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ようやく通勤にも慣れてきました。・・・職場には、まだ慣れませんけどorz
春の花も一気に咲いて、綺麗ですね~vv近所の山桜は、今が丁度満開です。写真撮りたかったけど、徒歩10分くらいかかるから面倒くs・・・ゲフンゴフンッ!
さて、今日からは先日も書きましたが、01+αのシリアス話です。今回はイチ視点で進みます。まぁ、相変わらず(元の意味での)ヤオイ話になる事請け合いですけど・・・。
小説は続き~からどうぞ。
≪ボクらのトモダチ・1 ≫
「あの・・・」
メンテや修理に来たロイドたちのために用意された、メンテナンスセンターの個室。
今日初めてメンテにやって来た、ボクらがずっと心配していた可愛い“弟”の幸せな生活がわかったボクらが、嬉しい気持ちで彼と手を繋いで部屋まで送り届けると、遠慮がちに声をかけてきた。
「ん?なぁに、チヨ」
「虐待されてた・・・〈カイト〉たち。その後どうなったんですか?」
さっきの話、気になってたみたい。そうだよね、一歩間違ったら自分もそういうふうになってたかもしれないんだし。
「購入者が逮捕された際にこちらへ保護され、その後、適正な審査を通過なさった新しいマスター様の許で、今は皆様とても幸せに暮らしてらっしゃいますよ」
「本当に?よかったぁ」
ホッとしたように表情を緩ませて笑う、知らない仲間の幸せを素直に喜ぶ優しいこの子には、教えていないコトを隠して。
いつも通りの口調でそう説明した隣に立つ同じ顔は、ボクしか気づかないくらい・・・ほんのちょっとだけ、表情に影を落として頷いた。
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『メモリ初期化実験のため、ゼロの記憶を削除する』
呼び出された研究室で、ボーカロイド研究所〈カイト〉担当主任の博士にそう言われたのは、起動して3年が過ぎた頃のコトだった。
「なに、それ・・・なんで!?」
何の前触れも無く言い渡された、大切な片割れの死刑宣告みたいな言葉に一瞬詰まってしまった声を荒げると、回転イスに座った博士は丸い体を折るように自分の膝に肘をついて
「お前たちも知っての通り、この頃ボカロの虐待事例が増えてきた。今後、重度の虐待から保護されたケースの場合、過去の記憶を残したままでは次の主との関係がこじれてしまう恐れがあるだろう?」
ボクら第2世代(セクサロイドの身体を転用した機体)が発売されて、発売当時と比べて格段に価格が安くなったボーカロイド。それによって購入者が急増したコトでロイド保護法違反の逮捕者が相次いでいるせいか、世間では保護されたロイドのその後についての議論が活発になっているらしい。
経過を観察しながらマスターの再教育を行ったり、それでもダメだったら別のマスターに引き取られたりしているのが現状だけど、まだ知られてないだけでもっとひどい目に遭ってる子がいるって、何となく分かる。人間はとてもいい人もたくさんいるけど、救えないバカがいるっていうのも、よく知ってるから。
「それは、そうだけど・・・」
「〈初音ミク〉や〈メイコ〉は既にメモリ削除での異常が無い事を確認しているが、〈カイト〉では前例が無いんでな。しばらく様子を見て動作に異常が発見されなければ・・・バックアップを取っておいた記憶を戻す」
「・・・なんだ、よかった。ちゃんと元のゼロに戻るんだ」
ホッとして詰めてた息を吐くと、隣でずっと無言だったゼロの気配も和らいで、ようやく口を開く。
「メモリの削除というのは、今から行うのですか?」
「いや、まだ詳細が決まった訳じゃないんだ。正式な通知は多分来週辺りになると思う。今日は話だけだから、もう帰っていいぞ」
「分かりました。では失礼いたします。行きましょう、イチ」
「はーい。じゃあね、博士」
パタン、と扉を閉めたボクらと入れ違いにこっちへ向かってきたのは、ボーカロイドメーカー社長のバカ息子。
時々やってきては資金提供を盾に偉そうな態度で、単にイジワルしたいだけじゃないのかって思うようなコトを突然言ってくる。ボクらもそのせいでひどい実験をいっぱいされたし、研究所のみんながコイツを大嫌い。噂だけど、会社の中でも物凄く評判が悪いらしい。
「やあ、ゼロ君にイチ君。相変わらずいつも一緒だね」
「・・こんにちは、清和様」
「・・・コンニチハ」
一瞬の空白の後、嫌らしくニヤついた顔にさえキチンと挨拶を返すゼロの後ろでボクがボソリと呟いても、コイツ相手の時だけは行儀に煩いゼロが怒らない。
頭がおめでたいコイツは、ボクが中身も話し方同様に子どもみたいで、この態度も人見知りなんだって勝手に解釈しているようだけど、この話し方は親しみやすさとやらを重視した“設定”みたいなもの。使い慣れてて楽だからいつもこうやって喋ってるけど、その気になればゼロとそっくりにだって振舞える。だってボクとゼロは“高”設定の一般常識も、搭載された知識や機能も、全部が“同じ”ボカロ。だからね・・・ボクはアンタ以外に、こんな態度を取ったコトないよ?
「博士はいるかな?約束はしてあるんだけど」
「はい、お部屋にいらっしゃいます」
ボクがコレと口を利く前に先回りして返事をしてくれるゼロも、こいつが嫌い。
いつも周りにしている、過ぎるほどの気遣いなんて微塵も見せずに聞かれたコトだけ返すと、この場にいるのもイヤって言いたげにさっさと歩き出した。ボクもそれに続いて振り返りもせずに歩きだせば、背後で小さな舌打ちの後、ドアを開く音が聞こえる。
「・・・今回のも、あのバカのせいじゃない?」
前にアイツが機体の耐久性実験をしろって圧力をかけたせいで、僕は一カ月間エネルギー供給を全部絶たれたし、三日間休み無く延々と歌わされたゼロは機体疲労で歌唱機能が破損して、しばらく声すら出せなくなった。ボクらは、人間以上の頑丈さを求められる作業用ロイドじゃないのに。
さっきのメモリ削除の話もアイツのせいじゃないかって思ったら、足がピタリと止まっていた。
*********
イチは普段子供みたいな喋り方ですが、作中でもあるように搭載している機能やシステムは全部ゼロと同じなので、本当は中身は(多分、千代カイトよりもずっとww)大人です。難しい事も考えられます。
じゃあ普段のは作られたキャラなのかというとそういう訳でもなく、あれがイチの自然な過ごし方なんですけどねww
続き
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