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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんばんは。

今日は午前中暖かかったので水槽の掃除をしました。メダカ飼ってるんですけど・・・重かった。ガラスの水槽は失敗したかなぁ・・・でも、綺麗になりましたよ。
母にはそんな地味なのじゃなく金魚でも飼え、と文句言われますが、元々メダカ用に買った水槽だもん!


小説は続き~からどうぞ。

***************

《マスターとカイトとアルバム・後》
 
 
「空手の道着。俺、高校まで空手やってたんだよ」
「からて?あの、こないだテレビでやってた、戦うやつ?」
「戦う・・・まぁ、間違っちゃいないけど。この後も多分ちょくちょく出てくるぞ」
「あ、本当です」
 
 何枚かに1枚は入っている道着姿は、毎年行われる大会の時の写真だからだ。
幼稚園に入る頃に始めた空手は結局、高校卒業するまで続けていた。今つるんでる友達にも、高校時代の空手部仲間が結構いるしな。
 
「・・・あっ」
 
 青い爪の手が止まる。見つめる先には真新しいランドセルを背負った俺と、その両側に両親の姿・・・小学校の入学式の時の写真。
仏壇に飾ってある以外の両親の姿、久々に見た。まだしばらくはまともに見られないかと思ってたけど、こうして実際に見ると、案外平気だ。
 
「ますたぁ・・・」
 
 カイトの方が、何だか泣きそうな声で俺を呼ぶ。・・・今、俺がこうして平静でいられるのはきっと、こいつが隣にいるからだな。一人だったら、あと何年かは見ようという気も起きなかっただろう。
 
「なんだよ、そんな顔して。これ、俺が小学校上がる時の写真。我ながらガキの癖にふてぶてしい顔してるな」
 
 青い頭をくしゃくしゃ撫でて、1年生の癖にニコリともせずこちらを見つめる子供の写真を指すと、カイトもやっと表情を緩め
 
「そんな事ないです。小さくてもカッコいい、マスター」
「褒めても何も出ないぞ」
「本当の事ですもん!・・・マスターは、お父様に似てますね。お顔もだし、背が高いのも一緒です」
「よく言われる」
 
 俺より愛想の良い顔をしているが、つくり自体はそっくりだと、父を知る人には会う度に・・・年を取る毎に言われる。母は平均以下の身長だったので、明らかに身長も父に似たんだろう。
 
「性格は似なかったけどなぁ」
 
 ページを捲る度に現れる、記憶より少しだけ若い両親に、未だ胸のどこかが痛むけれど・・・3年も碌に癒えなかった傷はカイトはたった2か月で、振り返る事が出来るだけの瘡蓋のようものを作ってくれたようだ。
こうして写真を見ながら思い出すのはただ、穏やかな父の声と、過ぎるくらいに明るい母の声。
 
「父さんはこんなデカい癖に大人しい人でさ。いつも穏やかで、怒ってるとこなんて殆ど見た事無かった。俺が悪い事すると、どうしてそんな事したのか説明させて、自分は黙って聞くんだ。それで最後に言うんだよ。“どこが悪かったのか自分で分かるかい?八千代”って」
 
一言そう訊かれるだけで、母に10回叱られるより効いた。とにかく聞き上手で、自省を促すのが上手い人だったと思う。あと、今思うと滅多に無かったから余計に効果的だったんだろうけど。
 
「母さんはこんな小さいのに、凄ぇ元気良いんだ。とにかく明るくて、んで、可愛いものが好き。お前に会ってたらきっと、可愛い可愛いって煩かったぞ」
 
 愛想に乏しかった俺を見上げ、可愛い子供が欲しかったのにと口癖のように言っていた。専業主婦だったが人付き合いが好きで、よく集まりに参加したり習い事をしている人だった。でも俺が帰る時間にはちゃんと家にいて、いつも俺を明るい声で出迎えてくれた。
 
「オレ、男性型です。可愛くないですよ?」
 
 可愛らしく(贔屓目じゃないぞ、これは)首を傾げて言うカイトの事も、きっと気に入って力いっぱい構い倒しただろう。その様子がありありと浮かんで、思わず笑みが零れる。
 
「マスター?」
「ん、ああ。何でも無い。可愛いよ、お前は。父さんも母さんも、お前の事気に入っただろうな、と思って」
「そう、ですか?」
 
 困惑したような、それでも少し嬉しそうな顔のカイトの頭を撫でて、ページを捲る。中学、高校と年を追う毎に減っていく写真は俺が就職する日の朝、仕事に出掛ける父と玄関前で撮った写真で終わっていた。こうやって、同じようなスーツ姿で並んでるのを見ると本当、似てるな。
 
働くようになってからは写真なんて、学校で卒業アルバムの職員紹介に使うものくらいしか撮った記憶がない。
 
「なぁ、カイト。今度、写真でも撮るか」
「写真、ですか?」
「そう。こうやって・・・家族の写真、これからまた増やそう」
 
 可愛い息子が駄目なら可愛い孫だ、と張り切っていた母には悪いが、カイトという可愛い家族が増えたんだから、勘弁してくれ。
 
きっと母さんは、仕方ないわね、許してあげる、と笑うだろう。父さんは、八千代が決めたんならそれで良いよ、と言ってくれるだろう。
 
「お前・・・結局泣くんだな」
「だ・・って、ますた・・・」
 
 青い目からぱたぱたと涙を零すカイトを抱き寄せ、濡れた目元にキスをして頭を撫でると、カイトは俺の肩に顔を擦りつけた。
 
 
 泣き虫ボーカロイドの笑顔がアルバムに綴られるのは、この後の話。

***************


大人になって全然写真は撮らなくなりましたね。だって魂が吸い取られるんだよ!(笑)
・・・いや、単に好きじゃないだけの話なんですが。
あ、八千代が空手
始めたのは、健康づくりと礼儀作法の習得の為です。戦うためではありませんのであしからず。

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08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

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