[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
気がつけば夏コミまで10日を切りましたね。夏休みの時間が過ぎる速さは異常!何もやってねぇorz
そういえば、明日は友人の赤ちゃんを見に行きます。先日出産した時に送ってくれた写メがめっちゃ可愛かったので、逢えるのが楽しみですよ♪
さて、今回の話は以前 千代家で書いた話→(これ)の北上家verです。
既読の方は、あの二人がこの人たちだったのね、と思って読んで頂くと、また面白いかも(笑)
小説は続き~からどうぞ。
*************
《あなたの微笑みは薔薇色の鎖・9 》
「カイト、出掛けるぞ」
土曜日の午後。夕飯のメニューは何にしようと考えながら洗濯物を畳み終えたところで、相変わらず気配の無いマスターに、物凄く硬い表情で言われた。
「えっ、今からですか?」
「ん」
いつものように一声で頷くけど、こんな深刻な顔して出掛けるってどこに行くんだろう。ちゃんとした格好した方が良いのかな?それが分からないと支度のしようもない。
「あの、どんな格好がいいでしょう?」
「夜、寒くないなら良い」
「よる?」
だって、日没までまだ2時間以上あるのに。うーん・・・マスターは別にスーツとか着てないし、僕も普段出掛ける時の格好でいいのかな?
「じゃあ支度しますから、20分くらい時間をもらって良いですか?これ、しまいたいし」
畳んだ洗濯物を指すと、しまう場所が分かっている自分の服とタオルを持ち上げたマスターは、もう一度頷いて部屋を出て行く。
タオルに寄りかかって眠っていた真白が、安眠妨害されて不機嫌そうにニャアッと鳴いた。
「ごめんね真白、お出掛けだって。何を着よう」
残った自分の服を箪笥にしまいながら、ついでに着替える服を探す。
今の時季に合うもの・・・黒いハイネックのインナーと、焦げ茶のボトム。寒くないようにって言ってたから、お爺ちゃんに選んでもらった袖口の広い濃灰色のハーフコートと、ベージュのマフラーも巻いてみた。
「どう?おかしくない?」
着替えてくるりと振り返ってみせれば、返ってきたのは大きな欠伸。・・・まぁ真白の答えは、あまり期待してはいなかったけどさ。
*************************************
最寄駅からバスに乗って数十分。やって来たのは、ショッピングモールに併設された映画館だった。
以前お爺ちゃんと来た事があるそこで上映されているのは、アクションものの続編と子供向けのアニメと、ちょっと前に話題になった、何かの賞を取ったって言う外国の恋愛映画。多分アクションものを見るんだろうけど前作を見てないんだよね。話、ちゃんと解るかな?
「わっ!」
「ふぇっ!?ご、ごめんなさ・・・あ」
とん、と背中に軽い衝撃があって振り返ると、そこには鏡・・・じゃなくて、僕と同じボーカロイド〈カイト〉の姿。僕と同様に公式より少し低い身長以外、デフォルトから殆ど変わっていない。
暖かい映画館の中だからか、畳んだオフホワイトのコートと空色のマフラーを持った彼は、コートを脱いだ僕と殆ど同じような服装だった。自分で言うのも何だけど、これじゃ他の人には見分けがつかないんじゃないかな?
「ぅあ・・・えと、ごめんなさい!」
「あ、ううん。平気です、大丈夫」
慌ててペコリと頭を下げる様子は、男性型には合わない言葉だけどとっても“可愛らしい”。もしかしたら見かけより設定年齢が低いか、稼働期間が短いのかもしれない。
僕も昔はこうだったのかなぁ、なんて思っていたら、2体セットみたいな〈カイト〉が珍しいのか人が集まり始めた。あまりこういうのは好きじゃないんだけど、チケットを買いに行ったマスターにここで待ってろって言われたし・・・
『カイト』
『はいっ』
両サイドから掛けられた声と掴まれた腕に、僕と彼が同時に返事をする。僕の後ろには、マスター。彼の後ろにはマスター並みに背の高い、マスターより少し年上の若い男性が立っていた。
「こーら、こんなとこでも迷子になる気か?」
「あぅ・・・ご、ごめんなさい、マスター。小さい子の波に流されちゃったら、この・・・えと、〈カイト〉に、ぶつかっちゃったんです」
ピンッと額を指で軽く弾かれた彼が僕の方を向いて言うと、彼のマスターらしい男性は頭を下げて
「すいません、うちのが。お怪我はありませんか?」
「あ、いえ、ほんのちょっと触ったようなものですから」
「・・・本当ですか?」
さりげなく彼を背に隠したマスターさんは、疑わしげに僕を・・・というか、僕の後ろを見てる。なんで?
「って、ちょっ、マスター!」
つられて振り返ると、マスターがいつも以上に怖い表情で前に立つ〈カイト〉を見ていた。なんて顔してるんですか!ほら、全然関係ない通りすがりの子供だって怖がってますよ!!
「・・・本当に怪我、ないのか?」
「ある筈ないじゃないですか、あのくらいで!あの、僕こそボンヤリしていてすみませんでした。本当、何ともないんでお気になさらず!ほら行きますよ、マスター」
もし頭に動物の耳でもあったら、ぺったり寝ちゃってるくらい怯えた顔をしてる彼が可哀想で、大慌てでマスターの腕を引いてその場を離れる。
僕はだいぶ慣れてきたけど、他の人にとってはかなりの威圧感があるんですからね、マスターは!
***************
北上家、もっと話数が少ないかと思っていたんですが、SNSに載せてた時は長いのも一気に載せてたんですね。ブログの長さに切ったら意外と話数が多い・・・。
前後編になってもタイトルが変わらないので、分かりづらくてすみません!
続き
| 03 | 2026/04 | 05 |
| S | M | T | W | T | F | S |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
よろしければ一押し。
*12/6*
お礼1つ追加,1つ倉庫
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・
*メルアドはこちら*
〈nanami1103☆hotmail.co.jp〉
☆→@にして下さい。
メールで頂いたものは、メールでお返事します。
物申したいけど返事がブログに載るのは・・・という時は、こちらにご連絡を。
あ、勿論普通の感想をこちらに送って頂いても大丈夫ですよv