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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんにちは。

GWに入りましたね。今日はスパコミに行ってきました。10時10分頃入って、11時前には出てくるという・・・異動時間の方が長い!
ボカロがそんなになかったので他のジャンルも見て来たのですが、まだ学生の頃に封神演義で大好きだったサークルさんがいらして(ジャンルは変わってましたが、買った本でも作風は変わらずでした)何だかとても嬉しかったです。ご本人も当時と全く変わらず・・・羨ましいなぁww


さて、間が空いてしまって申し訳ありません。マスターの元カノ話、後編です。

小説は続き~からどうぞ。

**********

《カイトとマスターの元カノ・下》


「遅ぇよマスター、すぐ帰るって言ってたろ」
「コウ。迎えに来てくれたのか?」
「ふぇ?」

 顔を上げると、真っ赤な髪とそれより少し濃い色の瞳の、背の高い男性型ロイドが立っていた。左耳にだけ、サナさんと同じ小さな紅いピアスをしてある。

「へぇ、同じ〈カイト〉でもだいぶ感じが・・・そういや昔から赤が好きだったっけ、お前」
「ああ。どうせ一緒に生活するなら、出来るだけ自分好みの方が良いだろう?・・・コレが私のボーカロイド、“紅”。ほらコウ、二人に挨拶を」

 後ろからサナさんの肩に両腕を回すコウは、本当にオレと同じパーツを使っているのかって思うくらい感じが違う。顔はともかく、雰囲気はどっちかっていうと、めーとの方が似てるんじゃないのかな?

「・・・どうも」

 オレとマスター・・・っていうより、マスターを睨むみたいに不機嫌そうな顔で(向こうも何か聞いたのかな?)、でもサナさんに言われて渋々って感じの低い声でそれだけ言うと

「なぁ、まだ話終わんねーの?メシ冷めるぜ」
「それはいかん、コウの料理は一番美味い時に食べねば。・・・じゃあカイトくん、今日はありがとう。センも悪かったな」
「別にいいよ。俺も、紗奈があんだけ惚気てた愛しの“コウ”が見られたしな」
「ちょっ、マスター!?あんた何言ったんだよ!」

 マスターにからかわれて、でも慌てたのはコウの方。サナさんは不思議そうに首を傾げると

「別に、お前が困るような事は言っていないぞ。うちのコウは歌が上手くて料理上手で気が利いた、時々する嫉妬も可愛い私の大事な恋人だと・・・」
「やめーっ!じゃ、じゃあな、あんたら!!」

 話続ける口に手を当てて、髪に負けないくらいの赤い顔で叫んだコウは、腕に抱えた身体を引き摺って行っちゃった。

「・・・なんて言うか・・・変わった方ですね」
「まぁな、昔からあんな感じだよ。・・・あいつも苦労してるんだろうなぁ」

 二人を見送って、サナさんが待っていた小屋(“東屋”って言うんだって)のベンチに座ると、マスターが苦笑しながら言う。でもそれが嫌そうじゃない、オレにも時々見せる顔で・・・

「マスターはもう、その・・・サナさんとお友達、だけですか?」
「なんだ、まーだそんな事言ってるのか?」
「だって・・・」

 俯いたオレの額に、コツンと自分の額を当てたマスターは

「あいつ今、ボーカロイドの研究所みたいなとこに勤めてるんだよ。元々は高校の時、ロイドに興味を持ったみたいで・・・高3の冬に、いきなり別れ話を切り出してきた」
「ふぇ?」

 マスターとサナさんは、サナさんが遠くの大学に行くから別れたんじゃなかったの?
 思いもしなかった話に思わず声を上げると、すぐ間近にあるマスターの顔は困ったような表情で

「『センと付き合うより夢中になるものを見つけた。自分は幾つも手を出せるほど器用じゃないし、付き合う相手をないがしろにするのは失礼だから別れてくれ』って」
「マスターはそれで・・・いいよって、言ったんですか?好きだから、サナさんとお付き合いしてたんですよね?」
「まぁな。けど、ロイドの勉強の為に専門の科がある北海道の大学を選んだし、一度言い出したら梃子でも動かない奴だから。特に揉めなかったし、傍から見たら進学が原因だって思われたんだろう」

『振られたなんて自分からわざわざ言うの、格好悪いからな』って、ちょっと笑うけど・・・

「それで良かったんですか?昔のマスターは」
「良かないが、仕方ないとは思った。本格的に付き合ったのはあいつが初めてだったけど、別れる前辺りはどっちかっていうと、兄妹みたいな感じになってたし。まっ、今思えばあの判断は間違ってなかったな」
「どうしてです?」

 何故か満足そうに笑うマスターは、サナさんたちが歩いて行った方をチラッと振り返って

「紗奈、昔はあんなに表情豊かじゃなかったんだよ。中身はそんなに変わってないけど、見た目は割と淡々としててな。今あんだけ良い顔してるんなら、それはボカロの研究と、あの赤いののお陰だろ?それに・・・」

 サナさん、オレからしたら“豊か”って言うほど表情の変化が多かった訳じゃないけど、昔はもっと表情が少なかったのかな?なんて思っていたら、肩に腕を回されて軽くキスされる。

「俺も、カイトに逢えたし。今も紗奈と付き合ってたら・・・お前は、違う誰かのものになってた」

 そうだ。あの時マスターに恋人がいたら、マスターに買ってもらえなかったかもしれないんだ!

「・・・サナさんがロイド好きになってくれて、本当に良かったです」
「ははっ、そうだなぁ!」

 安心の息と一緒にそう呟くと、マスターはそんなオレを笑いながらぎゅっと抱き締めてくれた。

*************


どっちも〈カイト〉とラブラブに・・・なんという似たもの(元)カップルww “コウ”紅白の紅。〈カイト〉の赤い版です。簡単に言えばアカイトですね。
実は紗奈には、モデルにしたキャラがいるんですよ。「楽園の魔〇たち」という小説の、サラ。今風に言うとクーデレ、になるのかなぁ?
・・・ちなみに私が一番好きなのは、美少年顔苦労性少女のファリスですww

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08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

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