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お久し振り過ぎてジャンピング土下座の勢いです。本当、すみません・・・。
さつきはお陰様で、順調に大きくなっているようです。未だに離乳食は全然食わないけどな!牙も生えて来たというのにこの子は・・・orz
さて、久々の更新は・・・お待たせ過ぎて忘れ去られている可能性が大の、キリ番リクです。す、すみません!!
142242でリク頂いた、なしの 様。本当、待たせるだけ待たせた結果がこれかよ!という感じで申し訳ないのですが・・・
小説は続き~からどうぞ。
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《マスターと“マスター”》
「・・・マジかよ」
仕事帰り。いつもならまだ余裕がある筈の時間に駅に着くと、何故か電車が目の前を走り過ぎていった。戸惑う俺に向かって無情に流れるアナウンスは“信号機の故障による遅延”。・・・勘弁してくれ。
「あー、カイト?俺。そう、故障。ニュース見たか?うん、そういう訳で今日は少し遅くなりそうだ。そっちの駅に着いたらまた連絡する。・・・ったく、迷惑極まりねぇな」
遅延の原因が故障では、次の電車が来る時間が読めない。
帰宅が遅れるのを家に連絡して、さっき電車が出たばかりのせいで人気のないホームのベンチに腰を下ろすと
「・・・ん・・・・で・・・から・・・・カイト・・・」
馴染み過ぎた名前が聞こえて、つい振り返ってしまった。
『あ』
向こうも要件が済んだのか、プラスチックの白猫ストラップが揺れるケータイを畳んだのは、以前カイトと映画館に行った時、やはりカイト連れで来ていた青年だった。
相手も以前会った事があると気付いたのか、威圧感のある無表情の中で、眼鏡越しの鋭い目だけが少々丸くなる。
「あー・・・その、どうも。しばらく電車来ないし、座れば?」
会ったのは一度きりで、殆ど会話らしい会話も無かった相手。しかもホームにいるのは俺たち二人だけという気まずさに、挨拶にもならない声を掛けてベンチを指すと、相手も同じように感じていたのか、僅かに頭を下げて腰を下ろした。
「ええと・・・さっきの電話、あの映画館の時の〈カイト〉にだろ?」
「・・・はい。遅くなりそうなので、連絡を」
一つ頷きボソボソと答える相手は、俺より2つ3つ年下だろうと推測しての話し方に、素直に応じてくる。身長と目つきと声のせいか威圧感は凄いけど、中身は普通なんだな。
「困るよなぁ、故障とか。俺もカイトに電話したんだけど、そっちも〈カイト〉が一人で留守番してるのか?」
「はい・・・いえ、一応、猫もいますが」
「へぇ、猫飼ってるんだ。もしかして、白いの?」
訊けば無表情のまま軽く首を傾げるので、俺のケータイを見せて
「ストラップ、白い猫のやつだったから」
「・・・ああ。そうです、白い猫」
納得したらしい。僅かに首を引いて頷くと、ポケットから取り出したケータイのストラップを見てフワリと表情を緩めた。
「これは、カイトが・・・ホワイトデーに、お返しだと、くれて」
「そういう顔してると、モテそうだな。もっと笑えば良いのに」
劇的に印象が変わったのに驚いて呟くと、自分が笑ったのに気付いて恥ずかしくなったのか、せっかく消えていた眉間の皺を即座に復活させて口元を手で覆ってしまった。
「・・・カイトにも、同じ事を言われた・・・」
「ははっ!まぁ無理して笑っててもしょうがないけど。っつか、やっぱりデキてるんだ?」
家族でもホワイトデーのお返しくらいするかもしれないが、それであの表情はないだろう。
からかうつもりじゃなかったんだが、つい口調が軽くなってしまうと
「カイトは・・・俺の、嫁です」
「嫁!?」
「貴方のところも、そうでしょう?」
『違うのか?』と言いたげに、俺より僅かに上から視線を下ろす相手に真っ直ぐ見つめられ、言葉に詰まる。確かに実質は“嫁”だろうが、こうやって人前で堂々と宣言するような事とは考えていなかった。けれど・・・
「まぁな・・・大事な相手だ」
「俺も、です。・・・愛しいと想う相手は、カイトが、初めてで。俺を呼んで、優しく笑う顔を見る度に・・・大切にしたいと、守りたいと思う」
見かけの割に情熱的なんだな。
あまり話すのは得意じゃないのか、言葉を選ぶように途切れながらそんな事を言う姿にちょっと感心していると
「・・・〈カイト〉というのは、皆ああいう感じ・・・なんですか?」
「ああいう?」
「カイトが、貴方のところの〈カイト〉の事を可愛らしいと言っていたが・・・俺は、そんな事を言うカイトも、可愛いと思ったので」
サラッと惚気たな、おい!
あまりに似合わない言葉に思わず凝視してしまうと、何だろう、というように無表情のままこっちを見返してくる。自覚無しか、こいつ。
「・・・ま、まぁ俺もそう他所の〈カイト〉って見た事無いけど。少なくとも俺は、うちのカイトを可愛いと思うよ。素直で健気で料理上手で、俺の事一番に考えてくれてるし」
「俺のカイトも・・・普段は控えめだがしっかりしているし、言葉の少ない俺の事を、理解しようと努めてくれる。それに、時々とても・・・可愛らしい事を言う」
確かあの〈カイト〉は、うちのカイトより大人っぽくて賢そうだった気がするが・・・
「別に、他所の〈カイト〉はどうでもいいんじゃねーの?自分のだけ、しっかり分かってれば」
「そう・・・ですね」
コクリと一つ頷いたところで、ホームに電車の到着を告げるアナウンスが流れる。どうやら俺とは逆の電車に乗るようだが、どちらも駅に着くのは同じ頃のようだ。
「あの・・・最後に一つ、訊きたいんですが。カイトを甘えさせるには、どうしたら・・・いいですか?」
「甘えさせるっつっても・・・うちのカイトは割と甘えただからな。わざわざ甘えさせようって考えた事ないけど。何で?甘やかしたいの?」
「俺がこういう性格のせいか、カイトが甘えるような素振りを見せるのは・・・前後不覚になるほど抱いた時、くらいなので」
「ぶっ!」
無表情でとんでもない事を言われて思わず噴いた瞬間、目の前に電車が滑り込んできた。いかん、こんなとこでお別れの時間か。
「あー・・・別に無理に甘やかさなくても、そこはそれぞれ性格の差だろ。相手が甘えてきた時、存分に甘やかしてやれよ。じゃあな」
これを逃すと次の電車が何時になるか分からない。
あまり深く考えずに直感でそう言いながら入ってきた電車に飛び乗ると、振り返った先には長身を半分に折って深く頭を下げる姿。その後ろに電車が入ってくるのを見ながら、俺は動き出す車内から軽く手を振った。
・・・向こうの〈カイト〉が今夜どんな目に遭うのかが、ちょっとだけ心配になりながら。
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千代マスターと話していたのは、この話に出てたマスターです。某所でこの家の話を連載してたり(笑)
今回は、なしの 様からのリクエスト「他所のカイトマスターと嫁自慢な話」だったんですが・・・肝心の嫁自慢があまり入らなかったorz
そして、リク頂いたのが1月とかマジ有り得ない・・・本当、お待たせし過ぎにも程がありますね。すみません!!少しでも楽しんで頂ければ幸いです。リクエスト、有難うございましたvv
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*12/6*
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かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・
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