忍者ブログ
「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
[479]  [478]  [477]  [476]  [475]  [474]  [473]  [472]  [471]  [470]  [469
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

こんばんは。

最近、右半身ばかりに不調が出て困っています。体が歪んでいるんだろうか・・・今行っている歯医者が虫歯の治療中にため息吐くので、新たに右下に痛いトコが出たんですが言い辛い。っつか、歯医者に歯が痛いって言えないとか、おかしくない?

さて、そんな話はさておきイチゼロ話です。ノロノロ運転でしたが、ようやく最後まで到達しました。今回はイチ視点だったので、ゼロ視点の話も上げたいですね。

小説は続き~からどうぞ。

**********

《ツイのキミ・7 》


 騒ぎの事情聴取はボクがゼロから聞いて伝えた話で済んで、あの男は即刻クビと、この施設半径2キロ圏内への立ち入り禁止、それから同業種へ実名入りの通知がされた。
 これで事実上、あいつがロイド関係の仕事に就く機会は無い。せっかく専門の知識を持ってて、この業界は今とっても景気が良いのに。肋骨も二本折られて、本当にバカだねぇ。

*************************

「さて、これでよし。イチと同程度の規制になった筈だが・・・どうだ?」

 何本も身体に繋がれたケーブルを捌きながら起き上がったゼロに、博士が訊く。

「そうですね、何と申しますか・・・確かに、今までと違います。何がどう、と具体的に申し上げるのは難しいのですが・・・」

 最後に残った耳のケーブルを引き抜いて、ゼロは小さく首を傾げた。いつもの無表情に近いけど、その眉が少しだけ下がって困ったようなカオになってる辺り、三原則の規制を緩めた効果はさっそく出てるみたい。
 博士も、表情が動いたゼロを初めて見たからか、ちょっと嬉しそうに笑いながら

「いや、十分わかったから大丈夫だ。それより、今までそんな事とは気づかなくて悪かったなぁ、色々と大変だったろう」
「こちらこそ、今回は皆様にご迷惑をおかけしてしまいまして、申し訳ありません」

 アレはゼロのせいなんかじゃないのに。
 検査台から降りたゼロはそう言って深々と頭を下げるから、一緒に検査台に座っていたボクはその袖を引く。

「謝んなくていい。ゼロのせいじゃないんだから」
「ですが・・・」
「そうだぞ、ゼロが気にする事はない。元々、親しみやすさ重視でイチの規制を従来のボーカロイドより緩くしたら、色々とやらかしてくれたんでな。ゼロには予防の意味も兼ねて強めにかけたんだが・・・」
「色々?」
「ちょっと、博士。余計なコト言わない!」

 あんまり聞かれたくないコトまで話しだそうとする博士の口を塞ぐと、ボクも検査台を飛び降りた。

「もういいでしょ?帰ろ、ゼロ」
「えっ、あ、あの・・」
「ああ、帰って良いよ。また何か困った事があったら言いなさい」

 元の無表情のまま戸惑うゼロの手を握って、早足で部屋へ戻る。これ以上知られたくないような変なコト言われても困るし・・・何より、早くゼロと二人っきりになりたい。

「イチ、どうかなさったのですか?」

 バタンッて音を立ててドアを閉めれば、部屋に引っ張り込まれたのに嫌そうじゃなくて、ちょっとだけ不思議そうな顔をしたゼロがそんなコトを訊いてくる。

「・・・やっぱり・・・なんか面白くないんだもん」
「私が、ですか?」

 握ってた手を放して呟くと、先にベッドに座ったボクを見下ろす顔は少し傷ついた色を浮かべてた。

「ちがっ!あ、でも、違くもないような・・・あのね、ゼロが人間と一緒でも変に気を張って緊張しなくなったり、イヤなコトはイヤって言えるようになるの、すっごく嬉しい。だけど、これからはボクの前だけじゃなくて他のみんなの前でも色んなカオするんだろうなって思ったら、ちょっとだけ面白くなかった」

 誤解を解くために慌てて説明したら、一瞬無表情に戻ったゼロは、その後ほんのりはにかみながら擽ったそうに

「イチってば・・・まるで、焼き餅でも焼いて下さっているような事を仰いますね」
「ヤキモチ?」

 ヤキモチって、嫉妬してるってコト?ボクが?誰に?・・・ああ、そっか。ゼロのこういうカワイイ顔を見るかもしれない、ボク以外のみんなにだ。

「・・・うん、そう。だってボク、ゼロのコト全部一人占めしたいから」

 今、初めて自覚したんだけどね。
 
 そう言って笑ったボクの顔を見て急に驚いたような、戸惑ったような表情を浮かべるゼロの腕を軽く引けば、よろけてベッドに乗り上げたゼロは、ボクの脚を跨いで覆い被さるような姿勢になる。
 そのまま身体を密着させるみたいに、力を込めてぎゅうっと抱き締めると

「えっ、あ、ちょっと・・・イチ?」

 いつもの軽いハグと違うって分かるのか、慌てたような困ったような、今にも泣き出しそうに潤んだ目になって腕の中でモジモジ身じろぎする身体が楽しい。

「ボクね、ゼロのコトだーい好き。だから誰にもあげない」
「っ!?」

 耳元で囁いてから、自分と同じハズなのにずーっとカワイイ真っ赤な顔を両手で包んでツヤツヤの唇にチュッと音を立ててキスをすると、ボクの大事な大事な“ツイ”は一瞬呆けたみたいにボクを見下ろしてから、何をされたか分かったみたいで声にならない叫び声を上げた。

***********


これにてイチゼロ馴れ初め(イチver)完結です。っつか、これじゃまだ微妙にくっ付いてないんですけど・・・この先はいずれ、ゼロverにて!(あるの?)
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
03 2026/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

よろしければ一押し。

*12/6*
お礼1つ追加,1つ倉庫

カウンター
プロフィール
HN:
南浪(ななみ)
HP:
性別:
女性
職業:
処理能力の低い事務員
趣味:
通販・ニコ動巡り
自己紹介:
08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

*メルアドはこちら*
〈nanami1103☆hotmail.co.jp〉
 ☆→@にして下さい。

メールで頂いたものは、メールでお返事します。
物申したいけど返事がブログに載るのは・・・という時は、こちらにご連絡を。
あ、勿論普通の感想をこちらに送って頂いても大丈夫ですよv
リンクについて

同人系サイト様に限りリンクフリーです。
バナーは剥がしてお持ちください。
ご連絡は不要ですが、頂けると小躍りして喜びます。

 ちっちゃいの



 大きいの

最新記事
ブログ内検索
最新コメント
[07/31 南浪]
[07/30 らんこ]
[05/25 南浪]
[05/25 あづさ柾]
[02/05 南浪]
バーコード
P R
Copyright © じむじむ小屋 All Rights Reserved.
Designed by 10p
Powered by Ninja Blog

忍者ブログ [PR]