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こんにちは。
GWいかがお過ごしでしょうか?私はスパコミ以外大した予定も無いので、家で掃除したり芝刈りしたり、まぁそんな事しかしていませんよ。リア充爆発s(ry
ここに来て急に温かくなり、庭の藤の花が一斉に咲き出しました。のは、良いんだけど・・・クマバチ?が来るんですよねぇ。別に刺したりはしないんですが、とにかくデカいので怖い!毎年この時季にだけやって来るんですが、普段はどこにいるのかしら?
さて、イチゼロ連載も今日が最後です。まだ幾つかネタがあるので、また近いうちに顔を出すと思いますけどねww
小説は続き~からどうぞ。
《ボクらのトモダチ・4 》
あの子を引き取るコトになったのは、もうずいぶん年を取った“おじいちゃん”だった。でもこのおじいちゃん、すっごく面白いヒトなの。
「ねぇ、どうしてあの子、ああいう身体にしたの?」
今日も、あの子を直すのに同じ〈カイト〉の意見も訊きたいからって(と言っても、いつも大体違うコトおしゃべりして終わっちゃうけど)わざわざボクとゼロを呼ぶ。
おじいちゃんは博士と知り合いだからか、それとも他に何か伝手があるのか、一般人立ち入り禁止の研究所の中を我が物顔で歩いたり、ボクらプロトタイプを簡単に呼び出したりするんだ。本当、何者なんだろう?前にちょっと訊いた時は、“キママなインキョロウジン”だって言ってたけど。
「せっかく治すのに、お前さんらみたいなヒョロヒョロじゃつまらんじゃろ。かと言ってがっしりしとるのも暑苦しいし。ほんのり肉がついとるくらいが、愛嬌があって可愛いんじゃ」
「ちょっ、ヒョロヒョロとかすっごい失礼!ボクらが〈カイト〉のデフォルトなのに」
センターで“治療中”(修理って言うと、おじいちゃん怒る!)のあの子は、傷だらけだったのが嘘みたいにキレイな肌と、筋肉があまり感じられないフニッと柔らかい印象の身体に変わってる。今の姿を見たら、あの棒きれみたいな手足は想像も出来ないかもしれない。
あとは傷付けられた瞳を入れ替えるだけで、再起動の準備は全部終わるんだけど・・・
「ほれ。目はこれにしようと思っとるんじゃが、どうだ?」
「わぁ、キレイ!でもこれ高いよ」
たくさん並んだ見本写真から皺だらけの指が選ぶのは、〈カイト〉には珍しく紫の強い青。これは天然の宝石で作られるやつだから本当に綺麗だけど、その分普通の色変更とは段違いにお金がかかる。
ボクが言うと、年の割に全然曲がっていない腰を自慢するみたいに“ふふん”と胸を反らしたおじいちゃんは
「じじいは金持ちじゃからな、少々余計にかかろうと痛くも痒くもないわい」
「・・・どうして、わざわざそちらになさるのですか?あの子の瞳は以前、ノーマルカラーだったと資料にありましたが」
ボクとおじいちゃんの話をいつもの無表情で眺めていたゼロが、不意に口を開いた。
ゼロは、やっぱりあの子が自分の代わりにメモリ削除をされたっていう思いが強いみたいで(変わらない表情のせいか、ボクしか気づかないみたいだけど)あれ以来ずっと沈み気味だし、こうやっておじいちゃんに呼ばれるようになってもあまり積極的に話そうとはしない。だから、ゼロから話しかけたのには内心ちょっと驚いた。
「お前さんたちは、夜明け前の空を見たことがあるか?」
写真の中の青紫を眺めていたおじいちゃんはゼロと、そしてボクの顔を交互に見つめてから、急にそんなコトを訊く。
「夜明け前、でございますか?いいえ、私は見た事がございません」
「ボクもない。起きたらお日さま出てるもん」
「明日は早起きして見てみぃ、これと同じ色をしとるから。・・・あの子が今まで見とったのは夜、闇の世界みたいなもんじゃ。これからは今までの辛い事全てを忘れて、新しいこの夜明け色の目で明るい世界を見てほしいと思ってな」
『ちとクサい事を言うてしもうたかな?』なんて笑うおじいちゃん。だけどすぐに表情を改めて
