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こんばんは。
ここのところ寒くて堪りませんね!運転中も100円ショップで買ったウサギの滑り止め付き手袋が手放せませんよ。それでも寒い・・・
この先もっと寒くなるのかと思うと、ダメ人間製造機と名高い『着る毛布』を買う日も近いかもしれませんねww
さて、今日はクロスオーバーの北上家編です。千代家と比べて大人しいもんですね(笑)
小説は続き~からどうぞ。
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《あなたの微笑みは薔薇色の鎖・36 》
ダイニングキッチンと言っていいか少し疑問の残る、台所のある板間の部屋に置かれたテーブルに向い合わせに座ると、時々食器の立てる小さな音だけが響く静かな食事が、僕とマスターの日常の一つ。
「・・・ありがとう、助かった」
食後のお茶を啜るマスターに今日のお遣いで頼まれていた本を渡せば、申し訳なさそうな、でもちょっとだけ嬉しそうにそう呟く声が、さっき点けたばかりのテレビから聞こえる歓声に混じる。
「いいえ、そんな!僕はマスターのロイドなんですから、もっと気軽に使って下さっていいんですよ?・・・あ、そうだ」
「ん?」
本を買いに行った時の事を思い出して声を上げると、マスターが無表情のまま先を促す。こんな顔あの子が見たら、やっぱり怒ってるって思うのかな?
「本を買いに行った時に、前に映画館で会った〈カイト〉と偶然会ったんです」
「映画館・・?ああ、あの時のか」
マスターも思い出したのか、一つ頷くと
「また、何かあったのか?」
「またって・・・今日は、あの子がモールの中のお店を探していたんで僕が案内したんです。あの時も思ったんですけど、やっぱりとっても可愛い子でしたよ」
稼働期間は結局訊かなかったけど、きっと僕よりだいぶ短いんだろうな。
笑顔がとても可愛い、そして自分のマスターの事が大好きな〈カイト〉を思い出して小さく笑いながら言えば、マスターは軽く首を傾げながら無表情に
「・・・お前も、十分に可愛らしいぞ」
「もう、そういう事言うの止めて下さいってば!」
本当にこの人は、突然恥ずかしい事を言うんだから。
「・・・お礼にってアイスを奢ってくれたんで、食べながら色々と話したんですけど。あまり他のボーカロイドと話す機会がないので、とても楽しかったです」
照れてしまって早口にそう言えば、まだ何か言いたげだったレンズ越しの青灰色の目が、ふと陰る。
「マスター?・・・僕、何か変な事言っちゃいましたか?」
「いや・・・」
ゆっくり首を横に振ったマスターは、それでもまだ表情は晴れないまま低い声で
「多分、探せば大学にもボーカロイド保有者はいると、思うんだが・・・」
「え・・・?」
話が、よく見えない。
確かにボーカロイドが高価なものとはいえ、大学生くらいなら保有してる人も多少はいるだろうけど、それが僕に何の関係があるの?
「・・・俺は、カイトを楽しませるような話をする事も出来ない。それならせめて、お前の話し相手くらいは、俺が見つけてやるべきだろう?」
「はっ!?」
なんか、すごく気を遣わせちゃったみたいだけど。それにしたって、なんて見当違いな・・・
「僕は、今のまんまで何も不満なんかありません!確かに今日は楽しかったし、もしマスターと沢山お話出来たらって思う事も、無いとは言いませんけど・・・僕、マスターと二人でこうやって静かに過ごすのが、すごく好きなんですから!」
勝手におかしな事を考えてたマスターに腹が立って思わず大きな声を出せば、珍しく青灰色の目が丸くなった。そして
「・・・そうか」
フワリとそれが優しく緩むのに、人工心臓がギュウっと掴まれたみたいに締め付けられる。だから、急にそういう顔は反則ですってば!
「そう・・ですよ」
「どうした?」
心配そうに(ただし、顔はいつもの無表情に戻ってたけど)、俯いた僕の顔を覗き込もうとするマスターに見られたくなくて更に両手で覆い隠せば、そこからはみ出した耳が冷たい手にそっと撫でられて
「・・ずいぶんと、熱いな」
その一言で今の努力が無駄になったのを知った僕は、諦めて真っ赤になった顔でマスターを見上げた。
**************
北上カイトは元々『飯を食う時は静かにな』と前のマスターに躾けられているので、食事中会話がなくても気にならないタイプです。
北上マスターは、食事以外でも静かですが(笑)、食事の後には大学やバイトの話をしたりしますよ!
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