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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんにちは。

先週から左の肩関節が痛いです。3連休ほぼPCの前に張り付いていたせいかと思ったんですが、1週間経っても治らない・・・利き手なので地味に不便ですorz

さて、本日でようやく連載が終わります!(この後少し、派生のお話がありますが)
長々とお付き合い下さいましてありがとうございました。今後はまた平常運転に戻ると思いますのでww


小説は続き~からどうぞ。

****************

《マスターとカイトと“永遠の命”・9 》


 事故から三週間。
 不安定だったカイトの言動もすっかり落ち着いて、毎日の出迎えも復活した。ようやく戻ってきた、いつもと変わらない元通りの日々・・・

「マスター。お話があるんですけど・・・いいですか?」

 夜。そろそろ寝るかという頃になって、小さく声が掛けられる。そう言えば今日は俺が帰ってからどことなく沈んでいたが、何かあったんだろうか。

「ああ、良いけど。改まってどうした?」

 並んでベッドに腰掛けると、カイトは俺の胸に寄りかかるように頭を当てて

「あの・・・もし、もしですよ?もしオレがマスターより先に壊れちゃったら。マスターは、どうします?」

 ルームランプの明かりがぼんやり灯る部屋の中で、何度も途切れながら訊いてきた。そうか、そんな事考えていたせいで元気が無かったのか。

「どうするって・・・特に、どうもしない」
「そう、ですか」

 ほっとしたような、けれどどこか寂しそうな声が吐息に混じって呟くのを聞きながら、俺はカイトが一度感情を止めたあの日から考えていた“その先の自分”の話を続ける。

「“千代 八千代”っていう人間はさ、父さんと母さんが頑張って、愛情かけて育ててくれたんだよ。だから俺は俺だけのものじゃない。俺の勝手で死んだり出来ない。せめて寿命までは生きないと、する事もやりたい事も沢山あった筈の二人に顔向け出来ねぇだろ?」
「あっ、そうだ。マスターはオレみたいに最初から今の姿じゃなくて、ちっちゃい赤ちゃんだったんだっけ。ご両親が大事に育てて大きくなって・・・マスターの身体は、ご両親の大切なものでもあるんですね」

 この世に生まれた時から望まれた年格好で存在するボーカロイドにとって、人間が成長するという現象は理解しづらいらしい。以前アルバムを見て不思議そうな顔をしていたカイトが、その時を思い出すように俺を見上げる。

 こうやって人の都合で“作られたモノ”だからこそ、その存在を望んだ者のいなくなった世界に遺していくのが残酷な行為だと思うのは、俺のエゴだろうか。

「そう。だから、カイトを失ってどれだけ辛くて悲しくても、俺は生き続ける。独りずっとな」
「え?」

 きょとんと首を傾げる青い頭に、ポンポンと軽く手を当てて苦笑しながら

「俺は・・・弱いから。両親を一度に亡くして、今度もしカイトが俺の前からいなくなったら。その後また愛しいものを持つ勇気は、もう無いよ」

 カイトの事だって本当は、こんなに好きになる筈じゃなかったと言ったら、どんな顔をするだろう。・・・気がついたら後戻りできないほど愛していたんだ、なんて。

「オレが壊れたら、マスター・・・ずっと、ひとりっきり?・・・そんなのいやですっ!」

 自分で話を振った癖に。
 声を震わせるカイトの頬に手を添えて上向かせれば、そこは案の定びしょびしょに濡れていた。

「オレ、やっぱり絶対にマスターより先に壊れたりしません」
「そんな事言って。カイトが俺みたいに事故に遭わないとも限らない」
「大丈夫です!ロック解除の確認した時、専門店の人が言ってました。ボーカロイドは、“永遠の命”を持つロイドだって。・・・感情回路とメモリさえ無事なら、どんなに破損がひどくても身体の交換で直ります」
「けど・・・その感情回路だって。また俺に何かあったらどうする?あのロックも、時間が経てば損傷が起きてたんだろう?」

 やけに強気に言うので本気半分からかい半分、濡れた頬を突きながらそう言ってやると、服の袖で涙を拭ったカイトは

「事故があった時。マスターが死んじゃって離ればなれになるのが、他に何も考えられない・・・何も感じられないくらい、怖かった。でももう、あんなふうに感情回路を暴走させそうになることなんて無いですよ」
「どうして?」

 あの時そんな思いをしていたのかと思うと胸が締め付けられるが、どうしてもう無いと言い切れるんだろうか。俺が二度と死にそうにならないという保証は、どこにもないのに。

「オレを、一緒に連れていってくれるんでしょ?マスターと離れることが無いなら・・・それならもう、何だって怖くない」

 ・・・おかしい、泣いていたのはカイトの筈なのに。何故か俺の目から水滴が落ちてきた。

「ああ・・・“約束”、したもんな」

 そっと寄せられる身体を片腕できつく抱き締め、薄い肩に額を当ててやっとそれだけ呟くと、回された細い腕が背を撫でる。
 そして優しい青い瞳が情けない俺の泣き顔を覗き込み、密やかに誓った。

「オレ、ボーカロイドの“永遠の命”って、大切な人と同じだけの時間を稼働していられることだと思うんです。だからそれを持ってるオレは、マスターがいる限り壊れたりしません。・・・マスターを絶対に、独りになんてさせませんから!」

**************

これにて今回の話はおしまいです。お付き合い有難うございましたm(_ _)m
言い訳(笑)等は、次回させて頂きますね。
 
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無題
感涙。もう結婚しちゃいなよ君たちっ…と叫びたいです…。
Ifの世界でこのようなロイドができたら、永遠の課題になりそうですね。
Y.O.D 2011/02/22(Tue)19:53:06 編集
無題
長々お付き合い有難うございましたv
もう結婚してるも同然ですけど、この人たちww
この問題は、いずれ本当に考える日が来るかもですね・・・
南浪 2011/02/22(Tue)22:07:24 編集
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