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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんばんは。

県民バンザーイ!という訳で、明日は県民の日で職場が休みです。(まぁ、職員は有給なんですけどねw)週の真ん中に休みって、すごく有難いvv
明日は さつき の初めてのワクチン接種と、一周忌が近いので散らかり放題の自宅の掃除の掃除をしますよ!
猫のワクチンについてググったら、副作用の事とかいっぱい出てきて凄い不安・・・どうせやらなきゃいけないんだから、こんな事なら調べなきゃ良かったorz


さて、今日から例のもう一つのマスカイ話です。(通称:北上家)
某SNSに載せている時はタイトルを付けていなかったんですが、こっちに出すのにタイトル無いのもなぁ・・・と思って考えた結果、この話を書いてる時に脳内リピだった懐メロ(コラ)から拝借。
・・・昔からタイトルつけるの苦手なんだよ。誰か良いタイトルがあったら下さいorz


小説は続き~からどうぞ。

****************


《あなたの微笑みは薔薇色の鎖・1》


“ピンポーン”

 久し振りに鳴ったチャイムに、待機モードだった身体が反応して無意識に顔が上がった。

 高齢だったマスターが亡くなって1カ月。しばらくの間は事務処理なんかが多くて忙しかったけど、あとはこの家を、会った事もないマスターの“孫”に引き渡せば、僕がマスターから任された全てが終わる。

 一人暮らしだったマスターに、援助をしていた遠縁の学生がいるのを知ったのは、僕に宛てられた遺言を読んでからだった。毎月同じ差出人の手紙が届いていたのは知ってたけど、どうやらそれがその人からのものだったみたい。
 マスターが亡くなった事を知らせる手紙を、住所と名前しか分からないその人宛の遺言を一緒に送ると、数日後に几帳面な字でお葬式に来られなかった詫びと、遺言通りにこの家を引き取ってくれるという手紙が届いた。

 そして、今日がその引き渡し日。

「そう言えば僕って、どうなるんだろ・・・」

 生前マスターから頼まれた事はミスが無いよう細かく確認したのに、自分の処遇については何も知らないのに気づいて、こんな時なのに笑ってしまった。主を持たないボーカロイドなんて、機能停止に決まっている。まぁマスターのところに行けるなら、別にそれで良いんだけど。

“ピンポーン”

 催促のように、再び鳴るチャイム。僕がこの家にいるのも手紙で連絡済みだから、誰も出ない事を不審に思ったのかもしれない。

「はーい、今行きます!」

 マスターが体調を崩して以来出していなかった2ヶ月ぶりの大きな声を出して、僕は玄関へ向かった。


*******************************


「時間、違ったか?」

 ぼそりと呟かれた言葉に、頭がもげてしまいそうなくらい必死に首を振る。玄関先に立っていたのは、あの几帳面な字からはとても想像出来ない男の人だった。
 身長は僕より20cm程も高くて、抑揚の少ない低い声。待たせたせいで怒ってるのか眉間には深い皺が寄ってるし、それに何より、細い銀フレームの眼鏡の奥で光る鋭い目!何ていうか・・・威圧感の塊って感じ?失礼な話だけどこの人本当に、マスターの援助を必要としていた“学生”なんだろうか。

「ごめんなさい、ごめんなさい、合ってます!お待たせしてしまって本当に申し訳ありませんでした!!・・・えと、お、お荷物はそれだけですか?」
「ん」

 スポーツバッグ1つを肩に提げただけのその人は低い一声と共に頷きつつ、僕の顔を凝視する。何だろう・・・怖い!

「お前が、カイトか?」
「え?あ、はいっ、カイトです!マスターには、5年間お世話になりました」
「ん。爺さんに、線香あげたいんだけど」
「ぅわっ!す、すみません、こんなところに立たせっぱなしで!!ど、どうぞっ」

 この家は平屋の古い日本家屋だから、そんなに高い造りにはなってない。背の高いこの人にはちょっと使いづらいかもしれないけど、こんな家やっぱり要らないって言われたらどうしよう。

「・・・綺麗にしてあるんだな」
「ひぇっ!?あ、はい、掃除は毎日してますから」

 後ろから突然かけられた声に、驚いて肩を引きつらせてしまった。だって、いきなりボソッと言うんだもん、この人。だから怖いんだってば!

