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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんにちは。

気がつけば3連休最終日ですよ。早っ!皆様楽しく過ごされましたでしょうか?
私は主にペット関係の掃除と、お菓子と料理作り(と言っても、大したものは作っていないw)に費やしました。土曜日にはようやく車が帰って来たので一安心です。
べ、別に免責5万が痛手でどこにも行けなかったとか、そんなんじゃないんだから!・・・5万はデカイよorz

さて、今日はひっさびさに千代家の話です。北上家に比べて気軽にイチャイチャさせられるのが良いですね、ここん家はww というか、この時期になって花見とかお前・・・。これから千代家は南半球に位置すると思って頂けると幸いです(笑)


小説は続き~からどうぞ。

***********

《カイトとお花見》


 ゆっくり頭を撫でて、時々髪を梳いてくれる優しい手の感触に、スリープ状態だった意識が動き出す。

「おはよ、カイト。目ぇ覚めた?」
「おはようございます、マスター・・・って、こんな時間!?」

 もう朝ご飯よりも昼ご飯に近い時間なのに気づいて飛び起きると、ちょっと腰が痛い。

「ごめんなさい、オレ、寝坊しちゃいました!」
「あー、いいっていいって。今日は休みだし・・・昨夜は随分頑張ったもんな。身体は大丈夫か?」

 長い指にチョンッて唇をつっつかれて、一瞬遅れてからカァッと顔が熱くなった。
 昨夜は久し振りにマスターにいっぱい可愛がってもらって、オレも色んなことをしたんだ。起きられなかったのも、そのせいかもしれないけど・・・

「身体は平気です。でも、こんな時間になっちゃいました。マスターにご飯作れなくて、ごめんなさい」

 マスターに美味しいご飯を食べてもらうのが、オレの役目だし楽しみなのに。
 寝坊したせいでそれが出来なくて、悲しくなって俯いちゃったら、ベッドに座っていたマスターは慌ててオレを抱き締めてくれる。

「あーもう、そんな顔するなって。それよりほら、顔洗って着替えてこい。出掛けるぞ」
「おでかけ?」

 昨日はそんなこと、言ってなかったのに。
 オレが首を傾げると、マスターはニッと笑って言った。

「ああ。これから花見に行こう」

****************************

「こんなところにサクラがあるなんて、知りませんでした!」

 何故かお家の裏の雑木林に入り込んでいくマスターについて、5分くらい歩いた先。
 もう4月も半ばで、めーちゃんのいる幼稚園のサクラも、マスターのお勤め先の学校のサクラも、買い物に行く時に通る道のサクラも全部散っちゃってるのに、目の前には腕を回しても届かなそうな大きな木が一本、枝中に小さな白い花をつけてオレたちを迎えてくれた。

「家からも、他の木の陰で殆ど見えないからな。それに花が終われば同化して気付かないし」
「そっか。お花が無くなったらこの木も、緑の葉っぱだけになっちゃうんですね」

 確かに色んな木があるこの林の中じゃ、花の無い木がサクラだなんて分かんないな。

「この桜は下の団地が出来る前からあったって、爺ちゃんたちが言ってた。今は全然だけど、宅地開発の前は結構見物に来る人もいたらしいぞ」

 マスターが、紅葉狩りの時にも使ったレジャーシートを敷きながら教えてくれる。へぇ・・・オレなんかまだ起動して1年も経ってないのに。この木は長生きなんだなぁ。

「ま、取り敢えず腹ごしらえとするか」

 そう言ってマスターが渡してくれたのは、ホイルに包まれた大きな塊。何だろう・・・

「おにぎり!マスター、作ってくれてたんですか!?」
「カイトほど上手くは出来ないけどな。多少の花見気分は出るだろ?」
「はいっ、お花見です!えへへ、いただきまーす」
「ん、どうぞ。摘まむ程度だけど、一応こんなのもある」

 オレが作るのの2倍くらいありそうなおっきいおにぎりに齧りつくと、マスターがお仕事の時に使っていたお弁当箱も出してくれた。焼いたソーセージと卵焼きに、昨夜の残りのブロッコリーだけだけど、綺麗に三色になっててすごく美味しそう。

「あれ?この卵焼き、甘い」
「カイトは甘いの好きだから、砂糖にした。・・・駄目だったか?」

 マスターは、ご飯のおかずに甘いものが出るのはあんまり好きじゃない。
 だからオレが作る時はいつもしょっぱい卵焼きなんだけど、今日はわざわざオレの好みの味に作ってくれたんだ!

