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※〈鏡音と柚子湯〉と関連しています。
《レン君と風呂》
「あのさ、レン君・・・そこまで観察されると、さすがに脱ぎづらいんだけど」
今日は、鏡音の二人が家に泊まりに来ている。さっきカイトとリンちゃんが一緒に風呂に入ったので(倫理的にどうなのかは敢えて考えないでおく)、俺はレン君を誘って一緒に入る事にした。幸い家の風呂はそこそこ広いので、子供が一人増えても大した問題は無い。
「ぅわっ、あの、すみません!」
自分の手を止め、俺が服を脱いでいくところをじーっと見つめている空色の目に声を掛けると、慌てて服を脱いでいくレン君。子供と風呂に入る事なんて無いから知らないが、珍しいもんでもあったか?
「あ・・・無いんだ」
「ちょっ、千代さんこそ、あんま見ないでください!」
「ああ、悪い悪い。そうか、ロイドの身体は年齢規制があるんだっけ」
恥ずかしそうにタオルを腰に巻く姿に謝るが、そう言えばボーカロイドは、犯罪抑止の目的で設定年齢が16歳未満の機体は性機能を有さない仕様に定められているんだった。(他のロイドはそもそも、子供仕様が存在しない。作業や接待などをするのに適さないからだ)
排泄機能も無いレン君のそこは、不自然なくらいに何も無い。昔、女友達の家に転がっていた裸の着せ替え人形とか、こんな感じだったな。
「あの、本当・・・すいません。初めて見たんで、つい・・・」
「いや・・・まぁ見る機会無いんなら、仕方ないか。ロイドだからトイレとか行かないし、修学旅行も無いもんなぁ」
普通に生活していれば、他人のモノだって見たくなくても目に入るだろうが、ロイドにその機会はあまり与えられていない。レン君はリンちゃんに比べて精神年齢も高く、この手の知識も下手したらカイト以上にありそうだから、興味あるんだろうしな。
「兄さんにも・・・ついてるんですよね?」
「はっ!?あ、ああ。一応20歳設定だからな。それよりほら、冷えるだろ。早く入ろう」
ここに来るまでの一件もあり、何となく居た堪れない気分で小さな背中を押してまだ湯気の残る洗い場に入れば、柚子の匂いがほんのりとして温かい。もうさっきの話は忘れて、ゆっくり温まるとしよう・・・
「あの、千代さん」
「ん?」
「せなか・・・痛くないですか?」
「背中?・・・っ!ああ、うん、平気だから・・・あまり、気にしないでくれ」
「・・・はい」
空気が読めるレン君は、それ以上何も言わずにいてくれた。・・・良い子である。
小さな頭を洗ってやりながら反省していると、昨夜青い爪につけられた背中の痕が、柚子の浮かぶ湯にチリチリと染みた。
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《カイ兄とお風呂》
今日はチヨ兄の家にお泊りに来てて、これからお風呂に入るところ。なんか、ユズが入ってるらしいっス。マスターは入浴剤が好きで色々入れるけど果物なんか入れた事ないから、楽しみっスね!
「カイ兄、カイ兄はユズ湯、何回目っスか?」
「オレは2回目。この間、お婆ちゃんがユズくれた時に教えてもらったから、その日に1回入れたよ。お風呂にプカプカ浮かんでて、良い匂いだし面白いんだぁ。・・・あ、脱いだ服はそこのカゴに入れてね。洗濯しておくから」
隣で服を脱いでいくカイ兄が、ニコニコしながら教えてくれる。言われた通りに、大きなプラスチックのカゴに脱いだ服を入れながら
「カイ兄って、肌の色が白いっスねぇ」
「そう?あ、でもリンちゃんたちは、公式よりちょっと元気な色だね」
「マスターとママが、あんまり色白の子供は元気が無く見えるからって、この色にしたらしいっス」
あたしたちは、マスターよりちょっと白いくらいの色の肌だけど、カイ兄は白にクリーム色とピンク色を少し足したような色をしてる。何ていうか・・・柔らかくて美味しそうな色?
