忍者ブログ
「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
[489]  [488]  [487]  [486]  [485]  [483]  [482]  [481]  [480]  [479]  [478
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

こんばんは。

昨夜は雷が凄くてあまり眠れませんでした。仕事中、眠かったなぁ。しかも歯医者の予定を間違い、明日の予定が今日行っちゃうし・・・明日また行くのがすっごく恥ずかしい!

さて、相変わらずイチゼロです。
ところで今ちょっと北上家をマスター視点で書いてるんですが、我ながらあの人本当、分からないわ。千代マスターはかなり分かりやすいんですけどねww

小説は続き~からどうぞ。


**************

《対の貴方・4 》


 イチと同室になって2週間ほど過ぎました。
 同室になったあの日、それまでに無く沢山の話をしたからでしょうか?私自身の何かが変わった自覚は無いのですが、イチの態度は急速に軟化して、一時の態度が信じられないくらい優しく接してくれています。

「ゼロ、もう寝よ」

 初日、二人一緒に眠って以来(部屋にベッドが一床しか無いので、不可抗力と言えばそれまでなのですが)すっかりそれが当たり前となった私たち。今日も先にイチが横になっていた大きなベッドに上がると、迎え入れるように布団を捲ってくれました。そこに身体を滑り込ませれば、向かい合うようにこちらを向いてニッコリ笑った顔が、このところお決まりとなった台詞を口にします。

「ねぇ、今日は何の本読んでたの?」
「海洋生物に関する本です。海豚という動物をご存じですか?人には聞こえない音でお互いコミュニケーションをとっているそうですよ」
「イルカ、知ってる!テレビで見たよ。すっごいジャンプするの、カッコ良かった」
「はい、とても美しい生き物です」
 
 水の中をしなやかに動く身体は、泳ぐ事を目的とした不思議な作りをしていて非常に興味深いものでした。いつか・・・

「いつか、ホンモノ見たいな」
「っ!・・・ええ、そうですね」

 まるで私の考えが目の前の口から出てきたように、同じ事を思っていたらしいイチがそう言ってこちらへ少し身を乗り出しました。

「今日は実験別々で、ゼロと一緒にいられなくてつまんなかった。ボク、ゼロとお出かけとかしてみたい。イルカ、スイゾクカンにいるんでしょ?二人で見に行きたいね」

 それは、とても魅力的なお話。
 ですが我々は開発用の実験機。そう簡単に使い捨てられると思っている訳ではありませんが、所有権はこの研究所自体にあるため、母体であるボーカロイドメーカーが必要無しと判断すれば、実際に製品が出来上がった後については何の保証もありません。

「・・・ゼロは、イヤ?」

 問い掛けに私が返事をしなかったせいか、少し不安げな表情になったイチは・・・プロトタイプならば、製品発売後もバージョンアップのための研究が続きますし、一番最初の〈カイト〉という、十分な価値があります。しかし、私は・・・

「いいえ、嫌だなんてとんでもない!・・・私もいつか貴方と一緒に、見に行ってみたいです」

 叶うのか叶わないか。今の私には分かりませんが、願うくらいは許されるでしょう?

 その答えに満足したらしいイチは、私の手を取って指切りの形に自分の小指と絡ませると、柔らかく笑って頷きました。

「うん、絶対に見に行こう。・・・じゃあ、お休み」
「はい、お休みなさいませ」

******************************

 研究所の一角に、研究用の資料室を兼ねた図書室があります。
 
 基本的にはアンドロイドやボーカロイドに関する資料を集めているのですが、所員の方々がご寄付下さったのか、それ以外の一般書もそれなりの数が揃っており、私はここで借りた本を読むのが好きでした。
 いえ、今も読書は好きなのですが、以前は毎日のように通っていたこの場所からも、最近は少々足が遠のいております。理由は・・・

「そろそろ、イチも戻ってくる頃ですかね」

 呟いた自分の声が思いのほか弾んでいる事に気づいて、一人苦笑してしまいました。

 以前イチと不仲だった頃は顔を合わせるのも辛い事もありましたのに、今はあれほど入り浸っていた図書室さえ、イチとの会話の種を探す場所の一つになってしまっているようです。
 今も、昨夜の話を思い出して薄い図鑑を借りてきました。海洋生物が載ったそれは子供用らしく大した数は掲載されておりませんが、それでもページを捲れば、きっと水族館にもいるのであろう生き物たちがページいっぱいに泳いでいます。イチは喜んでくれるでしょうか?

「おい!えーと・・ゼロ?」

 借りた本を小脇に抱えて歩く私の後ろから声を掛けられて振り返ると、先日この研究所に配属されたばかりの研究補助員の男性が立っていらっしゃいました。

*************

続き

水族館、良いですよね・・・。二人が水族館に行く話も書きたいなぁ。まぁ、今回の話には全然関係ないんですが。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
03 2026/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

よろしければ一押し。

*12/6*
お礼1つ追加,1つ倉庫

カウンター
プロフィール
HN:
南浪(ななみ)
HP:
性別:
女性
職業:
処理能力の低い事務員
趣味:
通販・ニコ動巡り
自己紹介:
08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

*メルアドはこちら*
〈nanami1103☆hotmail.co.jp〉
 ☆→@にして下さい。

メールで頂いたものは、メールでお返事します。
物申したいけど返事がブログに載るのは・・・という時は、こちらにご連絡を。
あ、勿論普通の感想をこちらに送って頂いても大丈夫ですよv
リンクについて

同人系サイト様に限りリンクフリーです。
バナーは剥がしてお持ちください。
ご連絡は不要ですが、頂けると小躍りして喜びます。

 ちっちゃいの



 大きいの

最新記事
ブログ内検索
最新コメント
[07/31 南浪]
[07/30 らんこ]
[05/25 南浪]
[05/25 あづさ柾]
[02/05 南浪]
バーコード
P R
Copyright © じむじむ小屋 All Rights Reserved.
Designed by 10p
Powered by Ninja Blog

忍者ブログ [PR]