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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんばんは。

一昨日の余震、家の方は大した事なかったんですが、夜だったのもあってすごく怖かったです。
東北の皆さんはお怪我などされなかったでしょうか?拍手下さる方で宮城の方がいらしたので、すごく心配です。復興の妨げにもなるし、早く余震落ち着いてよ~(´・ω・`)


さて、今日は久々の小話です。キリ番がなかなか進まなくて・・・(すみませんorz)以前書いたものを引っ張り出してきました。マスターは出てきませんけどね!


小説は続き~からどうぞ。

***********

《カイトにお見舞い》


「やぁ、久し振りだな」

 良く晴れた平日の午後。庭で洗濯物を取り込んでいたら門の方から声が掛けられた。慌ててそっちへ向かうとそこには、肩の辺りで切り揃えられた真っ直ぐな黒髪の、キレイな女の人。
 マスターの“元カノ”の・・・

「サナさん?あの、今日はマスターいないんですけど」
「分かっている、センは仕事だろう?ちょうど近くに来ていたから、カイト君の様子を見に来たんだよ」
「オレの?」

 低めで落ち着いた声のサナさんの言葉に首を傾げながら、それでも外に立たせっ放しなのは申し訳ないから、上がってもらう。

「それで、あの・・・オレの様子って?」

 お茶を出しながら訊くと、『ありがとう』とそれを受け取ったサナさんは、だけどそれに口をつけずにソファから立ち上がって

「ひぇあっ!?」
「ふむ・・・」
「あ、あの・・・サナさん?」

 初めて会った時と同じように、いきなりオレに抱きついて小さな手であちこちペタペタと触っていく。ミクとかリンちゃんなら全然平気だけど・・・お、女の人に身体を触られるのって、何か恥ずかしい!

「ボディの方は異常無し。カイト君、一月ほど前に感情ロックが作動したそうじゃないか。センからメールが来たよ」
「マスターから?」

 マスター、サナさんとメールとかするんだ。もうただのお友達だって分かってるけど、でもやっぱり何となく嫌だなって思っていたら

「そんな顔をしなくても、再会してから今までは一度も無かった。私がボーカロイド関係の仕事をしているから、珍しく頼ってきたんだろう。ロックは解除出来たが、きちんとメンテナンスセンターで診てもらった方が良いだろうか、とな。君、起動日は5月だったか?」
「あ、はい、去年の5月12日です」

 マスター、あのことそんなに気にしてくれてたんだ。それなのにオレってば、サナさんとメールしたくらいで嫌だなんて考えて・・・ダメだなぁ。
 しょんぼりしながら答えると、アーモンド形の大きな目が壁のカレンダーを見た。

「じゃあ、そろそろか。ボーカロイドは1年毎に定期点検が設けられているから、その時に詳しく診てもらうといい。まぁ平気だと思うんだが、私は主にボディ面の担当でな。精神回路の方は専門外なんだ」

 最後にポンポンとオレの背中を叩いてからやっとソファに腰を下ろしたサナさんは、お茶と一緒に出した焼き菓子を口にして
 
「うん?手作りか、美味い。家の中も昔と同じで綺麗だし、カイト君は家事機能搭載なのか?」
「あ、はい」
「センも時々料理はしていたが、流石に菓子までは作らないだろうしな」
「お菓子は作りませんけど・・・フレンチトーストは、すごく上手ですよね」

 たまにマスターが作ってくれる、フレンチトースト。
 甘くてカリカリでふわふわな、すっごく美味しいアレをマスターの彼女だったサナさんも食べたことあるんだろうなって考えたら、さっきの反省も忘れて胸の中がチリチリ痛くなる。

「フレンチトースト?そんな小洒落たものまで作るのか、あいつは」

 二つ目の焼き菓子をパクリと齧りながら、意外そうに上がる整った眉。・・・あれ?

「あ、あのっ、何でもないです!やっぱり今の、聞かなかったことにして下さい!!」

 だって、何だかすごく勿体ないことをしたような気がする!サナさんの知らない、オレだけの大事な秘密を教えてしまったような・・・
 あわあわと手を振ってお願いすると、あまり表情を変えないサナさんがフフッと小さく声を漏らして

「私にコウがいる事を、センは感謝するべきだな」
「どうしてですか?」

 コウっていうのは、サナさんの恋人の名前。オレと同じ〈カイト〉の、だけどどっちかっていうとオレよりめーとに似てる、赤いボーカロイド。でも、どうしてコウとマスターが関係あるんだろう?

「君はとても可愛らしい。私にコウがいなくて君がセンのものでなければ、君を私のものにしていたろうさ。女というのは昔から、可愛いものを好むんだよ」
「ふぇえっ!?」

 びっくりして声を上げると、細い人差し指を立てて口元に当てたサナさんは

「さっきの話は忘れてあげよう。だからカイト君も、今の話はセンに内緒だぞ?君の事に関してだけは、センもコウと同じくらい嫉妬深いから」

 いたずらっぽく笑うキレイな顔に、マスターがサナさんを好きだった理由がちょっとだけ分かった気がした。

**************


見た目は小柄な美人さん、中身はがっつり男前な紗奈。
カイトへのボディチェックはセクハラじゃないですよ、職業柄の癖です!(笑)
 

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08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

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