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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんにちは。

梅雨に入りましたね。ジメジメして鬱陶しいです。ウサ(職場が変わってとうとう本格的に引き取ったので、我が家ウサになりましたww)もこれから憂鬱でしょう・・・せめて涼しくしてあげよう。


さて、更新トロくて申し訳ありません。今日はイチゼロ第2話です。

小説は続き~からどうぞ。

**********

《ツイのキミ・2 》


「・・・そうですか。ご不快にさせてしまったようで、申し訳ありませんでした」

 自分のいないトコであんなコト言われたんだから、少しくらい怒ればいいのに。
 バッチリ聞こえたらしい暴言にもキレイな姿勢で頭を下げるけど、その顔はいつもと同じ仮面みたいで・・・なに、ボクにナニ言われても気になんないってコト?

「・・・うん。ボク、そんな顔見てるのすっごくフカイ」
「イチ!」
「うるさいな、ホントのコト言って悪い!?」

 本気の声で怒る博士に、ボクもそのまま怒鳴り返した。
 まるでなんにも関心が無いみたいな冷静さと、ボクの成果を取り入れた自分の機能を、気にもとめてないような無表情で・・・ねぇ、キミはボクのツイなんでしょ?これじゃ、ボクばっかりキミを気にしてるみたいじゃない!?

「いいのです、博士。イチが私を厭うのも尤もですから。・・・イチ、貴方にご迷惑はお掛けするつもりはありません。必要な時以外は極力姿も見せないよう努めますので、どうか博士とは、今までのように仲良くなさって下さい」

 こんな時でも表情の無いゼロは、博士とボクの間に入ってそれだけ言うと『もう私に御用はございませんね?』と博士に確認して実験室から出て行った。

「・・・イチ」

 パタンと音を立てて閉じるドアを見つめていれば、博士がため息混じりに声をかけてくる。やめてよそんなの、ボクの方がため息吐きたい。
 壁にもたれてズルズル座り込みながら膝を抱えて顔を埋めると、頭にコツンと衝撃。博士、また叩いた。回路が切れてバカになっちゃったらどうしてくれるの・・・もう十分バカなのに。

「お前とゼロは、明らかに会話が足りない。二人っきりの〈カイト〉なんだぞ、もっと腹を割って話し合え」
「だって、ゼロが・・・ゼロだって、きっとボクと話したくなんかないよ」
「子供じゃないんだ、だっても何もないだろう。・・・そうか、お前がそういうつもりなら、こっちにも考えがある」

 もう一度ポコン、と叩かれてやっと顔を上げれば、博士は『今日はもう実験ないから帰って良いぞ』って言いながら、何故かニヤリと笑った。

************************** 

「ちょっ・・・えぇっ!?」

 ゼロとケンカ(まぁこっちが一方的に言っただけで、ケンカにもならなかったけど)をした翌日。一日がかりのちょっと大変な検査から戻ったら、ボクの部屋が空っぽになってた。
 人間みたいにたくさん物があった訳じゃないけど、少しの着替えとちょっとした小物を入れたタンスが一つに、シングルベッドがあったハズなのに、それがどこかに消えちゃってる。なんで!?

 あんまりびっくりして固まってると、唯一残ってた部屋備え付けのインターホンが鳴りだした。

「・・もしもし?」
『イチか?』
「博士!?ねぇ、ボクの部屋なんにも無いんだけど!!」
『これからその部屋使うから、お前がいない間に別のとこに引っ越しといた。今度の部屋は研究棟3階の一番奥だから、そっちへ行ってくれ』
「・・・それ先に言ってよ、もう」

 ボクはただのアンドロイドで、本当は部屋なんて無くても文句言えない立場だから、新しい部屋を用意してくれてあるだけで感謝しないといけないんだけど・・・せめて教えておいてほしかった。すっごいびっくりしたんだから。
 ガックリしながら受話器を置いて言われた部屋へ向かうと

「・・・なんの用?」

 昨日の今日でどんな顔したらいいかも分からなくて、迷ってる間に出たのは自分でも意地悪だなって思うような硬い声。
ボクの部屋の前に立ってたゼロは

「ここで待機するようにと、博士がおっしゃいまして」
「博士が?ここ、ボクの・・・」
「おっ、揃ったか」

 言いかけたそれに被せるように、博士が声をかけてきた。なにこのタイミング。見張ってたの?

「博士・・・私はこれからどうしたらよろしいですか?」
「なんでゼロがここにいるの、博士」

 ゼロとボク、同じ顔に左右から訊かれた博士は、昨日の別れ際に見たのと同じ顔でニヤッと笑って

「今日からこの部屋はイチとゼロ、二人で使え」
「はぁっ!?なにそれ、意味わかんない!」
「数の関係で二部屋取れなかったんだよ。前より広い部屋だし、二人でも支障は無いだろう。あ、どっちかが出ていくとかそういうのは駄目だぞ、この部屋で一緒に過ごしなさい。・・・これは“命令”だからな」
「博士、ずるい!」

 ロイドの存在の根本に、“ロイド三原則”っていうのがある。

『人間に危害を加えない』『人間の命令に服従する』『前の二つに反さない限り、自分を守る』っていうそれが全ての自立型ロイドの行動原理に組み込まれていて、程度の差はあるけど行動を規制してるんだ。それは“ツクリモノ”にとって、どんなに固い意思があっても破れない呪いみたいなもの。

 まぁ今の命令は本当の“命令”じゃなくて、クギ刺しみたいなものだから、逆らえないワケじゃない。それでも、所有権者がこの研究所そのものだから正式な“マスター”がいないボクにとって、マスター代わりに面倒をみてくれてる博士の“お願い”は無視できなかった。

「ゼロも、分かったな」
「・・・はい」

 問い掛けにはいつも間を置かずに返事するゼロが、一拍置いてから無表情で頷く。それを確認した博士は

「ちょっとしたプレゼントも用意しといたから。じゃあ二人とも、仲良くするんだぞ」

 ヒラヒラと手を振って戻って行っちゃった。・・・一日の最後に何なの、この仕打ち。ひどくない?

「あー、もう。しょうがないなぁ」

 命令じゃ逆らえないもの。

 ココロの中で自分に言い聞かせるみたいに呟きながら、動こうとしないゼロの代わりにドアノブをひねる。
 一歩中に入って、でも目の前の光景があんまりあり得なくて、ボクはすぐにその扉を閉めた。

*************


果たして、イチの見たものとは!?・・・・なんつって(笑)

続き

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08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
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かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

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