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昨日は職員旅行でした。・・・都内だったんですが、プランに興味の無い場所が入っていたので入口の所にあったドンキで買い物して過ごしたりとか、時間が無くて行きたいお店に行けなかったとか、あまりいい感じではなかったです(´・ω・`)。まぁ、いつも使ってる歯ブラシ99円で沢山買えたからいいやww
さて、遅くなりましたが北上家6話目です。何か千代家より進み具合が(関係の)遅い気がするんだけど・・・マスターが突っ込みじゃないからか?(笑)
小説は続き~からどうぞ。
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《あなたの微笑みは薔薇色の鎖・6 》
今日は、マスターと初めて2人で出掛けた。と言っても近所に買い物に行っただけなんだけど。
「あそこが郵便局です。で、あっちが小学校と幼稚園」
「ん」
遠くの街から引っ越してきたマスターは、家から駅までの道周辺しか知らないと言うから、ちょっと遠回りして辺りの地理を教えながら商店街まで行ってきた帰り。賑やかな声が聞こえてくる方を長い指が指して
「あれは?」
「児童公園です。いつも結構子供がいて・・・あっ」
公園の門から真っ直ぐ先で、小さな男の子たちが頭上を見上げていた。
「引っ掛かっちゃったみたいですね」
「だな」
遊んでいたボールが木の枝に乗ってしまったようで、飛び跳ねながら木の棒で突っついて取ろうとしてるんだけど・・・あれじゃ全然届かないよ。
「随分高いですね」
さすがのマスターもあの高さじゃ無理そうだなと思っていると、マスターはスタスタとそっちに向かっていく。
「おい」
『・・っ!?』
いきなり低い声を掛けられて、子供たちが一斉に固まった。っていうか一番小さい子なんて、既に泣きそうなんだけど!?
「あ、あの!そのボール、君たちの?」
「う・・・うん、そう!おれたちのだよ!ほんとだよ!!」
「あそんでたら、ひっかかっちゃったんだ!ごめんなさい!!」
その子が泣き出す前に慌てて訊けば、ちょっと年嵩の子たちが必死に弁明する。まだ何も言っていないのに、僕たち(というかマスター)に怒られるの前提になってるし・・・
マスターがなんで声を掛けたのか分からないけど、取り敢えず泣かせないようにしないと、と子供たちの表情を窺っていると
「うわっ!?」
「・・・届くか?」
「へっ?あ、はい!」
いきなり身体が浮いたと思ったら、何故かマスターに腿の辺りから抱えられてる!?
あ、でもこれなら手が届きそう・・・
「よ・・・い・・しょおっ!」
『とれたー!』
必死に腕を伸ばして赤いゴムボールを掴めば、下から歓声が上がった。その声を聞きながら地面に降ろしてもらい、さっき泣きそうだった一番小さい男の子の前でしゃがむ。
「はい、どうぞ。今度はもっと、広い所で遊んでね」
「・・・ありがと」
小さな手でぎゅうっとボールを抱きかかえるのが可愛くて、ちょっと頭を撫でてから立ちあがると
「ありがとうございました!そっちのデカい兄ちゃんも、ありがとう」
「ん」
相変わらずの無表情だけど、何となく満足そうなマスターと僕に頭を下げて、男の子たちは広場へ走って行った。
「・・・優しいですよね、マスターって」
表情と威圧感は、すごく怖いけど。
後ろ半分は心に秘めたまま言うと、眉間の皺を深くしたマスターは少し僕から視線を逸らして
「カイトの方が、優しいだろう」
「いいえー、マスターですよ。真白の事も可愛がってくれますし」
今は家で留守番をしている仔猫の真白もマスターにすっかり懐いて、猫じゃらしで遊んでもらったり、僕と一緒にマスターの帰りを出迎えたりしている。
「あまり、からかうな」
「からかってないです。新しい歌も歌わせてくれるし、優しくしてくれるし。本当に嬉しいんです、僕」
パソコンが堪能なマスターは、動画サイトに投稿されている歌の中から気に入ったものを歌わせてくれるようにもなった。まだほんの少しだけど、1曲ずつの調整がとっても丁寧だから、自分で言うのも何だけど綺麗に歌えてると思うんだ。
「・・・そうか」
耳の端をほんの少しだけ赤くしたマスターが、そう呟いて薄っすら微笑む。
マスターは最近、笑う事が増えた。
声を上げて笑うような事は未だに無いけど、ふとした時に綻ぶように優しく表情を緩める。それを見る度に心臓が変に跳ねてしまって、ひどく落ち着かなくて・・・最初、卵焼きを作ってもらった時は単に見慣れないからだと思ったそれは、その後も変わらない。自己メンテで異常は見つからないんだけど、一回ちゃんとメンテを頼んだ方がいいのかな?
「はい・・・」
今も跳ねる心臓の音が聞こえないようにそっと胸に手を当てて、僕はそれだけ返すと、歩き始めたマスターの後をついて行った。
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数日後。お爺ちゃんが僕を買ってくれた時からお世話になっているボーカロイド専門店に、人工心臓の症状について訊いてみようと連絡すると、僕を担当してくれている店員さんは笑いながら
『あははっ!とうとうカイト君にも春がきたね』
「春?もう秋だっていうのに、何言ってるんですか。んもう、こっちは笑い事じゃないんですよ!」
『あー、ゴメンゴメン。いや、それエラーとかじゃないから大丈夫。メンテなんて行かなくて平気だよ』
「じゃあ何なんですか、コレ。真白・・・あー、猫を飼い始めてからマスター、前よりよく笑うようになったんで、その度にドキドキしてたら困るし。どうやったら直ります?」
『そのうち慣れるって。っていうか、そこまで自分で言ってて、何で分かんないかなぁ・・・』
「何がですか?」
『いや、それはこっちが言う事じゃないから。でも、新しいマスターと上手くやってるようで良かったよ、安心した』
・・・これが、上手くいってるって事なの?
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カイトが「マスターはPCが堪能~」と言っていますが、これは前マスターと比較してなので、実際には若者の平均~ちょっと得意、くらいのレベルだと思います。
あと、拍手コメでもご質問頂いたんですが、北上カイトは「白の子」ではないです。一応、一般常識設定は「高」になっている・・・筈ww
続き
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