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休日は光の速さで過ぎて行きますね。もう終わりだよ(泣)。今日は一日小説打ちに精を出した甲斐あって、無事に今日から北上カイトのメンテ話が出せそうです。・・・まぁ、相変わらずのヤマ無し話ですけどねww
今回もイチゼロの二人が出張ってますが、お気になさらず(笑)
さつき の尻尾ビンタを食らいながら書いた話ですが(何かすぐPCの前で尻を向けて来るんですよ・・・なんなの、もう)、少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
小説は続き~からどうぞ。
《あなたの微笑みは薔薇色の鎖・26 》
駅を出て緩く続く坂道を上ると、見えてくる大きな門。その先に伸びる石畳の遊歩道とそれを彩る街路樹の並木に、自然と息を吐く。ここは全然変わってない。
今日は僕の、年に1度の点検日。家の最寄駅から電車で1時間ほど行ったところに関東地区のボーカロイド研究所兼メンテナンスセンターがあるから、そこで毎年検査を受けている。でも僕にとってここは、それだけの場所じゃなくて・・・
「あっ、来た!カイトー!!」
こっちが正門なのに、何故か裏門側にしか設置されなかった案内板を遠くに見ながら枝分かれする道を迷わず進んでいくと、先に見える小さな病院のような建物の前で、並んだ二つの青の一つが僕を呼びながら大きく手を振った。
「イチ!それにゼロも。久し振り、元気だった?」
僕が着く前に駆け寄って来た、自分より大きな相手からのタックルみたいな抱擁を受けながら訊けば、目の前とその後ろ、二人の“同じ”〈カイト〉は
「うんっ、ボクもゼロもすっごく元気!」
「お久し振りです、カイト。私共には特に変わった事はございませんでしたよ。・・・イチ、カイトが重いでしょう。そろそろ退きなさい」
前と変わらない無邪気な様子で僕を抱き締めたままの〈カイト〉・・・イチの背中を、ポンポンと軽く叩いて剥がしてくれたもう一人の〈カイト〉、ゼロが相変わらずの無表情ながら丁寧な口調で教えてくれる。
二人はこの施設が所有する、全く同一に作られた〈カイト〉のプロトタイプ。そして、僕の大事な“友達”なんだ。
「わざわざ迎えに来てくれたの?」
「今日、カイトのメンテだって聞いた。だから早く会いたくて、ずっと待ってた!」
「昨日からイチはソワソワと落ち着きがなく、大変でございましたよ」
「ゼロだって、ずっと嬉しそうだった」
「ふふっ、ありがとう」
実は僕には製造段階での不具合があったらしくて(お爺ちゃんが教えてくれなかったから、自分では何が悪かったのか知らないんだけど)、起動後しばらくの間、経過観察としてこの施設で二人と一緒に生活していた。
幸いどこにも異常は出なかったから2か月くらいでお爺ちゃんの家に行けたんだけど、それまではお爺ちゃんの方が僕に会いに、しょっちゅうここへ来てくれていたっけ。
「そう言えば二人とも・・・お花、ありがとうね」
お爺ちゃんのお葬式の時に届いた、真っ白い花ばかりの中に2本だけ青いデルフィニウムの入った大きな花束。差出人の名前に『01』の数字だけが書かれていたそれは、この二人からお爺ちゃんへの贈り物だった。
「私もイチも、鷹ノ原様には言葉に尽くせぬ程お世話になりました。お亡くなりになったと聞きましたので、博士にお願いして送って頂いたのですが・・・ご迷惑ではありませんでしたか?」
「そんな!お爺ちゃんもきっと、すごく喜んでくれたと思うし・・・僕も、心強かったよ」
“その日”が来る事は前から知らされていたし、その時何をすべきか教えられてもいたけれど。
外界との接触があまり無かった僕がお葬式や何や全部やるのは、不安でいっぱいだった。だって周りに僕を知ってる人は殆どいなくて、誰も頼れなくて・・・だから、あの時届いたその花束は、まるで二人が僕を支えてくれてるみたいでとっても嬉しかったのを、今もよく覚えている。
「おじいちゃん・・・もういないんだよね。頭では分かってるけど、なんか変なカンジ。だって最後に会った時も、すっごく元気だったのに」
お爺ちゃんと仲の良かったイチが、ポツリと呟く。お爺ちゃんが最後に二人と会ったのは、去年ここへメンテに来た時。僕を迎えに来てくれたお爺ちゃんだけど、その後ゼロとイチと4人で話し込んじゃって、午前中にメンテは終わったのに帰るのは夜になっちゃったんだっけ・・・
「ちょっと3人とも、そんなとこで喋ってないで中に入れば?」
「あっ。すみません、邪魔ですよね!」
入り口で話していたのが丸見えなせいか、僕が暮らしてた頃からいる受付の女性に声を掛けられた。確かに中はちゃんと待合用の椅子もあるロビーなんだから、そこで話せば良かった。っていうか僕、まだ受付も済ませてないし。
ゼロもそれに気付いたのか、携帯電話のような機械をコートのポケットから取り出して
「本日は貴方以外にメンテナンスも修理も予定がありませんので、来客の可能性は低いですが・・・やはり先に受け付けは済ませてしまわれた方がよろしいですね」
「だねぇ。じゃあ、ちょっと行って来る」
言われて頷くと、僕は綺麗な一枚板で作られた、ここのちょっとした自慢でもある受付へと向かった。
***********
実は今回の話には色々と裏設定があるのですが、それはこの話が終わってから・・・
取り敢えず、01とカイトは仲良しさんです。
続き
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