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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんにちは。

最近、何が気に入ったんだか さつき が肩に乗ってきます。それも、しっかり乗るならまだしも右肩にのみ、ずり落ち気味にwwその癖、落ちそうになると爪を立てるのでお尻を支えていないとこっちがダメージ食らうし・・・。
昨日は1時間くらい腕で支えていたので、肩と腕が痛くてたまりません。

某pkmnマスターを目指す少年は、いつもあの電気ネズっちゅ(6kgあるらしいっすね)を乗せて歩いていて偉いなぁ、と妙に尊敬してしまいました(笑)


さて、今日からイチとゼロの馴れ初め話です。
どうにもこうにも思った通りの話にならず、ですが、まぁそれがこの人たちなのね、という事でww


小説は続き~からどうぞ。


***************

《ツイのキミ・1 》


「イチ、ちょっとおいで」

 ボクはイチ。これから発売される予定の最新型ボーカロイド〈カイト〉のプロトタイプ。一番に作られた〈カイト〉だから、『イチ』っていう名前をつけたんだって。

「なに?新しい実験?」
「そうじゃなくて・・・いや、厳密にはそうなるのか?」
「なにそれ」
「まぁとにかく、来れば分かるから」

 そう言って曖昧に笑うのは、このボーカロイド研究所関東支局の研究室長で、ボクの担当でもある博士。その表情に首を傾げながらついて行った先は、研究所の一番奥にある開発実験室だった。
 ボクが起動したのもこの部屋なんだよね。でも、なんで今頃・・・

「おーい、連れて来たぞ」

 誰かいるのか、そう声をかけながら奥へ進んでいく博士の前で何か動く。それは、すごく見慣れた青い色で・・・

「博士、これ・・・ナニ?」

 プロトタイプは、これから作られるたくさんの〈カイト〉たちのために、いろんな検査や体験をして、悪いところは改良、良いところはもっと良くするためのモノ。だからボク以外はまだ一機もないハズなのに、研究室の奥でボクらの方を向いて立っていたのは間違いなくボーカロイド〈カイト〉だった。
 それも、同じアンドロイドだから分かる・・・頭のテッペンから足のつま先まで全部が“ボクと同じ”に作られた機体。

「・・・はじめまして、私ゼロと申します。どうぞ宜しくお願いいたします」

 自分とそっくり“同じモノ”が、まるで仮面を貼りつけたみたいな無表情のままこっちに向かってキレイにお辞儀をしてみせる。

「ロイド同士だから分かるかもしれないが、ゼロは人格プログラム以外、全てお前と同じに出来ている。これからは対の実験機として一緒に行動する事も多いだろう、仲良くしなさい」

 『ほら、イチも挨拶』なんて子供みたいなコトを言われて初めて、自分が黙って突っ立ったままだったのに気付く。

「っあ、えと・・・ボクはイチ。これから、よろしくね」

 ツイ・・・二人で一つってコト?だってボクは、ただ一機のプロトタイプだったんじゃないの?

 いきなり知らされた“自分と同じ存在”に、いろんな思いがまとまらないままグチャグチャに混ざって、感情回路がショートしそうになる。
 喉が詰まったみたいになって声もよく出ないボクの、自分でも嫌になるくらいつっかえたアイサツを聞いても、向かい合った相手は変わらないカオで一つ頷いた。

******************

「ねー博士ー、どうにかなんない?アレ」

 月一回の検査が終わったばかりの検査台に座って足をブラブラさせながら、隣の部屋で歌唱実験中の姿を眺める。

「アレ?」
「・・・ゼロ」
「こら、自分の片割れを“アレ”呼ばわりとはどういう事だ」

 コツンと紙ばさみでボクの頭を叩いて、博士はわざと怒ったような口調で言うけど

「カタワレって言ったって・・・」
 
 
 ゼロと会ってから二週間が過ぎた。
 ボクと会った時まだ起動してすぐだったらしいゼロは、基本データの回収や基礎検査が済まないと本格的な実験をするコトは出来なくて、言われたように一緒にいる時間はまだあんまり無いんだけど・・・

「博士、ゼロの“表情”って見たコトある?」
「・・・いや、まだ、無いが・・・」
「ボクも一度も見たコトない。ねぇ、ボーカロイドって他のロイドと違ってココロ・・・感情があるんでしょ?それなのに、ゼロはいっつもカオ。感情回路、壊れてんの?」

 どういう人格設定にしたのか知らないけど、ゼロはすっごく真面目でキッチリとしてて、間違ったってボクみたいに博士に口答えしたり、ツッコミを入れたりなんてしない。人間に言われたコトは素直に聞いて、すぐにその通りにやってみせる。
 だけど・・・仮にもボカロなんだから絶対楽しいハズなのに、歌ってる今もやっぱりつまんなそうな無表情。そのくせ、比較実験をする時に条件が違わないようにって、稼働期間の差を無くすために最初からボクの経験を加えたデータを使ってるから、その歌はボクと変わらないくらい上手かった。

 ・・・ボクはそのくらい歌えるようになるまでに、いっぱい練習したのに。ガラスの向こうの澄ました無表情が、『このくらい歌えて当たり前』って言ってるみたい。

「ゼロの感情回路はきちんと機能していると、検査の結果も出ている。お前と違って顔に出にくいだけだよ。確かに自分と同じ姿で違う事をしているから色々と違和感もあるだろうが、そのうち慣れてくれば気にならなくなるだろうし、ゼロだってその頃にはもう少し表情豊かになるだろう」

 別にボクは、ゼロと同じ姿っていうのは思ったより気にならない。だって自分の姿って、そんなにしょっちゅう見ないでしょ?だけどそれとは関係なく・・・ボクと“同じ”に作られてるクセに、いつも涼しい顔をして何でもソツなくやってしまうのを見るたびにイライラする。
 それでも、ここで二人だけのボーカロイドだし・・・って話しかけてみたりもしたけど、何を話しても変わらないそのカオを見てるとボクのコトなんてどうでもいいんだなって思えてきて、そのうち止めちゃった。

「だってゼロ、笑ったり怒ったり、そういうの全然ない。何考えてるのか分かんない。あんなのがボクと同じ・・・ボクのツイなんて、イヤだ」

 思い出してイラついてきたボクが言った瞬間、タイミング悪くドアが開いた。


**************


『イチ』は一番のイチ、です。そんな訳で『ゼロ』にも意味があるんですが・・・この話では出せないだろうなぁorz
4、5話で終わる予定なので、お付き合いお願いいたします。

続き

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08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

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