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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんばんは。

さっむ・・・・寒いっ!!!何なんでしょう、急にこの寒さ!慌てて湯たんぽを用意しましたよ。
本当は、せっかく猫を飼ったんだし憧れの猫湯たんぽをやりたいところなのですが、私の部屋は休みに職場ウサが来るので、時々しか一緒に寝られないのも可哀相だと普通の湯たんぽで我慢しております。まぁそもそも、さつき が私の布団に入ってくれるかも分からないんですけどね・・・

さて、今日も北上家です。というか、前回と出す順番を間違えた感満載の、ホワイトデーの話ですorz


小説は続き~からどうぞ。

***********

《あなたの微笑みは薔薇色の鎖・25 》


 手にした小さな紙袋が物凄く重い。おかしいな、中身はストラップ一つなのに。

「どうやって渡そう、これ・・・」

 数時間前の事を思い出して、僕は大きく溜息を吐いた。

*****************************

 偶然見掛けた移動販売の雑貨屋さん。そこに並んでいた、猫形の白いプラスチックプレートがついたストラップに目をひかれた。家で飼っている猫の真白みたいだなって思って。

「気に入った?手作りだから一つしかないんだよ、それ」

 僕がじっと見ているのに気付いたお店のお兄さんは、そのストラップを持ち上げる。

「今日はホワイトデーだし、チョコのお返しにも喜ばれるんじゃないかな?」

 ホワイトデー、か。
 もう一月前になるバレンタインデーに、マスターからキーホルダーを貰った。実は誕生日プレゼントとしてだったんだけど、勘違いして色々と恥ずかしい事もしちゃったっけ。

 プレゼントは本当に嬉しくて、あれからずっと何かお返しをしたいと思っていたところで聞いたその言葉に飛び付くと、僕はすぐにそのストラップを買った。

***********************

「良く見たらもしかして、女性向けだったかなぁ?」

 猫のプレートと細い銀の鎖がついたストラップは、家に帰って改めてよく見るとあまり男性が付けるものではないような気がする。あのお兄さんも男性型の僕にああ言ったんだし、そもそもホワイトデーっていうのは男性が女性にバレンタインのお返しをする日だっけ。

「と言うか、マスターのケータイってストラップ付いてなかったような・・・」

 飾り気のないシルバーのケータイに何か付いているのを、少なくともマスターがこの家に来てから見た事がない。もしかして、そういうの付けるの嫌いなんじゃ・・・

「あー、どうしよう、真白~」

 ストラップそっくりに、ほっそりとスタイル良く育った真白は僕の差し出した地味な紙袋を前足の先でちょいちょいと触ると、自分には関係ないものと分かったのか、すぐにゴロンと横になってしまった。

「・・・どうした?」
「ぅわっ、ま、マスター!?」

 突然頭上から降ってきた低い声に立ち上がれば、いつものように眉間にしわを寄せたマスターが銀フレームの眼鏡の奥から青灰色の目で僕を見下ろしている。

「あ、お、お帰りなさい」
「ん・・・ただいま」

 頷いてから身を屈め、大きな手で真白の頭を軽く撫でたマスターは、いつもの無表情で

「それ、どうした?」
「へっ?あっ!」

 慌てて背後に隠してももう遅い。そもそも、上から見ていたんなら全部丸見えだし。

「・・・言いたくないなら、いい」
「違っ、そういうんじゃないんです!」

 先月自分が誤解したばかりなのに、今度はマスターを誤解させてどうする!
 僕の態度に、そう言って離れようとするマスターの服の裾を掴んで引き止めると

「これ、その、マスターへ・・・」
「俺に?」

 珍しく、表情が動くくらいに驚いた顔をしたマスターが首を傾げながら訊くから何度も頷くと、僕の手から紙袋を受け取ってくれた。ああ、僕もあんな簡単な袋じゃなくて、ちゃんとラッピングすれば良かった。
 セロテープで止めただけの口を開いて、中から出てきたストラップを摘み上げるとまじまじ眺める視線に耐えられず

「あの、マスターにキーホルダーを頂いてからずっと、何かお返ししたいなぁって・・・今日、ホワイトデーだから。その、マスターに頂いたの、バレンタインの日だったでしょう?」
「カイトが、選んでくれたのか?」
「あ、そ、そうなんです。真白みたいで可愛いなって思って。でも、なんだか女性用っぽいですかね?それにマスター、ストラップとか付けてないので、もし必要なければ何か違うものを・・・」

 訊かれてもいない事までベラベラ話す僕の前でポケットからケータイを取り出したマスターは、何も付いていないそれに渡したばかりのストラップをつけてくれた。

「・・・ありがとう。大切に、する」

 揺れる白いプレートと、銀の鎖。そして見上げれば・・・赤くなった耳。

「・・・いえ、僕こそ、有難うございます」

 ふわりと優しく微笑んでくれた顔に、嬉しさと恥ずかしさが同じくらい込み上げて思わず俯いてしまうと、立ち尽くす僕らを不思議そうに見上げていた真白が、ニャアッと一声鳴いた。

***********

今回貰ったストラップが、この話で北上マスターがつけていたストラップです。今まで何もつけてなかったのは、単にわざわざ購入するのも面倒だったからで、拘りがあった訳じゃないんですよ。
ところで書いてから思ったんですが、同じ白猫の飾り物でお揃い気味なんですよね、この二人。・・・このリア充め!(笑)

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