「古いが、良い家だ」

 ・・・良かった。いきなり家が取り壊されたりはしないみたい。
 お仏壇の前に正座したその人は丁寧な仕草でお線香を上げると、大きな手を合わせて目を閉じる。あ、こうするとちょっと雰囲気が和らぐんだ。瞼を閉じてこれって事は、やっぱり目が怖いのかな・・・

「おい」
「はいっ!?」

 口に出していない筈なのに聞こえた!?と焦って裏返ってしまった声に、ますます眉間の皺を深めたその人は、けれど僕の声については何も言わず

「爺さんの葬式とか、全部お前がやったのか?」
「はい、そうです。生前からマスターに頼まれていましたし、葬儀会社にも前々から、僕が取り仕切ると連絡を入れて下さってたみたいで。・・・本当、そんなところまで準備が良すぎますよねぇ。あっ、あの、ご連絡できずに本当にすみませんでした」

 知っていれば、ちゃんと知らせたのに。マスターだってきっと、僕よりもこの人に見送ってもらえた方が良かった決まってる。だって・・・

「いや、いい。・・・そうか、なら爺さんも幸せだな」

 ニコリともせず言われた言葉に、思わず首を傾げてしまう。

「・・・どうして?」

 だってマスターのお葬式の時、弔問に来た人の嘲るような囁き声が僕の耳にはっきり聞こえた。

『人形に看取られて、人形に送られるのか。一人もんの最期ってのは寂しいもんだな』

 僕がもし人間だったら、マスターは寂しいなんて言われなかった筈なのに。
 いくら僕がマスターの事を大切に思っていても、マスターが僕を本当の家族のように愛してくれたとしても。知らない人から見たら、結局僕は作り物の“人形”でしかない。

「・・・俺はお前を、爺さんがお前を買った時から知っている。可愛い孫がもう一人増えたと自慢して、俺への手紙には毎回お前の事が書いてあった。そんな奴に見送られたんなら本望だろう」
「でも、僕はロイドで・・・」

 言いかけると、不意に大きな手が上がった。人形の癖に反論しようとしたから、気に障って叩かれるのかもっ!
 思わずぎゅっと目を閉じたけど構えていた衝撃は無くて、代わりに頭へ軽い感触。

「ロイドでも、俺と同じ爺さんの“孫”だ。・・・一人にして悪かった、辛かったろ」

 頭を撫でられるなんて、マスターが逝ってしまったあの時以来だ。
 メモリに残る乾いて優しい手と違って、慣れてないのが良く分かる、ぎこちない動きだけど・・・

「・・ふっ・・・ぅ・・・ぁぁあああっ・・!」
「っ!?」

 突然大声で泣き出した僕に表情を変えないまま、でもオロオロと手を彷徨わせたその人は、結局何も言わずにそうっと僕の肩を引き寄せて、広い胸を貸してくれた。

 ・・・一見とっても怖いけど、優しい人なのかもしれない。
 
この家と一緒に僕を引き取ってくれた新しいマスターの最初の印象は、そういうものだった。

*****************

出会い編です。
マスターのビジュアルと中身のイメージは、某国擬人化の北欧の獅子で(笑)。いや、そもそもこの話、花たま夫婦でマスカイとか良いなぁ、と思って始めt・・・ゲフンゴフンッ!

続き

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無題
はじめまして。
やっと、こちら(北上家)のお話が読めると思ったら嬉しくて、コメントしてしまいました☆
更新、楽しみにしています!!

あと、ときどき「さつきちゃん」のお写真も楽しみにしています(笑)
ともみん 2011/06/14(Tue)23:34:19 編集
無題
ともみん 様

コメント有難うございました!(お返事遅れてすみませんorz)
北上家、いよいよスタートです。千代家と変わらず基本のんびりですが(笑)、楽しんで頂けると幸いですvv
さつき の写真も、上手く撮れれば(動きが激しくて、いつもブレブレですww)また上げたいと思います♪
南浪 2011/06/18(Sat)10:06:57 編集
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08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

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