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昨夜は近所のバーミ〇ンにご飯を食べに行きました。最近毎日豆乳を飲んでる事もあり、豆乳の冷やし坦々麺を頼んだんですが、美味しかったですよ。夏メニューみたいなのでいつまであるのか分からないんですが、ご興味ありましたらお試しください。(あれ、バー〇ヤンの回し者みたいになってない?)
さて、今日もイチゼロです。進展が遅くてすみません~!
小説は続き~からどうぞ。
《対の貴方・3 》
「は・・?」
想像もしなかった室内の様子に、そんな間の抜けた声を漏らす事しか出来ませんでした。
今までの部屋から比べると一回り以上の広さがあるのでしょうが・・・その中央に鎮座したものの存在感があまりに強く、まるでそのように感じられません。
「ベッドだよねぇ、どう見ても」
後ろから再確認するように部屋を覗き込んだイチが呟く通り、それは明らかにダブルより大きい・・・キングサイズと思しき1床のベッドでした。
「あ、え、あの・・・部屋は本当に、本当にここ、で、よろしいのですか?」
「博士がそう言ったんだから、そうでしょ」
いつもより随分と険の無い気がする(今は少々思考回路の動きが鈍っておりますので、自信はありませんが)返事をしたイチは、何故か先程の態度が嘘のように軽い足取りで中に入っていきます。
「あ、ボクのタンス」
「・・・間違い、ないのですね」
あまりにベッドが大きいので気づきませんでしたが、以前の部屋にあった私の箪笥がひっそりと置かれています。隣に置かれた箪笥がきっと、イチのものでしょう。ここまでされたという事は、博士は本気でイチと私を同じ部屋で生活させる気なのですね。
「とにかく、ボク今日は疲れた。寝たい」
興味深そうにあちこち見回った後、一通り確認したのかベッドに倒れ込んで気持ち良さそうに息を吐くイチ。そう言えば今日は私と同様、検査に一日を費やしていた筈です。いくらロイドとはいえ、一日身体を弄られるのですから確かに疲れるでしょう。
「ゼロだって、一日検査してたんでしょ。寝れば?」
「え?あ・・・」
寝れば、と軽く言われても、どこへ行けば・・・
いつも所員の方々に見せている笑みも、私を見る時に浮かべていた嫌悪の感情もない、まるで鏡の中の自分のような無表情に見上げられて思わず後ずさると、それを阻むように
「どこ行くの」
では、どこに行けばいいですか?
博士は部屋を出てはいけないと仰いました。それならばこの部屋のどこか・・・ベッド以外に身の置き場が無いかと探してみても、備え付けの簡易キッチンや洗面台の他にあるのは、私たちの箪笥とパソコンくらいのものです。
結局、部屋の中を彷徨っていた視線が戻ったのは、私の顔を映すイチの青い目でした。
「私は、その辺りで休みますので」
「その辺りって、ドコ?この部屋、寝られそうなのコレだけ。ソファもイスも無い」
「それはそうですが・・・」
昨日のイチの言葉が、頭を離れない。私と対なんて嫌だと、私の顔を見るのが不快だと、ひどく冷たい声でそう言い切ったのは貴方だったじゃないですか!
「私と同じベッドでは、イチもお嫌でしょう?」
声を荒げた訳では無かったのですが、何故か一瞬驚いたような顔をしたイチは慌てて起き上がり、それからとても申し訳なさそうに、立ち尽くす私を見上げて言います。
「えと、昨日は・・・ううん、昨日も、それより前も。今までゴメン。ボク、ひどいコト言った」
やはり、本当はとても優しい子なのですね。優しいイチにあのような態度をとらせ、そのうえ今は、こうして気まで遣わせてしまうなんて・・・
「いいえ、気になさらないで下さい。私は、イチが今まで努力して得た成果を労せず搭載しています。貴方からすればそれだけでも不快でしょうに、ましてこのように愛想の欠片も無い者が自分と同じ姿をしていては、厭われて当然ですから。やはり博士にお話しして、明日にでも部屋を分け・・・」
本当は、もっと仲良くしたかったのです。貴方が私に話しかけて下さった時、とてもとても嬉しかったのですよ?・・・そう伝えてもきっと、この無表情では何の説得力もないのでしょうけれど。
胸の奥、感情回路が悲鳴を上げるかのように痛むのを無視して話す私の言葉を切るように、イチが声を上げました。
「あの!・・あのね、確かにゼロをズルいって思ったコトある。ボクが実験して分かったコト、全部良くしてゼロに使われてるから。でもそれって、起動した時期が違ったらアタリマエ。気にしないで」
「ですが・・・」
製品として作られる〈カイト〉なら、プロトタイプのイチにとってそれは当たり前の事かも知れません。ですが私は貴方と全く同型の・・・正確には、“プロトタイプですらないモノ”なのですよ?
「あのね、ボク、ゼロがいっつも同じカオで・・・何言っても表情が無くて、嬉しいのか悲しいのかも分かんない、何にも感じてないみたいなのがイヤだった。それで、今まですっごくヒドいコト言っちゃってた。ホントにゴメンね。でも、今みたいなゼロはイヤじゃないよ」
言い聞かせるように、私の目を見つめて教えて下さるゼロ。やはり、私の無表情がいけなかったのですね。ですが・・・
「今の私・・・とは?」
今までと、何か違うところがあるのでしょうか?自分では思い当たらないそれについて訊き返すと
「ゼロ、さっきベッド見てビックリしてた。それから、とっても悲しそうになって、今は困ってる。・・・この部屋来てからいつもと違うよ。表情がある」
「自分では、あまり分かりません」
確かに今は、普段イチと会う時よりも少し息がしやすいような・・・身体が軽いような気は致します。しかしそれだけで、今まで変わる事が無かった表情が急に変化するものでしょうか?
全く自覚が無いので、せめて触ってみれば何か分かるかと頬を撫でてみましたが、別段柔らかくなったりしている様子もありませんし。
「ほら。ゼロ、今“そうなのかなぁ”って思ってるでしょ?ボク、それ分かる」
そう教えてくれたイチが浮かべるのは、快晴の空を思わせる明るい笑顔で・・・今見たものが優しく染み込んでいくように、あんなに痛かった胸の中がふわふわと温かくなって気持ちが良い。
「そうですか?・・・でも貴方に・・・イチに嫌われたままでないのなら、とても嬉しいです」
結局、自分の表情の変化については分からずじまいでしたが、イチがそうやって私に向けて笑いかけて下さる、今はそれだけで十分です。
************
例のダブルベッドです(笑)。
次回はイチ編とはズレる内容となっておりますよ。
続き
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