「あの子の記憶の事で、気に病んどると聞いたが・・・削除を決めたのは、誰でもない儂じゃ。お前さんらが気にするような事なぞ、なんも無いわい」
「・・しかし!本来は私が先にメモリ削除の実験を行い、その安全性が確認された上で一般の〈カイト〉であるあの子に施される処置だった筈なのです!まだ前例が無い事を行ってしまって、今後もし何か起こったら・・・」
「そうならんように、お前さんらがよく見てやってくれんかの」
言いながらボクとゼロの頭に置いた、乾いた暖かい手。その手は優しくボクらを撫でて
「あの子は起動した後しばらく、このセンターで経過観察を兼ねて生活するそうじゃ。その間、お前さんらがあの子の友達になってやっとくれ」
「私たちが・・・」
「・・・あの子のトモダチ?」
「まさか、嫌だとでも言う気じゃあるまいな?」
拒否の言葉を封じるみたいに、さっきまであんなに優しかった手が上からギュッと頭を押さえてくるから、ボクもゼロも慌てて首を振って
「滅相もございません!」
「ボク、すっごい仲良くする!」
「よしよし、ちゃんと聞いたぞ。いじめたりしたら、じじいが仕返しするからなぁ?」
ボクらの返事に、ポンポンって確認みたいに軽く頭を叩いてからニィッと笑ったおじいちゃんは
「その代わり、儂の大事な“孫”の友達をいじめる奴は、しっかり仕返ししてやったから安心せぇ」
『え?』
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ボクらと一月以上一緒に過ごしたあの子が、何事も無く元気におじいちゃんの元へ行って、しばらくした頃。呼び出されて二人で博士の研究室へ行くと
「清和さん、地方に飛ばされたそうだぞ」
「へ?あ、そう言えばしばらく見てないかも・・・」
月に1、2回は見かけてたあのムカつくニヤけ面をしばらく見ていないのに気付いて呟けば、博士は清々したって顔全面に書いたような晴れやかな表情で
「実はな、表立って言える話じゃないんだが・・・ある大企業の会長から、メーカーに働きかけがあったらしい。あの人の行動はうち以外でも随分と問題になっていたらしくて、社長の息子とはいえ会社的にもデメリットが大きくなりすぎたんだろう。そもそもロイドをただの機械だと思ってる癖に、ボーカロイドに係わっていた事自体が問題だったんだ。ゼロもイチも、研究所の為とはいえ今までたくさん無理をさせて悪かったな、もうおかしな実験をされる事はなさそうだぞ」
『言いたかったのはそれだけだ、帰って良いぞ』と言われて、いつかのように二人で研究室を出る。
そう言えばボクら、研究所の人以外でただ一人にだけ、ひどい実験をされて大変だって言ったコトがあった。その人は、冗談めかして自分のコトを金持ちだなんて言うような人だったけど、あれ?もしかして・・・
「ねぇゼロ。ボク、何となくだけど思い当たる節が・・・」
「奇遇ですね、イチ。私も先ほどから、あの方のお顔が浮かんでしまって消えないのですが・・・」
ボクらの大事な“トモダチ”は・・・すっごい人をマスターにしたらしい。
誰もいない廊下の端まで来て顔を見合わせると、堪え切れないっていうみたいに珍しく声を上げて笑うゼロのいつもよりちょっと幼い笑顔と突然やってきた幸せに、ボクは目の前にある自分と同じ身体をぎゅうっと抱き締めながら笑った。
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「あの子」の正体、もし気になる方がいらしたらコメでも下さいませ。まぁ、皆様お分かりでしょうがww
01の二人が、沢山の〈カイト〉の中であの子だけをあだ名や苗字ではなく「カイト」と呼ぶのは(本人は知りませんが)恩人というのが理由の一つです。それ抜きにして、二人にとって初めての大事な友達だからっていうのもありますけどね。
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