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昨日までちょっと涼しかったんですが、今日は暑かったですね。ウサもダレてたww
でも、夜になったらちょっと涼しいです。やはり秋は近づいてるのかしら?もうすぐ夏休みも終わりだしなぁ・・・自分が休みじゃなくても、職場がいつもより静かなので長期休業はやはり嬉しいです(笑)
ところでこの話、最初は4話で終わるとか言ってた気がするんですが、改めて見直したら5話ありました。気付け、自分!
小説は続き~からどうぞ。
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《マスターとボカロ兄妹と遊園地・3 》
「大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。だから、そんな顔するな」
眉を八の字にして訊いて来るカイトの頭を軽く撫でると、未だに安定を取り戻さない体がぐらつきそうになって必死で踏み止まった。ここでよろけたりしたら余計に心配するからな、こいつ。
「ほらー、マスターがあんなに回すから、コッカさん酔っちゃったじゃない」
「あはは、ゴメンゴメン。途中から、慌てるコッカの方が面白くて」
「この野郎・・・覚えてやがれ」
さっき乗ったコーヒーカップに有り得ない回転を掛けた元凶が、全く悪びれ無く言った言葉に低く返したところで、隣を歩いていたカイトの足が止まった。
「どうした?ああ、メリーゴーランドか。悪いけど今はちょっと・・・」
視線の先には、木馬や馬車がくるくると回る煌びやかな遊具。遊園地の定番だし出来れば希望通り乗せてやりたいところだが、今はどんなにゆっくりでも動くものに乗ったら動けなくなりそうだ。
「いえ、その、いいんです!キレイだなって思っただけで・・・」
「じゃあお兄ちゃん、私と乗る?」
俺が言った途端に大慌てで言い募るカイトを見たミクちゃんが、気を効かせて提案してくれた。本当、どこぞの童顔マスターと違って良い子だなぁ。
「いいの?」
「うん、私も乗りたいし。いいでしょ?マスター」
「いいよ、乗っておいで。写真撮ってあげるから」
「ありがとうございます、タヌキさん!」
二人はデジカメを翳す綿貫に向かって手を振ると、仲良く乗り場へと向かった。
「案外乗り物に弱いんだね、コッカ」
メリーゴーランドの周りをぐるりと囲う柵に凭れながら木馬たちが動き出すのを待っていれば、笑いを含んだ声が掛けられる。
「あんなに回せば大抵の奴は酔うだろ!ケロッとしてるお前の方がおかしいんだよ」
「そう?ミクやカイト君も平気だったじゃない。カイト君がああいうの弱かったら、可哀相だからあんなに回さないでおいたんだけど」
「その十分の一でいいから、俺にも気を遣えよ。・・・まぁ確かにカイトはちょっと意外だったな。ボーカロイドって三半規管強いのか?」
「さぁ?歌唱特性以外の機能って、あんまり情報出ないからね・・・あ、動き出した」
軽快な音楽と共に土台が動き出すと、俺たちとは反対の方に乗ったらしいカイトたちが姿を現した。
「なんだ、二人で乗ってるのか」
二人用なのか他より一回り大きな白い木馬に跨ったカイトの前に、ちょこんと横座りになったミクちゃんが乗っている。俺たちに気付いて手を振る二人だが
「あ、見て見て、あそこ。〈カイト〉と〈初音ミク〉だよ」
「ほんとだー。アイスのCMで見るよりカッコいいね、〈カイト〉って。あの〈初音ミク〉も可愛いし、お似合いー」
後ろを歩いていた女の子たちの声が、聞くつもりもないのに耳に入る。確かに可愛らしいミクちゃんと一緒だと、いつもほにゃんとしているカイトも凛々しく見えるから不思議だ。
「やっぱり自分が一緒に乗れば良かった、って思ってるでしょ」
「・・・思ってない」
返す声が我ながら不機嫌だが、仕方ない。
傍から見ればカイトも、見目麗しく造られた“男性型ボーカロイド”。黙っていればイケメンなのは当たり前で、人間でデカイ俺よりも同じボーカロイドで可愛いミクちゃんの方が、どう考えても釣り合う・・・いかん、ミクちゃんにまで嫉妬してどうするんだ、俺。
そうこうしている内に音楽が止んで回転が止まり、先に降りたカイトが少し腰を折ってミクちゃんに手を差し伸べた。一瞬驚いたような顔をしたミクちゃんも、ニッコリ微笑んでその手を取る。・・・おかしい、何だか背後の木馬が本物に見えるぞ。
「コッカ、あんなのどこでカイト君に教えたの?」
「教えてねぇよ。っつか本当に、どこで覚えてきたんだ?」
俺と同様の感想を抱いたらしい綿貫に訊かれるが、全く思い当たる節が無い。テレビアニメでも見たんだろうか・・・
「マスター!すごいんですよ、天井とかもすっごくキラキラしてました!!」
「そっか、そりゃ良かった。ところでカイト、あんな仕草どこで覚え・・・」
駆け寄ってきたカイトが興奮にうっすら頬を紅潮させながら報告するのを、頭を撫でて宥めながら訊こうとすると
「もー、お兄ちゃんってばビックリしちゃった。でもちょっとカッコ良かったよ!」
「ふぇ?なんのこと?」
「木馬から降りる時、王子様みたいに手を貸してくれたでしょ。・・・あれって、コッカさんもお兄ちゃんによくやってるよね。真似?」
「はぁっ、俺!?」
思ってもみなかった事を言われて声を上げると、隣の綿貫がわざとらしくポンと手を叩き
「あー、言われてみれば確かに、いつもカイト君にやってあげてるっけ。・・・そうだねー、コッカも王子様みたいだよねぇ?」
俺を見てニヤニヤと笑いながら、カイトに問いかける。困ったように彷徨った青い目は
「えと、あの、よく分かんないんですけど・・・でも、もしマスターがあそこでそういうふうにしてくれたら、きっと本当の王子様みたいにカッコいいと思います!」
『だってよ?コッカ(さん)』
恥じらうように伏した長い睫毛の下で染まる頬の後ろから、仲良く揃った声が追い打ちをかけた。
お前らがどんな顔しようとも・・・俺は絶対やらないからな!
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カイトはちゃんとしてれば、白馬の王子様(笑)もハマると思います。
テレビでは、役者さんな〈カイト〉他ボカロがCMとかドラマに出ているので、ボカロが身近にいない人でも結構みんな馴染みがあるんですね。
続き
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