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新学期が始まったというだけで憂鬱なのに、現在家の中がゴッタゴタです。はぁ・・・割と自慢の妹だったのに、あんな馬鹿だったなんて。家族に心配かけさすなよorz
さて、そんな事はさておき前回の記事で話しましたが、特にコメントが無かったので。皆さんこのまま北上家を続けても、千代家を忘れないでいて下さるという事ですよね?(笑)
という事で、今後は北上家の(初夜編を含めたw)ストックを順次公開していきたいと思います。
本当は、一区切りついたしタイトルを変えたいと思ってたんですが、良いのが見つからなくてそのまま行かせて頂きます。ある日突然タイトルが変わっていたらすみませんww
小説は続き~からどうぞ。
《あなたの微笑みは薔薇色の鎖・15 》
「あっ!」
縁側で掃除をしていた僕の声に、新聞を読んでいたマスターが顔を上げた。
「どうした?」
「いえっ!何でもないんです」
隣の和室から訊かれて慌てて手を振れば、ちょっと怪訝そうな顔をしながらも頷いてまた紙面に目を落とす。それに一安心すると、雑巾掛けの姿勢からそのまま床に頭をついてひっそり溜息を吐いた。
『僕って馬鹿だぁ』
つい先日、自分でも気付かなかった気持ちに気付いて『好きです』ってマスターに告げたら、その返事は僕がマスターの“嫁”だという、衝撃的なものだった。
それから今日までずっと、“嫁”について色々考えてたんだけど・・・
「あー・・・」
自分の勘違いの恥ずかしくて、それとちょっとだけガッカリもしていると、頭の天辺にちょんちょんと軽い刺激を感じる。顔を上げれば、いつの間にか目の前にいた真白がニャアッと一声。
「なぁに、心配してくれたの?」
ピンク色の鼻先に自分の鼻を付けて、今は同じ高さの目線を合わせるとザラザラした舌がペロリとそこを舐めてくるから、笑いながら真白を抱き上げ撫でていれば
「カイト」
「はい?」
新聞を畳むガサリという音と共に、マスターが近付いてきた。縁側から入る光が眩しいのかきつく眉根を寄せていて、この人が好きだって気付いた今も、こういう時はちょっと怖いと思う。
「具合・・・悪い?」
「へっ?」
「真白に、心配がどうとか言ってなかったか?」
・・・あ、聞こえてたんだ。
「いいえっ、何でもないんです。ちょっと思い違いしてたのに気付いて、凹んだだけで・・・」
「思い違い?」
「ぅあっ!いえ、本当、どうしようもない事ですから!!」
正直に言うには恥ずかしい内容に、抱き上げた真白の手を振って誤魔化すと、白い体は迷惑そうに身を捩って僕の腕を抜け出してしまった。
「あっ、行っちゃった・・・」
「思い違いって、なんだ?」
「えっ!?あ・・・あー・・・その・・・」
言いづらい。凄く、言いづらいよ。でも心配そうに訊かれたら、黙っている訳にもいかなくて。
「僕、ずっとマスターの“嫁”だったんですよね?でもマスター、あまり僕に触れないから。その・・・やっぱりそういうのは望まれてないんだよなぁ、なーんて・・・」
普通のお嫁さんがする家事なんかは、今まで僕もやっていた。だから他にやってない事、と思って出てきたのが、いわゆる“夜のお相手”ってやつ。
マスターの事が好きだって自覚したせいか、告白したし前より触れてくれたりするのかな、なんて少し期待してしまっていたここ数日のはしたない考えに、恥ずかしくて俯いたまま答えた僕の頭に降ってくるのは
「・・・いいのか?」
何故かこっちに問うような、遠慮がちな声。
「へ?」
「カイトに触れて、良いのか?」
最初から僕を“嫁”認識していたというこの人が“そういう”事をしたのは、僕の声を治療したあの時だけ。それ以外、今まで殆ど触れさえしなかったっていう事は、やっぱり僕はそういう行為をする対象じゃないんだと思ったのに・・・
「えっ!?は、はい、勿論です!っていうかマスター、僕に、その・・・そういう事、出来るんですか?」
「ん」
窺うように顔を上げると、いつもの調子で一つ頷く。ええっ、ちょっ、本当!?
「じゃっ、どうして今まで何もしてくれなかったんです!?」
マスターのせいじゃないのに、つい非難するような大声を上げてしまった。だってそういう素振りでも見せてくれれば、僕だってあそこまで悩まなかったかも知れないのに!
「前に・・・カイトの意思を確認せずに、ひどい事をしてしまっただろう。あんなに抵抗していたのに」
「あれはだから、ひどいとは思っていませんってば!ただ、本当にいきなりだったから・・・初めてだったし、驚いて・・・。でも、僕の声の治療のため、だったんでしょう?」
訊くと、いつもは痛いくらいに真っ直ぐ目を見て話してくれるマスターの鋭い視線が、ふっと逸らされる。
「・・・マスター?」
「確かにあの時、高音を出す為の方法を探していたんだが。メンテナンスに出さなくても、販売店の簡易修理で直るような症状だというのはすぐに分かった」
「え?」
僕はてっきり、自分で声を出せないと駄目なんだと思ってた。でもそう言われればそうだよね。ボーカロイドもロイドなんだから、修理すれば大体の不良は直るに決まってる。マスターの歌を歌えなくて、それにも気づかないくらい焦ってたのかな?
「ただ・・・そのすぐ後にあの方法を見つけてしまって、頭から離れなかった。ずっと触れたいと、思っていたからな。寝不足で自制が緩んでいたのが祟って、それを言い訳にあんな事を・・・」
後悔しているのか眉間に深い皺を寄せて言ったマスターに、思わずその顔を覗き込むように見上げ
「僕はっ!・・・貴方にあんな事をさせるのが、本当に申し訳なくて・・・でも、触れられるのが嫌だとは、一度も思いませんでした」
本当は、あの時の事ははっきり覚えていないんだけど・・・それでも、知らない感覚が怖かったり乱れる自分が恥ずかしかったりはしても、嫌だとは一度も感じなかった気がする。
勢いに押されたのかちょっと驚いた顔をした後、マスターはガラス細工にでも触れるように僕の髪を掬うと
「触れて、いいか?」
「・・・はい」
頷けば優しく頬を撫でられてから、これで二度目になる柔らかい感触に唇が塞がれた。
*************
次回・・・残念ながら赤字ではありませんww
どうしてそうなったかは、次回のお楽しみに(笑)
続き
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