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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんばんは。

先週から舌が痛く、何か他の部位(顎や喉)まで浸食し、日に日に悪化している気が・・・。
喋ると擦れて痛くて辛い状態なので、明日は病院に行ってきます。耳鼻咽喉科とか、病院少ないから混んでるんでしょうけど・・・この状況で電話応対(主な業務の一つですw)とか、涙目なんで。あんま口の中の異常ってなった事ないんですけど。おかしいなぁ・・・ストレス?(笑)


さて、そんな私の状況はさておき、今日も北上カイトの話です。ようやく折り返し過ぎました。・・・長っ!


小説は続き~からどうぞ。

***********

《あなたの微笑みは薔薇色の鎖・29 》


「ねぇねぇ、カイトの新しいマスター、どんな人?大学生で一人暮らしの男っていうデータは来た。おじいちゃんと全然年が違う。大丈夫?困ったコトない?」

 夜。僕を真ん中に3人並んだベッドの中で、イチが顔を覗き込むようにして訊いてくる。そう言われれば確かにそういう意味でも、それに陽気で話好きだったお爺ちゃんとは性格的にも全然違うけど・・・

「ええと・・・園芸関係の勉強をしている人だよ。料理が上手で週に2日、喫茶店の調理アルバイトしてるんだけど、学校が早く終わる日はご飯作ってくれて、すごく美味しいの。口数は少ないけど話をよく聞いてくれるし、全然怒ったりしないとっても穏やかな人。あ、あと、凄く背が高いんだ。僕より20センチくらい大きいかな?」
「わぁ、おっきい。チヨのマスターとどっちが大きいかな?」
「チヨ?」

 聞き慣れない呼び名に首を傾げると

「先日、初めてメンテナンスをお受けになった方ですよ。ほら、貴方が前回いらした時にお話したでしょう?家電量販店で販売された〈カイト〉がいると。あの子です」
「ああ、その子。もう1年経ったんだ」

 去年僕がメンテに来た少し前、その“チヨ”君は販売店のミスで正規の手続きを経ずに購入されたらしくて、ゼロもイチもとても心配していたっけ。でも二人がこうやって穏やかに話してるって事は、その子はちゃんとしたマスターに引き取られたんだろうな。

「チヨのマスター、メンテ終わった時ここへ迎えに来た。ボクらは帰る二人を窓から見ただけだったけど、チヨのマスターも背が高かった。駐車場に向かう道、二人で並んで手つないで歩いてたの。すっごい仲良しだったよ」

 マスターと並んで、か・・・。そう言えば今朝はここに来るためにマスターと一緒に家を出てきたんだけど、マスターってば僕をセンターまで送るって言い出して、駅でちょっとした押し問答になっちゃったっけ。
 いつも僕のお願いは大体聞いてくれるのに、今日に限って珍しく、一人で行けるからいいですって言ってもなかなか引いてくれなくて。でも今日も1時限目から講義があるのは知ってたし、大学とは真逆の方向にあるセンターまで送ってもらって、それから学校に向かったら明らかに遅刻しちゃう。・・・そもそもこうやって話している間にも時間はどんどん過ぎてて、僕のせいでマスターの勉強に支障が出ちゃったらどうしようって気が気じゃないし、半分涙目になったらようやく諦めてくれたんだけど。

「・・・そう言えばマスター、ちょっとゼロに似てるかも」
「私に?」

 思わぬところで自分の名前が出たゼロは、無表情をちょっとだけ驚きに変えて僕を見る。でもきっと、初めてゼロも見た人はあまり変化に気付かないんだろうな・・・こういうとこ、やっぱり似てる。

「うん、マスターもあんまり表情は豊かじゃないんだけど、とっても優しくて温かくて、いつもすごく気遣ってくれるから」

 今思うと、感情を読み取りづらいマスターの無表情に思ったより早く慣れたのも、同じように表情変化の乏しいゼロと一緒にいた時間があったからかもしれない。
 二人とも表情は変わらなくても、いつも相手の事をよく見て、よく話を聞いてくれて、欲しい言葉やして欲しい事をさりげなく与えてくれるところなんか似てると思うんだよね。まぁ、ゼロは別に口数が少ないって訳じゃないけれど。

「あははっ、本当、そういうのゼロみたい。じゃあカイトの新しいマスター、絶対良いヒト!」
「イチ・・・カイトのマスター様が良い方なのは素晴らしい事ですが、私に似ていると言われてすぐその結論を出すというのも・・・」

 イチの即答に、間接的に自分も褒められているのに気付いたゼロが恥ずかしそうに俯く。相変わらず、僕とマスターよりこの二人の方がよっぽど仲が良い。

「ねぇ、カイトはマスターのコト、好き?」
「へっ!?あっ、えっと、その・・・」

 いきなりそんな事を訊かれて思わずおかしな声を上げると、イチは首を傾げて

「どうしてそんなにビックリする?前におじいちゃんのコト好き?って訊いた時、すぐ『うんっ』って言ってた。今のマスター、好きじゃない?」

 あ・・・そっか、マスターの事、マスターとして好きかって意味だったんだ。僕がマスターの事を特別な、その、恋愛感情を持って好きだと思っているせいで、変な勘違いをしちゃった。

「あっ、ううん、そんな事ない!その・・・好き、だよ」

 マスターが目の前にいる訳でもないのに、その一言が恥ずかしくて囁くように言えば、ゼロはそんな僕を見て

「カイトは、マスター様を特別お慕いなさっているのですね」
「オシタイ?ああ、カイトはマスターのコト、コイビトみたいに好きなんだ。・・・マスターはカイトのコト、コイビトみたいに好き?」

 言動が子どもみたいだけど、中身はゼロと同じ、一般常識や思考レベルを“高”に設定されているイチは、ゼロの言葉にその意味を悟って、少し気遣わしげにそう訊いてきた。もし僕の片恋なら、ロイドが人間へ恋するなんて辛いんじゃないかって、考えてくれたのかも知れない。
 恋人みたいかと訊かれると、そんな甘い感じになる事は少ないけれど・・・

「そうだね。そう思ってくれてると、思うよ」

 正直に言うには少し恥ずかしい。でも大切な友達が真剣に訊いた事に嘘や誤魔化しの言葉で返すのは嫌だから、素直に頷いて答えた。

「カイト。貴方は今、幸せですか?」
「・・・うん」

 何しろマスターは僕の事を、“恋人”より先の関係の“嫁”だと、そう言ってくれるしね。

 僕の答えに満足したのかイチは満面の笑みを浮かべて、ゼロも珍しく優しく笑うと
 
「では、そろそろ就寝といたしましょう。明日もカイトには、メンテナンスの続きがございますから」
「あっ!歌唱検査、ボクらがするからね」
「うん。・・・じゃあ、おやすみ」

 枕元のランプが消されて『おやすみ』、『おやすみなさい』という、ほんの少しだけ高さの違う声が左右から聞こえれば、温かい布団の中で僕の左右の手が、同じ温度の手に優しく握られた。

**********


無表情さにかけては割といい勝負ですが(ただしゼロは、イチの前ではもうちょっと表情があります)、その無表情による威圧感(笑)と、口数の少なさだと圧倒的にマスター>ゼロですねww

続き

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08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

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