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こんばんは。
今日は風が無いせいか、(個人的にですが)今年一番暑い気がします。夜になっても一向に涼しくならないし・・・寝る時はアイ○ノンを使おうかな?
いつもは一階のケージに入れている さつき ですが、防犯上全部窓を閉めてしまうのと、入れてあげる保冷材が一つも凍ってなかったので、今日は窓が開いてる二階に連れていくか迷います。(何もしないなら良いんですが、玄関の文鳥にイタズラしようとするんですよ。悪い子!)
さて、今日は久々に千代家の話です。まぁ・・・相変わらずの二人ですよ(笑)
小説は続き~からどうぞ。
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《カイトと向こう側の言葉》
「なんだろ、これ」
朝ご飯を作ろうと、まだ眠ってるマスターを起こさないように気をつけながら台所へ下りてくると、よれたレシートや小銭と一緒にテーブルへ置かれたメモが目についた。置いたのはきっと、昨夜遅くまで学生時代のお友達とお酒を飲んできたマスターだと思うんだけど・・・
「・・・日本の字じゃないのかなぁ?」
“タコワサ”とか“枝豆2”とかの走り書きの他に、何だか変な文字列。中には見覚えのある漢字もあるんだけど、それの偽物みたいなのもあってよく分かんない。誰か、外国の人でも一緒にいたのかな?でもこれちょっと、マスターの字にも似てるし・・・マスターって物知りだから、外国の字も書けるのかも。
「なーにやってんだ?」
「あ、おはようございます、マスター。まだご飯出来てないから、もっと寝てても大丈夫ですよ?オレ、ちゃんと起こしに行きます」
「んー、目ぇ覚めちまったからいいよ。で、どうした?」
ゴキッ、と痛そうな音を立てながら伸びをして(別に痛くないって言ってたけど、聞いてる方は骨が折れたんじゃ!ってドキドキするから、コレあんまり好きじゃない)訊くマスターに、オレはその文字が書かれた紙を見せて
「これ、どこの国の言葉ですか?」
「どこって、日本だよ。日本語」
「えぇ!?だってオレ、こんな字見たことないです」
見たことある字も、確かにあるけど。
オレの言葉にちょっと眠そうだった目を一回パチッと瞬かせてから、イタズラっぽくニィッとそれを細めたマスターは
「鏡、持ってきてみな」
「かがみ?」
何で今、鏡が要るんだろ?
よく分かんないまま、でも言われた通り小さい鏡を持ってくると、それを受け取ったマスターは紙の横にその鏡を立てて
「なんて書いてある?」
「?・・あっ、字になってる!えと、こえび・・からあげ?」
普通に見たらよく分からなかった文字が、長い指が指した鏡の中では確かに“小海老唐揚”になってる。なんで!?
びっくりして見上げると、上から被さる様にして鏡の中のオレの顔を覗き込みながら
「・・・カイトって本当、可愛いよなぁ」
そう言って頭を撫でてくれるけど、どっちかっていうと小さい子にするみたいな感じで、ちょっとフクザツ。
「でもこれ、びっくりしました。マスターが書いたんですか?」
「ん?あぁ。こういうのを鏡文字っつーんだよ」
「鏡文字?」
「そ。左右を反転した字の事。鏡に映すと普通に見えるだろ?昨日、左利きは鏡文字書き易いのかって話になってな。別に書き辛くなかったけど、右利きでも同じように書ける奴いたし、あんま関係ないみたいだ」
マスターはどっちの手も使えるけど、本当は左利きで普段左手を使うことが多いから訊かれたのかもしれない。でも、鏡の中で普通になる字って不思議だなぁ・・・
「オレも、マスターがこれ書いてるとこ見てみたいです」
「鏡文字か?良いけど何書く?」
「えと・・・じゃあ、今日の晩ご飯は何がいいか書いてください」
「了解。んー、晩飯か・・・」
イスに座って近くにあった鉛筆立てからボールペンを抜いたマスターは、ちょっと考えるように上を向いてからメモにペン先をつける。
「・・・わぁ、すごい!えと、しょうがやき、ですね。分かりました」
手元で書かれるのは変な形の字なのに、確かに鏡の中にはちゃんと“生姜焼き”って言葉が綴られてる。面白い!
オレがあんまり喜んだからか、マスターは『明日どこ行きたい?』とか、『昨日は疲れた』とか、いつもは口で言う言葉を次々書いてくれる。
そうやって、鏡の中に書かれた言葉にオレがあれこれ返している内に話のネタが無くなったのか『あとは?』って短い言葉の後、焦げ茶の瞳がオレを見上げた。
「あとは・・・あっ、じゃあ何か、オレに言いたいことありますか?何でもいいんで」
「カイトに?」
呟きながら首を傾げたマスターは、そのまましばらく黙ってしまう。オレ、そんな難しいこと言っちゃったかな?
無ければいいですよって言おうとしたら、突然下を向いてしまったマスターにびっくりした。
「ま、マスター?」
恐る恐る声をかければ、そのままの姿勢でメモの端っこに何か短い言葉を書いたマスターは、立ててあった鏡をパタンと倒して
「・・・顔洗ってくる」
「ふぇ?あ、はい・・・」
ボソボソっと言い残して洗面所に向かう後ろ姿を見送ってから、さっき何を書いたのかなって思って倒れた鏡を起こすと紙の端にあてた。
「・・・ますたぁっ!」
鏡の中のたった3文字に、身体中からあふれ出してくる気持ちを全部受け取って欲しくて、オレは洗面所に飛び込むとまだ赤さの残る顔をタオルで拭っているマスターに抱きつく。
オレが駆けだした勢いで床に落ちたメモが裏返って、マスターの書いてくれた『好きだ』の文字を薄く透かしているのに気付いたのは、それからしばらく経ってだった。
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私は割と得意な方です、鏡文字(聞いてない)。昔は左利きが~と言っていたらしいですが、実際のトコあんま関係無いみたいですね。
千代家は今日も通常運転のようですww
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