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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんにちは。

昨夜は採った後放置で腐りかけた柚子の救出を兼ねて、柚子ピールとやらを作ってみました。レシピ通りに作ったのですが・・・出来あがったのは、柚子皮入りの飴|||orz 大量に出来ちゃって、どうすりゃいいのよコレ。

さて、それはさておき。この先はしばらく、連載中に頂いたキリ番リクを中心にうpっていこうと思います。
既に4つほど頂いているのですが、話の流れ上リク頂いた順番通りに公開できなさそうです。(話が前後してしまうため)
リク下さった皆様には大変申し訳ないのですが、ご理解頂けると幸いですm(_ _)m

今日は144999番を踏んで下さった、たら様からのリクエストです。すみません、先に謝っておきます・・・何だか思いの外シリアスっぽい話になってしまいました!


小説は続き~からどうぞ。

*************

《マスターと独奏歌》


 飲酒運転の車に撥ねられるという不運から二日。
 週末の今日は色々とやりたい事があったんだが、片腕を骨折してしまって何も出来ず、カイトが家事に勤しんでいるというのに昼間っからパソコンを眺めている。ああ、なんか俺を撥ねた奴にまた腹が立ってきたなぁ・・・腕も使えない事だし、上段蹴りでもかましてやりたい。

「こんなのあったっけ?」

 そろそろ整理が必要な、雑多に登録した動画サイトのマイリストを眺めていると、見慣れない動画があった。日時から、カイトを迎えてすぐの頃に登録したものだと分かる。
 
 “伝説のKAITOマスター”とか“KAITOの本気”というタグのついた、VOCALOID〈KAITO〉オリジナル曲。
 まだボーカロイドが発売されていない古い投稿日の記されたそれの再生ボタンを押して流れてきたのは、民族音楽調のイントロと、低めの落ち着いた調声をされた〈KAITO〉の声で・・・

「・・・これか」

 思い出した。これは、俺が初めて動画で聴いた〈KAITO〉の曲だ。
 スピーカーを震わせるのは、永い時を独り歌い続ける人形の、切なくも力強い歌。

「あぁ・・・こんな歌、だったんだ」

 登録したあの頃は単純に『実際のボーカロイドも、歌に対する思いはこんなに強いのかな?』という程度にしか思わず、良い歌だけど家に迎えたばかりのカイトにはあまり内容が合わないと、聴かせないでそのままにしてあったんだ。
 けれどあれから時が過ぎて、カイトを愛し、愛される今なら分かる。この人形にとって歌は・・・歌い続けるその行為は、失った主と共に時を過ごしているという事なんだろう。

「そう言えば・・・」

 ふと、カイトを購入した時の店員の言葉を思い出した。

『貴方が望むなら、彼らボーカロイドは【永遠の命】を持つ事になります』

 身体は傷んでも、感情回路と記憶を次の身体に移す事によって得られるそれは、まるで御伽噺のような・・・けれど“心”を持つアンドロイド、〈ボーカロイド〉だけに許された現実。あの時俺はそれを聞いて、カイトを迎える事を決めたんだ。
 そんな存在になら、今度は俺が残される事は無いと思ったから。身近な誰かに、またおいていかれるのは嫌だったから。

「けど俺が・・・カイトを残して逝くって事も、有り得るんだよな」

 良く考えれば人間である俺の方が、ボーカロイドのカイトより遥かに命を失う確率が高いのだ。人間は一度ひどく傷付いてしまえば、身体の交換なんて出来ない。
 俺はいつも・・・自分が死にかけたその日でさえ、残された時の事ばかりを考えていたけれど。もしも俺が死んで、カイトが残されたら?

「こうやって、独りで歌い続けさせるのか?」

 俺を失うと思っただけで機能をおかしくするほどに慕ってくれる・・・俺の為だけに存在する愛しい相手を置き去りにした後の事を声にして、その残酷さを思い知らされる。

 リピートになっていた動画は、再び“KAITO”の歌声を流し始めた。“永遠の命”を持った歌人形の、悲しく愛しい独奏歌。
 病院で見た人形のように無表情なカイトが、俺がいなくなった後こうやって歌い続けている姿が浮かんで、知らず目元が熱くなる。

『マスター、もうすぐご飯になりますけど、降りてこられますかー?』

 階下から聞こえる声に動画の停止ボタンを押してパソコンの電源を切ると、俺は慌てて目に手を当て、濡れていないのを確認した。

 そう言えば、あいつはどうする気なんだろうな?
 俺と同じように、ボーカロイドを伴侶とする友人をふと思い出す。今度訊いてみようか。

『マスター?ご用ならまだいいですよー?』
「大丈夫、今行くよ」


 なぁカイト。もし俺がいなくなって・・・それでもお前は、歌い続けていたいと思うか?

 

***********


連載7話目でマスターが綿貫に電話した「その話」が、今回の話の後にマスター達で話した、自分とボカロの最期についてです。拍手お礼のマスミクは、7話でマスターが電話した後の話ですね。
しかし「千年の独奏歌」といい「サイハテ」といい、ウチのと比べて強い子たちだと聴き直して改めて思いました。残された彼らの事を考えると、何だか泣けてきます・・・

さて、今回のリクエスト内容は「〈千年の独奏歌〉を聞いた時のマスターかカイトの反応」でした。
ちょうど連載の話と被るところがあったのでこんな内容になりましたが・・・「幸せそうなカイトが見られれば~」とコメント下さったのにこんな薄暗い話になってしまい、大変申し訳ありませんorz
たら様、今回はリクエスト有難うございました!
 

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08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
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かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

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