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こんばんは。
休みが過ぎるのが速すぎます・・・明後日は出勤だよorz
腰さえやらなければ、この冬はもっと時間があるはずだったのに!とハンカチ噛み締める思いです。次の休みは夏か・・・春休み欲しいなぁ(※私・・いや、千代マスターの仕事は、春が一番忙しいです)
さて、馬鹿話はさておき、今日もイチゼロですよ。今日からちょっと波乱(?)の予感。
小説は続き~からどうぞ。
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《キミの印・3 》
唇が軽く触れるだけで顔を赤くして恥ずかしそうに俯く。今まで、そんなゼロの仕草が可愛くてしょうがなかった。
「ん・・・ふぅ・・ぁ・・」
だけど今、重ねた唇をそっと舌でなぞると小さく身体を跳ねさせたゼロは、それでも薄く口を開いてボクを招いてくれる。奥で縮こまっていた、少しザラリとしたそれはきっとボクと全く同じなんだろうけど、ゼロのだって思えばおかしいくらい興奮した。
「ぁ・・イチ・・?」
舌を絡める初めての深いキスにお互い息継ぎも上手に出来なくて、唇が離れると浅い呼吸を繰り返す。
薄く涙を浮かべたゼロの声に背中から腰に寒気みたいな痺れが走るから、重ねた手に思わず力を込めると
「あのね、ゼロ。ボクもう触るだけじゃ足らない。キミとこういう・・・ううん、これ以上を、したい」
言いながら、見下ろした身体を隠す邪魔な服を剥ごうとした瞬間、大きくその身が跳ねた。
「あっ!あの、イチ、待って・・・」
「っ!ごめん・・・怖い、よね」
ほんのり赤く染まっていた頬からサッと色が抜け落ちるのを見て、ベッドに縫いつけるみたいに押さえこんでた手を放したボクに、ゼロの眉が悲しげにキュッと寄る。
「ゼロ?」
「違うのです。貴方に、触れられるのが怖いのではなく・・・本当の事を知られるのが・・・」
「ほんとうの、コト?」
本当って、どういう意味だろう。ゼロが何かボクに、ウソを吐いてたってコト?
突然出てきた言葉に首を傾げるボクの下からそっと身体を引き起こしたゼロは、自分のシャツのボタンを外し始めた。
震える指が時間を掛けて全部のボタンを外すまで、止めるでも手伝うでもなく呆けたみたいにただそれを眺めていると、薄い肩からストンと落ちたシャツの下には人工の真っ白な肌、真っ白な胸。
「・・・なんで?」
髪も目も身体も声も。ボクとゼロは全部が同じに作られた、“ツイ”のプロトタイプ。
全部が同じだから最初は反発したし、全部が同じだから、ボクらだけが分かるコトもいっぱいあった。それに、実験機(試作品)な自分に“同じ”がいてくれるのは、他の何より心強くて、安心できて・・・なのに、ねぇ、ゼロ?
「どうして・・・識別番号、無いの?」
ボクの左胸には印字されている8桁の番号が、向かい合う身体のどこにも無かった。
ボーカロイドにとって個体識別番号は、人間でいう戸籍みたいなもの。いつどこで、どういう設計で作られた機体で、所有者は誰か、どんな機能が備わっているのか、その全てがこの番号で管理されてる。
それはボカロ本人が望む望まないに関わらず人間に作られたモノの証として、その設計仕様に振られたのと同じ番号が、製造段階でどの機体にも必ず印字されるように決まっている筈なのに・・・
「私は、どこにも登録されておりませんので」
「登録されてないって・・・ゼロはボクと“同じ”でしょ?ボク、登録されてるよ!?」
目の前のそれが信じられないまま真っ白な胸へ指を這わせようとすると、ゼロはその手を避けるように後ろに下がりながら、口元だけを奇妙に歪めた出来そこないの作り笑いを浮かべる。
「イチ。貴方は、ボーカロイド〈カイト〉のプロトタイプです。そうでしょう?」
「うん・・・」
ゼロの話してるコトが、ボクの中でうまく繋がらない。
初の男性型で、しかもセクサロイド機体を転用した〈カイト〉。自分がそのプロトタイプだっていうのは起動して一番最初に聞かされたけど、ゼロが登録されてないコトと何の関係があるの?
「〈カイト〉には前例のない部分が多かったため、不測の事態に備えて貴方を作成する際には2つの同一機体が用意されました。もし修繕不可能な破損が生じても、メモリと感情回路が無事ならそれを残った方の機体に移し替え、速やかに研究が継続できるようにと」
メモリは起動したその時からの記録を、感情回路は物事を経験した時の心の動きを刻みつけていくもの。一度壊れちゃえば、二度と元には戻らない。だけど逆に言えば“機械”のボクらは、新しい身体にメモリと感情回路を移し替えれば同じ個体として再稼働できるんだ。
「別に最初に2機も用意しなくたって、壊れてから同じ機体を作ればいい。設計仕様書があるんだから、作れるでしょ?」
「同一構造の機体は作れますが、作成時期の違いから、僅かながら差異が出てしまう可能性があります。“プロトタイプ”は今後作られる全ての〈カイト〉の元となる大切な機体。僅かなそれが巡り巡って、製品となった際に致命的なエラーを生むかもしれないと思えば、可能な限り万全の対策を取るのも企業として当然の事でしょうね」
なんだろう、さっきからゼロの話を聞く度に、胸の中がグルグルして気持ち悪い。
だって、ねぇ、その話。それじゃボクの身体は2つあったうちの一つをたまたま選んだもので、残ったもう一つの役目って・・・
「もうお気づきかもしれませんが・・・私は、貴方のスペアです」
気がついてしまって、でも聞きたくなかったその言葉を、ゼロはいつも通りの平坦な声で告げた。
*************
一緒に寝てまでいる癖に・・・とお思いかもしれませんが、イチはゼロの裸を見た事がありません。以前ゼロが襲われた時も、そこは見ていなかったようです。
所員は知っていましたが、イチの精神安定を懸念して緘口令が敷かれていました。
続き
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