好き?
「唇。カイトの唇、ちょっと薄いんだけど凄く柔らかくて気持ちいし。あんま自分からはしてこないから余計に」
「オレも唇にしてもらうのが、一番好きです。あの・・・身体、つなげてる時・・・みたいに疲れないで、ずっとマスターを感じてられるし。あ、それが嫌なんじゃないですよ!それも大好きですけど!!」
「あー・・・うん、分かったから」
94 どこにキスするのが一番好き?
「同じく唇。されるのが好きならするのも好きだし。あと、目尻とかも良くするな。よく泣くから、カイト」
「ご、ごめんなさい・・。オレがマスターにキスする時も、大体唇です」
95 エッチ中に相手が一番喜ぶことは何?
「いつもそうだけど、抱き締めてやると凄く嬉しそうな顔する。接してる面積が多い方が良いのか?」
「ええと・・あんまり良く覚えていられないんですけど、マスターを呼んでしがみつくと、顔が嬉しそうな気が、します」
96 エッチの時、何を考えてる?
「・・・なんにも考えられません。マスターのことでいっぱいになっちゃいます」
「あー、余裕があれば感じる場所探したりとか、とにかくカイトを善がらせる事。無かったら考えてらんない。繋がりたくてしょうがないし」
97 一晩に何回くらいやる?
「カイトが落ちなければ2、3回。1回で落ちる事もあるしな。たまに足りない」
「あう・・・ごめんなさい。頑張ります!」
98 エッチの時、服は自分で脱ぐ? 脱がせてもらう?
「俺は殆ど自分で脱ぐ。カイトの事は俺が脱がせる」
「オレ、自分で脱ぐ前に余裕無くなっちゃうから・・・」
「脱がせるのも楽しいし。何かこう、贈り物の包装紙を開く時みたいな感じがしないか?」
99 貴方にとってエッチとは?
「んー・・・カイトが俺のものだっていう、確認?」
「マスターでいっぱいにしてくれる、幸せな時間です」
100 相手に一言どうぞ
「・・・これからもずっと、愛してるよ、カイト」
「ずっとずっと大好きです、マスター!」
こちらはタイトル通り、R18モノの目次になります。
全て性的な描写を含みますので、18歳未満の方、苦手な方は見なかった振りをしてそっとブラウザバックをお願いしますww
●ハロウィン・間の話
●ゴムの話
●浮気騒動編・マスター視点
●姫はじめの話
●〇〇〇服の話
●バレンタインその後、の後
●あなたの微笑みは薔薇色の鎖・23.5
●あなたの微笑みは薔薇色の鎖・32.5
●北上家100質・後半戦
●千代家100質・後半戦
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かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・
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