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・・・暑い!
さつき も家に帰ったら伸びておりました。具合悪いのかと思うじゃん!でも、クシャミも相変わらずでちょっと心配なので明日は仕事帰りに病院に連れていく予定です。(一番の理由は、今朝ノミを見つけてしまったので・・・ギャーッ!駆除しきれてなかったの!?)
さて、今日は北上家3話目です。のんびり進行なので、進展がなくてすみませんww
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《あなたの微笑みは薔薇色の鎖・3 》
「お~てぇて~、つ~ないで~♪」
ピカピカに晴れた爽やかな朝の庭で、洗濯物を干す。
僕の後からこの家に来た新型の洗濯機は静音タイプで、置いてある洗面所のドアをピッタリ閉めてしまえば他所に殆ど音がしないから、起きたら身支度を整えながら洗濯機を回すのが日課なんだ。
新しいマスターが来て、1月が経った。
やっと慣れた一人きりの日々を、また誰かと営むっていうのにしばらく戸惑ったけど(まして、あの人だもの)最近は結構上手くやれてると思う。
「う~たをう~たぁえば、く~つ~が~なる~♪」
庭木に張ったロープに、真っ白に洗い上がったタオルを掛けながら口ずさむのは、初めて教えてもらった歌。
メモリに残るのは古い童謡ばかりだけど、お爺ちゃんと過ごした5年間に教わった優しいメロディたちは、ふとした時に僕の中に浮かんでくる。
「カイト」
「ふぁっ!?あ、おはようございます、マスター」
「ん」
急に掛かった声に驚いて振り返れば、浴衣を着たマスターが開け放した縁側に立っていた。
丈の短いその浴衣は、家に来た時に必要最低限の荷物しか持っていないせいで着替えが無かったマスターへ、泣いて服を濡らしてしまった僕がお爺ちゃんの遺品から急遽用意したもの。お爺ちゃんも年の割には背の高い人だったけど、さすがに190cm近い長身には全然足らなくて、せいいっぱい着丈を伸ばしたんだ。
あの後ちゃんと残りの荷物(それでもみかん箱程のが2つ3つしかなかったけど)が届いてからも、マスターは何が気に入ったのか明らかに短い浴衣を寝間着として愛用している。
「あ、すぐ朝食の用意しますね。洗濯干し、あと少しなのでちょっと待ってて・・・」
「歌」
相変わらず言葉数の少ないマスターが、僕の言葉を遮って低い声で呟く。
「うた?」
「上手だ。良い声だな」
「あ・・・ありがとう、ございます」
聞いてたんだ・・・いつからそこに居たんだろう。褒めてくれたのは嬉しいけど、何か恥ずかしい。
そう言えば、マスターが来て以来歌うのは初めてかもしれない。向こうも要求しなかったし、こっちも新しい生活に慣れるので精一杯だったから。ボーカロイドなのに全然歌わないなぁ、なんて思ってたのかな?
「・・・爺さんが?」
「あ、歌ですか?そうです。自分で歌って教えてくれました。お爺ちゃん、メールとかインターネットくらいなら出来たんですけど、流石にパソコンでの調声は無理だったみたいで。・・・カイトはボーカロイドなんだから、たくさん歌わせてやるって。お爺ちゃんの好きだった演歌とかは歌うの苦手なんで、僕が歌えるのは童謡ばかりですけど・・・って、わぁっ!?」
気がつけば、マスターが眉間に深々と皺を寄せたすごい顔でこっちを見ている。寝起きで眼鏡が無いせいか、いつも以上に怖い!
「歌うのは・・・苦手だ」
「ご、ごめんなさい、変な事言っちゃって!大丈夫です、お爺ちゃんに教わった歌が沢山あるし。自分で勝手に歌いますから、マスターは気にしないでください!!」
なんかあの言い方じゃ、歌わせろってせがんでるみたいだったかも!
地の底を這うような声に慌てて言いながら両手を振ると、縁側から降りてきたマスターは僕の隣に立って、洗濯籠に残っていた洗濯物をロープに吊しながら
「パソコンは、爺さんより使える。・・・俺も歌わせてやるから、少し待ってろ」
「え?・・・あ、はい」
「ん」
癖なのか一声だけで頷いて、いつの間にか中身の無くなった籠を手に家へと戻っていった。
起動して以来見た覚えの無い僕の付属品、ボーカロイド調声用ソフトをどこから見つけてきたのか。
綺麗に優しく調声された童謡が、マスターが持ち込んだ新しいノートパソコンから転送されて僕の喉を震わせたのは、それから数週間後の話。
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カイトが歌っている歌は、私が小学校で初めて習った歌(のような気がするw)です。
こっちのマスターは、DTMで歌わせる方向みたいですね。っていうか、この人が千代マスターみたいにノリノリ(笑)で歌っている姿が想像出来なくてww
続き
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