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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんばんは。

今日から同居人が増えました。・・いえ、兎なんですけど。
職場で飼っているのを、年末年始だけ看る人が居ないんで預かっているんです。もう4か月近く世話してるんですが、未だに慣れる気配がない・・・悲しい片思いです。女の子らしいけどね。

今日からの話はマスカイと言いながらカイトとミクしか出てません、すいませんorz


小説は続き~からどうぞ。

****************

《ミクと兄・前》


「ねぇ、ミク」
「なぁに?お兄ちゃん」

 
お台所に二人で並んでじゃが芋の皮を剥いていると、お兄ちゃんが話し掛けてきた。

 サ
ラサラの青い髪と、ちょっと大きめの青い瞳。公式設定よりは低い身長は、それでも私より高いので少し見上げる感じになる。優しい穏やかな声を持つこの青年型ボーカロイドが、二週間くらい前に兄妹登録をして〈初音ミク〉である私の“兄”になった、カイトお兄ちゃん。
 
お兄ちゃんが家事全般にわたって得意だという事を知ってからは、私の師匠でもある。

 
・・・だって私、こういうのあんまり出来ないんだもん。

「さっきのテレビなんだけど・・・」
「テレビ?昼ドラ?」

 
今日は午前中からお兄ちゃん(のマスター)の家に遊びに来ていたんだけど、お昼にいつも見てるドラマがあったから、テレビ見せてもらったんだ。お兄ちゃんは普段あんまりテレビを見ないみたいだけど、今日は一緒に見ていた。

「そう。あの中で俳優さんと女優さんがこう、唇くっつけてたでしょ。どうして?」

 
コトン、と首を傾げて訊く姿は、とても設定年齢が20歳で身長が170cm近く有るとは思えないくらい可愛らしい。黙ってれば結構カッコいいのに動くと“こう”なのは、お兄ちゃん的にどうなんだろう。

「お兄ちゃん・・・キス、知らないの?」

 
どのシーンの事を言ってるのかは、すぐ分かった。結婚したばかりの主人公とその旦那さんが、いってらっしゃいのキスをするところだと思うんだけど・・・

「キス?ああ、言葉は知ってたけど、あれがそうなんだ。ミクは物知りだねぇ」

 
お兄ちゃんはそんな事を言いながら器用にお芋の皮を剥いていくけど、私は危うくピーラーで指まで剥いちゃうところだった。だって、キスも知らないなんて!人間の男の人だったらそれはそれで重大な問題だろうけど、ボーカロイドの私たちにとっても、知ってて当然なはずなのに・・・

「もしかしてお兄ちゃん、“シロコ”なの?」
何?それ」

 
絶対そうだ。

 
ボーカロイドは歌を歌うアンドロイド。だから情緒面はすごく人間に近く作られているし、一般常識や生活様式もそれなりに初期登録されている。その中にはその・・・性的なものも、結構含まれていたりするんだ。あまり直接的なのはともかく、キスくらいは歌の歌詞にも良く出てくるでしょ?
 
でもたまーに、何故かそういう関係の知識はほぼ登録されずに出荷される機体があるんだって。ボーカロイド界では、そういう機体を“白子”って呼んでいる。

「・・・ううん、何でもない。それで、キスがどうしたの?」

 
前から、男性型なのに可愛い感じのする人だとは思ってたけど、それは私の方がずっと稼働期間が長いからだと思ってた。お兄ちゃんはまだ稼働して2か月くらいしか経っていないらしいし。
 で
も、それだけじゃなかったみたい。

「えと・・・あのね、マスターがこの間、オレにしたから」

 
“ガシュッ!”

「ぅわぁっ!ミク、大丈夫!?」

 
思いっきり横滑りしたピーラーにお兄ちゃんが慌てて声を上げるけど、それどころじゃない。

「お兄ちゃんのマスターが、お兄ちゃんに、したの?」
うん。・・・あの、前にオレが、マスターが怒ってるんだって勘違いして泣いちゃった時。一瞬だったからよく分からなかったんだけど、テレビで見たら、そう言えばああいう感じだったなぁって思って」

 
お兄ちゃんは恥ずかしそうに顔を赤らめて言うけど、これは自分が泣いちゃったのが恥ずかしいんであって、キスされた事に対してじゃない。

「どういう意味でするの?あれ」
「キスの意味?えーと、色々あると思うけど・・・でも嫌いな人にはしないよ、普通」

 
自分のマスターが大好きな(まあ、マスターの事が嫌いなボーカロイドなんていないと思うけど)お兄ちゃんだから、てっきり凄く喜ぶと思ったのに。私がそう言うと、先にお芋を剥き終わったお兄ちゃんはどこか悲しそうに

「そうだと、いいんだけどなぁ」

 
そっと自分の唇に指で触れて、それだけ、呟いた。

***************


前回の話同様、ちょっと時間が遡ってます。カイトとミクで晩ご飯作ってる時ですね。
・・・しかし、妹にこういう話題振る兄ってどうなんだろ。いないから分かんないや(笑)

続き
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08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

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