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今日は暖かかったですね。ケージの掃除中はお散歩に出てる職場ウサも、珍しくウサギらしいアクティブな動きっぷりでしたww
さて、今回の連載もあと2回です。これで終わりでもよくね?みたいな気がしなくもな・・・ゲフンッ!
小説は続き~からどうぞ。
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《マスターとカイトと“永遠の命”・8 》
「お待たせ、カイト」
「あ、はい」
泣いたせいでベタベタになった顔は、マスターがお部屋に行ってる間に洗ってきた。思っていたことを伝えただけで、ぐちゃぐちゃだった気持ちも少しは落ち着いたような気がする。
でもきっとマスターを、すごく困らせちゃったな。あれはオレが起動した時に、しっかり話してくれていたことなのに。
あの言葉の意味、ちゃんと分かっていたつもりだったけど・・・今まで、“その先”なんて考えすらしなかった。マスターが、いなくなった後のことなんて。
「赤くなってる」
オレの顔を見たマスターは、小さく笑って目尻と鼻先にキスを落としていく。
「さっき、タヌキんとこ電話してた」
「なにかご用だったんですか?」
「頼み事。向こうにも同じ事頼まれてるから、相子だけど」
言いながら、ソファに座ったマスターが自分の脚の間をポンポンと叩くから、そこに腰を下ろす。後ろから覆い被さるようにして身体に回される、一本だけの腕。
「あのな、カイト。・・・俺が死んだら、後は好きにして良いよ」
「ふぇ?」
言われた意味が、よく分からない。好きにして良いって、どういうことだろう?
思わず上げた声に、マスターはオレの肩に顎を乗せて静かに先を続ける。
「ボーカロイドは、歌う事が存在意義みたいなもんだろう?俺が死んだ後でも、歌いたいなら好きなだけ歌っていていいし、他に楽しい事ややりたい事が見つかるかもしれない。その時には気が済むまで稼働していいんだ。綿貫には、カイトの願いを聞いてくれるように頼んである。交換条件は、あいつが俺より先に死んだら同じように、ミクちゃんの希望を叶えてやる事」
「そんな・・・そんなのやだっ、いやですっ!だってそれ、マスターが居ない!!」
マスターが居ないなら、どんなことだって・・・歌うことさえ、何も感じない。それを、さっきの話じゃ分かってもらえなかったのかな?
気持ちが伝わらなかったのが悲しくて俯くと、マスターは膝で握ったオレの手を上から掴んで開かせながら苦笑する。
「うん、さっきそう言ってたもんな。だから・・・カイトが望むなら、“その時”は一緒に連れていく。綿貫に頼んで、すぐに機能停止してもらえ」
そう言って、自分とオレの小指どうしを引っ掛けるマスター。
「なんですか?これ」
「指切りっていうんだよ。お互いの小指を絡めて、約束を守るっていう印にするんだ」
「やくそく?」
「そ。俺がカイトを・・・おいて逝かないって約束」
・・・やっぱり、マスターはすごい。オレのして欲しいこと、言って欲しい言葉、全部分かってくれてた!
「・・ぇ・・ふぇっ・・うぁっ・・」
「また泣くし」
「・って・・だって・・!」
せっかく顔洗ったのに、またベタベタになっちゃう。それでも、マスターと最期まで一緒にいられるって分かったのに安心して、嬉しくて、涙が溢れて止まらない。
「不安にさせて・・・怖い思いを沢山させたな。ごめん、カイト」
耳に吹き込まれる声に、必死で首を振る。
確かに不安だったけど、そんなの全部もうどうでもいい。この約束があるなら、大丈夫。
「・・へい・・き・・・ますたぁ、だいすきっ!」
絡んだ指が解けないように力を入れて、マスターに向い合うように座り直す。
オレの泣き顔を見て仕方ないなって顔をしたマスターは、使えない右腕の代わりに唇で涙を拭ってくれてから、そのまま優しく、しょっぱい味のキスをくれた。
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マスター同士の頼み事は、互いに恋人の最期を任せるに足る相手だと(口には絶対出さないけど)思ってる証拠なんでしょうね。
さて、残すところ後1話です!
続き
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*12/6*
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