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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんばんは。

秋もすっかり深まって、金木犀の香る良い時期になってきましたね。私は1年で今頃の気候が一番好きです。・・・が、今年は何だか10月に入ってからやたら忙しく・・・更新出来なくて済みません!(><)
実はまだ、先日行われた仕事の研修会のテープ起こし作業があるのですが、それは来週やりますorz


さて、今日は久々に千代家です。
相変わらず安定のバカップル(笑)、よろしければご覧ください。(ちょっと長いです)


小説は続き~からどうぞ。


***************

《マスターと眼鏡》


「あら先生、どうしたの?」

 週に一度、職場の隣にある幼稚園へ歌を歌いに来ているカイトを迎えに行くと、園の玄関前で掃き掃除をしていた芽衣子さんが俺を見上げて驚いた顔をする。

「どうしたって・・・どうかしてます?」

 そんなリアクションをされる理由が思いつかずに訊き返せば、カイトと違って色の無いマニキュアを塗った爪の先で自分の目元をトントンと突き

「眼鏡、今まで掛けてませんでしたよね。いつもはコンタクト?」
「ああ!」

 指摘されてようやく、その存在を思い出した。

「いや、これ度の入ってないパソコン作業用のヤツなんですよ。最近目が疲れるって言ったら友人が勧めてくれて。仕事中しか使わないんで普段は帰る時に外すんですけど、今日は忘れてました」

 今年に入って仕事の役員を割り振られてしまい、パソコンに向かう事が更に多くなったせいか目が疲れるとぼやいていたら、タヌキが教えてくれたのだ。
 どうやら自分も持っているらしく『値段の割には結構良いよ』との事だったので使い始めたのが先月。今まで眼鏡をかけた事がなかったせいか最初は非常に鬱陶しかったが、慣れた今では作業中は殆ど気にならない。

「見慣れないせいもあるんでしょうけど・・・眼鏡一つで随分印象が変わるわねぇ」
「頭良さそうに見えます?」

 冗談めかしてそう言うと、芽衣子さんは栗色のボブカットを揺らしながら小さな笑い声を上げ

「うーん、やり手のビジネスマンって感じかしら?やっぱり、イケメンは何しても様になること」
「ははっ、煽てても何も出ませんよ」

 こっちも笑いながら鞄の奥のケースを取り出して、今は使う必要の無い眼鏡を中に仕舞うと奥からカイトが出てきた。

「あっ、マスター!」
「お疲れさん。もう帰れるか?」
「はい!・・・それ、なんですか?」

 手元のケースが気になったらしく、俺たちのところにやって来たカイトはコトンと首を傾げる。

「眼鏡」
「メガネ?マスター、目が悪かったんですっけ?」
「あら、カイトも知らなかったの?」
「あー・・・これ、家では使わないんで」

 別に隠していた訳でもないんだが、こういう状況になると何故か後ろめたい気持ちになってそう言い訳すれば、下から刺さるような視線を感じた。

「メガネ、かけてたんですか?」
「これは仕事の時だけ掛けてるんだ」
「めーちゃん、知ってたの?」
「さっき知ったところよ。先生、この眼鏡を掛けて来たから」

 芽衣子さんの答えに、視線を外したカイトは俯いて『ずるい』と小さく呟くと、空いていた俺の右手をぎゅうっと握ってくる。いかん、なんか拗ねてるっぽい。

「あ、じゃ、じゃあこれで。お世話になりました」
「・・・じゃあね、めーちゃん」
「ええ。・・・ごめんね、カイト」

 状況を察してくれたらしい芽衣子さんが苦笑交じりに手を合わせるのを背に、俺は機嫌を取るように一回り小さい手を何度も握り返した。

************************ 

「ほーら、いつまでそんな顔してるんだ」

 家に帰ってきてもムスくれているカイトの柔らかい頬を指で突くと、『だって・・・』と小さな声が零れ

「オレ、マスターがメガネしてるとこ見たことないのに。めーちゃんは見たんだなぁって思ったら、なんか・・・めーちゃんは悪くないって、分かってるんですけど」
「そんな、大したもんじゃないぞ」
「でも・・・オレだって、見たかったです」

 ムスくれてるのも困るが、泣きそうなのはもっと困る。
 改めて見せる程のものでもないんだがなぁ、と思いつつ鞄から眼鏡を取り出し、軽いプラスチックのフレームを摘まんで顔に掛けた。

「ほれ。別に、そんな良いもんでもないだろ?」

 眼下の旋毛を軽く突いて声を掛けると、やっと上がった顔の中、青い目が俺を見た途端パァッと輝く。

「・・・なんだ、気にいったのか?」

 予想外の食いつきぶりに、思わず『カイトは眼鏡フェチだったのか』という馬鹿な考えまで浮かんできてしまった。いやいや、まさかなぁ・・・

「はいっ!いつもと違う感じだけど、メガネかけたマスターもすっごくカッコイイです。お家でも、かけてくれればいいのに」
「これは、仕事でパソコン使う時の為に買ったんだよ。家では殆ど仕事なんてしないからな」
「でも、パソコンはお家でも使いますよ?どうしてかけないんですか?」

 確かに家でもパソコンは結構使う。カイトに歌わせる歌を探したりしてると、あっという間に時間が過ぎてる事もあるし、目の保護という意味では家でも使った方が良いんだろうが・・・

「カイトといる時は、なるべく掛けたくないんだ」
「・・・オレ、何かメガネに良くないんですか?」

 どういう意味だ、それ。
 思わず笑いそうになったが、言ってる本人が妙に深刻そうなので早々に種明かしをしてやる。

「ほら、こっち向け」
「へ?」

 隣に座ったカイトの細い顎を掴んでこっちを向かせ、薄く開いたままの唇に自分のそれを重ねると、互いの顔の間にあるプラスチックがそれ以上を阻むようにコツンと当たった。

「分かったか?」
「・・?」

 突然のキスにキョトンとしたままって事は、さっぱり分かってないんだな。
 仕方なく、眼鏡を外してローテーブルに置くと再び唇を重ね、今度は邪魔なものがないお陰で心おきなく薄くて柔らかい舌を貪る。

「・・ふ・・ぁ・・」
「さて、カイト。今度は分かったろ?俺が家で眼鏡をかけない理由」
「きすのとき・・めがね・・・ぶつかる、から?」

 濡れた唇からたどたどしく返される答えに、褒める意味で何度か軽いキスを赤く染まった頬に落とし、最後に青い頭を撫でる。

「正解。キスするのに邪魔そうだから家ではかけてなかったんだけど・・・家でも眼鏡、かけてた方が良いか?」

 訊くと、細い腕を回してしがみついてきたカイトは、顔を埋めた俺の胸にグリグリと額を擦りつけながら小さな声で返してきた。

「メガネのマスターも、カッコイイけど・・・いっぱいキスしたいから、お家ではメガネかけちゃイヤです」

**************


私がPC眼鏡に慣れた記念(笑)。ってか、千代マスターの眼鏡話って書いた事なかったでしたっけ?
ざっと見てみたけど見つからなかったから、書きかけて止めたのかなぁ?何せ話数が多いんで、すぐには分からなくてww

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08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

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