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こんにちは。
今年の梅雨はあまり雨が降らない気がします(@関東南部)。西日本の方は過ぎるほど降っていて大変なようですが・・・夏に水不足になるのも困るなぁ。
そう言えば、拍手お礼をランダムにしたとお伝えしたところ、お一人当たりのパチを頂く回数が増えましたww お礼小話もしばらく更新してないので、後の方に有ったのは随分前のモノですもんね。懐かしく思っていただけましたでしょうか?(笑)
さて、今日もイチゼロです。もうちょっとスピードアップしたいんですけど・・・休みになるまでは無理ですねorz
小説は続き~からどうぞ。
《ツイのキミ・4 》
目の前で咲いたそれがゼロの笑顔だって認識した瞬間、全身の人工血液が沸騰したみたいにカァッと身体が熱くなる。え、ちょっ、何これ、エラー!?
「イチ、どうなさいました?」
「へっ!?あ、何で!?」
「なんだかお顔が赤くなられたような・・・どこかお加減悪いのですか?」
異常を知らせる警告は出てないから、そういうのじゃないみたいだけど。
ボクが自分の身体の変化に焦ってる内にゼロの笑顔は消えちゃったけど、そのあと出てきたのは自分の方が苦しいみたいに眉をひそめた顔。あんなにイジワルしたボクのコト、心配してくれるんだ。
「あ、べ、別に何でもない!それよりボク、もう寝る。ゼロも寝なよ」
「はい。・・・では、失礼いたしますね」
顔を隠すように布団を被ると、マットレスを小さく揺らしながら、ゼロがベッドの端に身体を滑り込ませてくる。
「・・・あんまり端っこだと、落ちるよ」
「横になれる分の場所があれば大丈夫ですよ」
「ボクだけ広く使ってたら、イジメてるみたい」
そう言えば、やっと身体一つ分こっちに寄ってきたゼロと並んだ。枕元のスイッチで電気を消しても、ブラインドの隙間から月の光が入り込んでて部屋は薄明るい。
「おやすみなさい、イチ」
少し顔を横へ向けるとボクと同じようにこっちを向いたゼロが、さっきより控えめだけど、でも分かるくらいに微笑んでそう言いながら、静かに目を閉じる。
「・・おやすみ」
身体から、まだ熱が引かない。故障じゃないなら、コレはなに?
疲れてるせいもあるのか頭がうまく回らなくて、考えるのが面倒になったソレを追い払うように閉じた瞼の裏には、自分と同じだけど全然違うキレイな笑顔が残った。
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「ねぇ博士。ロイドにもナルシストっているの?」
「はぁ?」
検査が済んで『他に何か気になる事はあるか』って言われたから、ここんとこ気になって仕方なかったコトを訊いてみると、博士は変な声を上げながら眼鏡をずり落ちさせる。
「聞いた事は無いが・・・何だってそんな。お前、自分がナルシストだと思ってるのか?」
「・・・だってボクとゼロ、同じ顔でしょ?」
ゼロと同じ部屋で過ごすようになって、2週間が過ぎた。
いつもあんなに真面目でキッチリしてるゼロだけど、実は意外と寝起きが悪くて目を覚ましても5分くらい、トロンとした表情のままベッドに座りこんでボンヤリしてる。
この間それを本人に言ったら、一瞬きょとんとして、それからその視線を下ろすと気まずそうに
『・・・私は起動してまだ間がありませんので、そのせいだと思います』
『でもボク、最初からワリと寝起き良かったよ』
ボクは『同じ機体なのに』って不思議に思っただけなんだけど、ゼロはそう取らなかったみたい。
『だって、どうしても眠いんです。・・・そんな意地悪な事、言わないで下さいませ』
ほんのちょっとだけ幼い口調で、珍しく拗ねたみたいに呟く真っ赤な顔を見たら、なんかゼロのコトいきなり“カワイイなぁ”って思ったんだ。
一度そう思ったら途端にもっと色んな表情が見たくなって、部屋にいる間だけじゃ物足りなくて。空いた時間もゼロのトコロへ行くようになった。
ちょっとしたイタズラに驚く顔も、読んだ本の話を聞かせてくれる時の穏やかな声も、ボクのワガママに困ったように寄る眉も。普通のヒトと比べたらすっごく控えめなんだけど、見せてくれる変化の一つ一つがカワイくてキレイで、柔らかい笑みや嬉しそうなカオを見せてくれた時には感情回路のある胸の辺りから、身体中にじんわりした優しい熱が広がる。
でもボクとゼロ、同じ顔してるんだよね。自分と同じ顔なのにこんなふうに思うの、おかしくない?
「・・・なんだか良く分からないが、お前とゼロ、普段はあまり似てるって感じしないぞ」
「えっ、ウソ、なんで?同じ機体なのに」
「何でって、お前はいつも割とニコニコしてるし、表情自体コロコロ変わるだろう。ゼロは・・・ゼロも雰囲気は随分良くなってきたから、後はそれが表情に出てくれると良いんだけどなぁ」
一緒にいる時間が増えて気付いたんだけど、ゼロの表情が変わるのはボクと二人っきりの時だけ。そうじゃない時は相変わらず、硬い無表情のままだった。
思い返してみれば、同じ部屋になるまでゼロと会うのは実験や検査の時だけで、いつも所員の誰かが一緒にいたんだ。もっと早くそれが分かってたら、ゼロにひどいコト言わなくて済んだのかなぁ?
「うん・・・そうだね」
ボクといる時はゼロ、ちゃんと表情変わるよ。たまにだけど、カワイく笑ったりもするんだよ。
本当は、ゼロの表情が変わらないのを気にしてる博士に伝えた方がいい。でもボクはそれを言わないでいた。だって博士に、ゼロは笑うかって訊かれてない。訊かれてない事を黙ってるのはウソにはならないし。
・・・ゼロのカワイイ顔、他のヒトに見せたくない。ボクだけのものにしておきたいんだもん。
「じゃあ、ボク引き揚げるね、オツカレサマでした」
「おう、お疲れ様。また明日な」
今すっごく、ゼロの顔が見たい。
そう思ったら温かい気持ちが後ろから背中を押して、小走りに部屋へ戻る。あれ?いない。今日はボクより検査、早く終わってるハズのに・・・本を読むのが好きだから、図書室に行ってるのかな?
ボクは足音を立てながら、ゼロを迎えに研究の資料室も兼ねた図書室へ向かった。
***************
確かに、起動したてのボカロは情報処理の関係で、寝起きが悪くなる事がありますが(千代カイト初期参照)・・・ゼロのこれは多分、そういう性分なんだと思います(笑)
逆にイチは、寝起き良いタイプ。時間になるとパッチリ目が覚めます。
続き
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