「ダメじゃないです!・・・とっても美味しい」
「そっか・・・そりゃ良かった」

 オレが見上げると、視線を逸らしたマスターは少し頬を赤くして、自分で握ったおにぎりを大きな口で齧った。ふふっ、照れてるマスターも、いつもと違って可愛い感じがして好き。

 大きなおにぎりと美味しい卵焼きでお腹いっぱいになったところで、マスターがごろんとシートに横になった。

「カイトも」

 ひょいって手招きされて、同じように仰向けになると腕枕をしてくれる。下が地面だけど落ち葉がたくさんあるせいか、そんなに痛くないや。

「わぁ・・・っ!すごい、サクラの天井みたいですね!!」

 見える全部がサクラの花になったような、そんな感じがする。時々風が枝を揺らすとその間から真っ青な空が覗いて見えるのも、とってもキレイ。

「俺はガキの頃から、花見っつったらこの桜だったんだ。両親がいなくなってからは、こんなに近い癖に思い出しもしなかったけど・・・今年は、カイトと見たいと思ってた」

 隣で同じように仰向けになったマスターが、そう呟いて上を指す。

「元々ちょっと色が薄いし、満開過ぎてるから殆ど白みたいに見えるだろ。これは、カイトがあちこちで見かけた染井吉野っていう桜とは別の種類なんだよ。山桜っていうんだ」
「ヤマザクラ、ですか。だから今頃咲くんですか?」
「いや、これは場所のせいか毎年咲くの遅い。だからこうやって、カイトと花見が出来たんだけど・・・なかなか連れてきてやれなくてごめんな。他の桜が散った時ガッカリしたろ。ここも花が散り始めてるし、もうちょい早い方が良かったんだけど」

 ヒラリと舞う花びらの一枚を掴んで、ちょっと残念そうな声。
 本当は他のサクラが咲いてる時、オレも前にマスターに教えてもらった“お花見”をしたかったんだ。だけどその頃マスターはお休みの日にもお仕事に行ってたくらい忙しかったから、結局言い出せなくて。でも・・・

「オレは今、マスターと来られて嬉しいですよ。こんなに素敵なサクラが見られたし、この花びらも、柔らかくて濡れない雨みたいで面白くないですか?」

 小指の爪くらいの大きさの花びらは、触るとしっとりしてて柔らかい。
 降ってくるのは雨みたいなのに、全然濡れないのが面白いなって思ってたからそう言うと、間近でオレの顔を見つめていたマスターは焦げ茶色の目を一瞬だけ丸くして、それからいきなり笑いだした。

「ふっ・・・ははっ!花吹雪が面白いってお前、情緒があるんだか無いんだか・・・」
「ふぇっ!?な、なんで笑うんですか?オレ、何か変なこと言いました?」

 頭を乗せた腕から、笑うマスターの振動が伝わってきて変な感じがする。思わず上半身を起こして、まだ笑ってるマスターの上に覆い被さると

「変っつーか・・・そういうとこ、やっぱり可愛い」

 急に優しい顔になったマスターは、髪についた花びらを取った手でそのままオレの頭を押さえて、顔と同じように優しいキスをしてくれた。

************


家の近所にある山桜が白っぽい花なんでこんな感じにしましたが、別に山桜全般の色が薄い訳ではないようです。濃いのも見てみたいな。
カイトが頑張った(笑)夜の話は、またいずれ機会があった時にひっそり公開いたしますww

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08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

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