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今しがた、さつき と遊んでいて腕の皮を少々抉られました。痛い!(泣)
猫と遊ぶのって割と血を見る怪我を伴いますね。犬はあんまりこういう事無かったんで今後が心配だ。
そして、昨日から急に暑くなりましたね!職場ウサも伸びております。保冷材入れてあげないと・・・っていうか人間も暑いけど、節電の夏ですもの。そう簡単にエアコンなんか入れさせないよ!(笑)
さて、北上家の2話目です。まぁ直接続いている訳ではないんですが、北上家の話は全部このタイトルで通しますので、話数だけ増えていきます。タイトル考えるのが面倒とか、そんな・・・・ゲフンゴフンッ!
小説は続き~からどうぞ。
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《あなたの微笑みは薔薇色の鎖・2 》
僕に新しいマスターが出来た。
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初めて会ったあの日。
縋りついて散々泣いた後、涙で服をびしょ濡れにしてしまった事に気づいて謝り倒していると、抑揚の無い低い声はそれを気にした様子も無く言った。
「お前、俺のものになるか?」
「え?」
「爺さんからの手紙・・・俺にこの家と、本人が了承すればお前を譲ると書いてあった」
なにそれ、初耳ですよ!?
突然明かされた衝撃の事実に、恐縮していたのも忘れて高い位置にある顔を見つめていると、気づいたあの人は眉間の皺を更に深めて
「・・・嫌か?」
不器用ながら優しく慰めてくれて、最初の印象からは随分変わったけど・・そんな怖い顔で見つめられたら、嫌なんて言える訳ないじゃないですか!
内心の叫びを口に出せないまま、僕は慌てて首を横に振り
「あ、いや、とんでもない!で、でも貴方こそ困りませんか?だって僕は稼働して5年も過ぎた中古で、男性型だし可愛げも無いし。マスターが亡くなったという正当な理由がありますから、手続きさえきちんとして下されば、このまま廃棄しても貴方にご迷惑をかける事は・・・」
「・・・嫌なのか」
「ひえっ!? あの、その、じゃあ・・・よろしく、お願いします」
「ん」
そんな訳ですぐに変更登録を済ませてくれた、新しい僕の“マスター”。
正直これで良かったのかなんて分からないけど、僕も進んで機能停止したかった訳じゃないし。あまり変化の無い硬い表情と威圧感も、一緒に暮らしていく内に慣れれば・・・慣れる、かなぁ?
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「おい」
「はいっ!?」
急に掛かった声に驚いて振り返ると、マスターが立っていた。
「これ、爺さんのか?」
「あ、万年筆のキャップ!お爺ちゃん探してたんですよ。ありがとうございます」
お爺ちゃん、というのは前のマスターの事。変更登録を済ませてこの人が正式に僕のマスターになったので、僕はもう前のマスターを“マスター”と呼べない。(ボーカロイドに“マスター”は、ただ一人だけだもの)
だから代わりに選んだのは、僕に呼ばせていたもう一つの呼び方。人間じゃないのにおこがましいけど、僕にとっても前のマスターは、本当のお爺ちゃんみたいだったから。
「箪笥の裏に落ちてた」
「そうですか。あの部屋に・・・」
マスターの部屋は、以前書斎として使われていた洋室。無くしたって言った時にお爺ちゃんと二人で探したんだけど、重い箪笥は動かせなかったから分からなかったな。
「お前に、渡しておく」
「・・・あ、いえ。マスターの部屋の机に、その万年筆が入ってますから。良かったら使ってください」
「ん」
大きな手の平の上だと余計に小さく見えるキャップを見つめていたマスターが、不意に僕へと視線を移す。えっ、何だろ!?何か変な事言ったかな?
「・・・ため息」
「は?」
「俺といると、よく吐いてる。何か言いたい事でもあるのか?」
少し近づいた距離に思わず一歩引きそうになって、思いとどまった。もしかしたらこれは良い機会かもしれない。これからもこの人と一緒にいるのなら、いつかは訊かなくちゃいけない事だと思うし。
僕は手を握ってぐっと力を入れると、眼鏡の奥の鋭い目を逸らさないように見上げ
「あの・・・マスターは僕の名前、呼んでくれませんよねっ、どうしてですか!?」
・・・でもやっぱり怖くて、最後はちょっと叫ぶようになってしまった。
一度気になるとずっと引っかかってしまうそれは、マスターからの呼ばれ方。
そもそもあまり話さない人だけど、たまに僕に声を掛けてくる時は大体『おい』だし『お前』。ロイドに、呼び方程度でマスターへ文句を言う権利なんて無いのは分かってるけど、名前を呼ぶのも嫌なくらい疎まれているなら、やっぱり一緒に暮らすの、辛い。
「あ゛ー・・・」
「ぅあっ!あの、やっぱりいいです、変な事言ってごめんなさい!!」
地の底から響くような低い呻きに、全然良くなかったけど思わずそう言ってしまうと、マスターは口元を手の平で覆いながら、いつもじっと僕を見つめているあの目を逸らして
「・・・カイト」
ボソッと、僕の名前を口にした。
「はい?」
「これで、いいか?」
「えっ、あの、良いっていうか・・・」
「悪い。これから、慣れるから」
「慣れる?何に、ですか?」
不思議に思って訊き返せば、マスターは硬い表情のまま
「名前。呼び慣れるまで、もう少し待て」
“今、練習してるとこだから”と付け加えてとうとう顔ごと逸らす、その耳がほんのり赤いような気がする。もしかして、こんな無表情なのに・・・照れてる?
根拠なんて無いんだけど、一度そう思ったらモヤモヤしていた気持ちが一気に晴れて、思わず顔が緩んでしまうのを止められない。
「はいっ、待ちます!」
「ん」
自分でも弾んでるのが分かる声で返事をすると、マスターの眉間に常駐する深い皺が少しだけ解かれたような気がした。
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名前呼ぶだけで照れちゃうとかww
・・・あれ?そう言えばまだ、マスターの名前が出ていないような・・・ええと、苗字は北上です(笑)
続き
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