「うひゃあっ!な、なに、リンちゃん!?」
「なんか、この辺とか美味しいのかと思って」
「オレのお腹なんて齧っても、美味しくないよ!」
「そうっスねぇ、そこそこ柔らかいけど・・・あれ?」
別に甘くも何ともなかったカイ兄の脇腹(でも、思ったより柔らかかったっス)から顔を上げると、チラチラと赤い色が見える。
「カイ兄、背中とか首のとこ、かゆくないっスか?」
「ううん、別に。なんで?」
白い背中・・・っていうか、首の後ろに書かれた数字のとこから、腰に巻いたタオルに隠れるところまで、赤い痕がポチポチ残ってる。
今は冬だから蚊なんていないし、大体、ロイドは虫に刺されたりしない筈なんスけど・・・これってもしかして、テレビでやってたダニとかいうやつの新種なのかも!?
「あ、えと・・・カイ兄の背中、あたしが洗ってあげるっス!マスターとかママの背中も、よく洗ってるんスよ」
「本当?ありがとう。じゃあリンちゃんの頭、オレが洗ってあげるね」
家に虫がいるかもなんて言ったら、毎日お掃除してるカイ兄はきっとショックを受けるから、後でこっそりチヨ兄に教えてあげよう。
あたしは、優しく笑う顔を見上げてそう心に決めると、後は初めて入るユズ湯を満喫した。
・・・お風呂上がりにカイ兄の虫刺されの事を教えて上げたら、チヨ兄が急に赤い顔になったのは、何でっスかねぇ?
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※〈カイトと秘密の写真〉 の後の話です。
《カイトと妹のマスター》
「・・・っていうことがあったんだ。お仕事って、大変なんだねぇ」
今日はミクのところに遊びに来てるんだけど、この間見つけたマスターの写真の話をしたら、頷いてくれると思ったミクは、困ったような怒ってるような落ち込んだような、すごく複雑な顔をした。
「・・・ミク?」
「ちょっと、お兄ちゃんに見て欲しいものがあるんだけど」
そう言って、キレイに片付けてあるお部屋のカラーボックスから小さなアルバムを一つ取り出す。
マスターが前に見せてくれたような写真を貼り付けるやつじゃなくて、透明のポケットに差し込むタイプのやつ。
「・・・どう?この写真」
片面2枚づつ、見開き4枚ある写真には、紺色の大きな襟に赤いリボンのついた白い上着と、プリーツの入った膝上スカートの・・・ええと、セーラー服?を着た女の子が写ってた。短い髪は全部結えなかったみたいで、リボン付きのゴムで二つに結ってある髪が、頭の上でちょこんと跳ねてる。
「・・・・・・これ、タヌキさん?」
「・・・・・・そう」
髪型が普段とそんなに変わらないのと、あんまりお化粧してなかったから、マスターと違ってすぐ分かったんだけど。マスターみたいに忘年会なのか、同じセーラー服姿の人とたちと楽しそうに笑って写ってる。
「なんか、すっごく楽しそうだね・・・」
「どうせやるなら、楽しまないと損だからって」
そういう考え方もあるんだ・・・タヌキさんって何か、すごい。マスターは、もう二度としたくないって言ってたけどな。
「可愛いね、タヌキさん。マスターは、美人って感じだったけど」
「でしょ?こういう女の子、普通にいそうだもん。これ見た時、すごく複雑だったんだぁ・・・。今度、コッカさんの写真も見せてね」
「うん・・・」
こんなの取っておいても仕方ないから捨てるって言い出したマスターに、一枚でいいからってお願いして分けてもらった写真を思い出しながら、ミクに向かって頷く。
やっぱりみんな、こういう格好しないといけないんだ。お仕事って本当、大変だなぁ・・・。
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