忍者ブログ
「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
[377]  [376]  [375]  [374]  [373]  [372]  [371]  [370]  [369]  [368]  [367
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

こんにちは。

職場ウサが先週の地震の後からちょっと元気が無くて心配。3月の震災の時にはその後何ともなかったので、単に時期が被っただけ?明日も元気無かったら、病院に連れて行こうか・・・
昔は野生児だったくせに、とんだ繊細ウサギになってしまったようですorz


さて、動物園3回目です。まぁ何だかんだ言って結局、動物は見てるだけで癒されますよねぇww


小説は続き~からどうぞ。

*************


《双子と二人と動物園・3 》


「こっちっスよ!」

 数年前、二本足で立ち上がる姿が日本中を沸かせたレッサーパンダ。
 ちょっとタヌキみたいなそいつはこの動物園の目玉の一つで、先日のニュースでここが取り上げられていたのも、レッサーパンダの子供が一般公開されたからだ。

「早く、早く!」
「そんなに急がなくても、ちゃんといるって」
「でも、人が集まってて見られないかもしれないっスよ!」
「いくら何でも、そんな事ない・・・」

 いや、そんな事あったよ。
 俺たちが展示場所の前に着くと、そこは既に人の山。大人から子供までわんさか集まって、口々に可愛い可愛い言ってる。

「凄いな、こりゃ。流石テレビの効果は抜群か」
「マスターは見えますか?オレは全然見えないんですけど・・・」

 人波をかき分けて前に行く事も難しそうで、兄さんは少しでも覗こうとしてるのかピョコピョコ飛び跳ねてる。俺たちの方は、訊くまでも無いってもんだよな。

「俺はまぁ、何とか見えるけど・・・」

 少し背伸びをして言いかけた千代さんは、不意にその視線を下に下ろす。

「レン君、カイト。俺が職質に遭ったら、フォロー頼むぞ」
「は?」
「ふぇ?」

 俺と兄さんが首を傾げるのと殆ど同時に、隣でしょんぼり俯いていた大きな白いリボンが、俺の頭上高くまで上がって行った。

「どうだ、リンちゃん。見えるか?」
「うん、よく見えるっス!・・・わぁ、ちっちゃーい、かっわいいっ!!」

 最初から周りより背の高い人に抱き上げられれば、多少の人波なんか何でもないだろう。
 癖っ毛が跳ねる千代さんの頭に手を置いて嬉しそうに声を上げるリンに数人が振り返ったけれど、さすがにこの状況じゃ理解してくれるらしく、みんな微笑ましい光景を見たっていう感じで表情を緩めただけで、また柵の方に向き直った。
 
・・・一瞬、大人になりたいなんて叶わぬ願いを考えかける。俺も青年型なら、ああいう風に格好良くリンを抱き上げたり出来るのに。

「レン君も、赤ちゃん見たい?」
「え、俺?いや、見たいっていうか・・・。まぁマスターに写真でも撮れれば良かったけど。他のレッサーパンダはここまで混んでないだろうから、そっちを撮れば別に・・って、兄さん!?」

 答えかけた俺を、今度は兄さんがいきなり抱き上げた。俺が羨ましかったのはリンじゃなくて千代さんの方なんだけど、兄さんは俺もリンみたいにレッサーパンダを見たがっていると思ったらしい。

「オレもちょっと位なら、レン君だっこ出来るよ。どう、見えてる?」
「み、見えるけど・・・じゃあ、すぐ写真だけ撮っちゃうから!」

 とはいえ兄さんは見た目通りそんなに力は無さそうで、支える腕も何となく震えている気が・・・
 俺は慌ててデジカメを取り出すと、小さくてモコモコした赤茶色の毛玉たちをフレームに収めてシャッターを押した。動くからなかなか上手く撮れなくて焦ったけど、何枚かはちゃんと写っている筈だ。

「兄さん有難う。もう良いよ、大丈夫だから下ろして」
「平気?ちゃんと見られた?」
「うん、写真も撮れたから」

 少しでも早くと半分飛び降りる勢いで地面に立てば、ホッとしたようなその表情が申し訳ない。リンも千代さんの腕から降りたみたいで

「ありがとう、チヨ兄!赤ちゃんムクムクで、すっごく可愛かったっス。でも、カイ兄だけ見れてないっスよ?」
「こんなに人がいるんだし、しょうがないよ。大丈夫、オレは後でレン君の写真見せてもらうから・・・マスター?」

 ちょっと残念そうな、でもリンに気を遣わせないように優しく笑う兄さんの肩を軽く引き寄せた千代さんが、その耳元に顔を寄せる。
 『絶対に声出すなよ』と、俺たちボカロの耳でもようやく届くような囁き声で言ったかと思うと、こっちにも立てた人差し指を口元に当てて見せてから、一度辺りを見回して

「っ!・・・わぁ、かわいい・・・」

 リンと同じように軽々と千代さんに抱き上げられた兄さんは、一瞬すごく驚いた顔をして、その後溜息のような小さな声で呟くと青い目をキラキラさせて柵の中をじっと見つめた。

「カイト、そろそろ下ろしていいか?」
「はいっ。有難うございました、マスター!」

 そっと地面に降り立つと、今まで自分を支えていた腕に抱きついて、弾んだ声でお礼を言う兄さん。
 通行人はいないし、それ以外はみんなレッサーパンダに夢中になってるから、後ろでこんな事になってるなんて誰も気づかなかっただろうな。・・・そんな二人も、俺がその姿を写真を撮った事に気づかなかったようだけど。

***********


最初、マスターにリンを肩車させようかと思ったんですが、絵面をイメージして自重しました。本当に通報されちゃうーww
あ、そう言えば作中の抱っこ。抱っこと言っても赤ちゃんみたいに胴で抱くんじゃなくてこう・・・フトモモ辺りを抱え上げる感じのイメージでお願いします。じゃないと、高さを増すための抱っこの意味が無ぇ!

続き
 

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
03 2026/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

よろしければ一押し。

*12/6*
お礼1つ追加,1つ倉庫

カウンター
プロフィール
HN:
南浪(ななみ)
HP:
性別:
女性
職業:
処理能力の低い事務員
趣味:
通販・ニコ動巡り
自己紹介:
08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

*メルアドはこちら*
〈nanami1103☆hotmail.co.jp〉
 ☆→@にして下さい。

メールで頂いたものは、メールでお返事します。
物申したいけど返事がブログに載るのは・・・という時は、こちらにご連絡を。
あ、勿論普通の感想をこちらに送って頂いても大丈夫ですよv
リンクについて

同人系サイト様に限りリンクフリーです。
バナーは剥がしてお持ちください。
ご連絡は不要ですが、頂けると小躍りして喜びます。

 ちっちゃいの



 大きいの

最新記事
ブログ内検索
最新コメント
[07/31 南浪]
[07/30 らんこ]
[05/25 南浪]
[05/25 あづさ柾]
[02/05 南浪]
バーコード
P R
Copyright © じむじむ小屋 All Rights Reserved.
Designed by 10p
Powered by Ninja Blog

忍者ブログ [PR]