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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんばんは。

新年度の忙しさ異常・・・今年は特にひどいですorz お陰で碌にパソコンも触れなかった!まだしばらく続きそうだし、嫌になっちゃう。

さて、バナーを桜(職場でこっそり撮ったw)に変えてみました。ちっちゃいのでよく見えませんけどね。
桜の季節ですが、皆さんお花見はされましたか?私は通勤途中にチラ見と、職場の裏に生えてるのを見て済ませました(泣)お花の下で弁当・・・なんて、何年してないかなぁ。


さて、今日は連載話の後日談的な話です。

小説は続き~からどうぞ。

*************


《マスターと、“あいつ”のマスター》


「すいませーん、赤いビニールテープ2本・・っ!?・・・何で、お前がいるんだ」

 平日の夕方。小学校の向かいにある文具屋兼雑貨屋に顔を出すと、俺の中で見たくない顔ワースト3に入る、背の高いボーカロイドがレジに立っていた。

「おっ、センセイ。いらっしゃい。ここ、おれん家だよ」
「お前がここのボーカロイド?何度も来てるけど、今まで見た事無いぞ」
「普段は店に出ないし。今日はたまたま店番頼まれたんだよ。で、ビニールテープ2本だっけ?」
「・・・あぁ」

 だからいつも、必要なものがあるんなら事前に言えって言ってるだろうが!

 腹の中で、明日の朝一で使いたいから今日中に用意してくれとかふざけた事を言った教諭へ文句を言いながら、それでも仕方なく頷くと、あいつは鼻歌なんぞ歌いながら、個包装された赤いテープを紙袋に入れて差し出す。

「これ、学校で使うやつ?」
「そうだ」
「んじゃ、親父に請求書作ってもらって明日持ってく。おれじゃ出来ないんだ。悪いね、センセイ」
「いや、いい」

 何だ、案外まともじゃないか。
 いけ好かないのは変わらないが、それでも店番を任されるだけあってしっかりした対応に、少し評価を改め直すと

「そーいや、こないだカイトもここに来た・・・っつか、おれの部屋に連れ込んだんだけど。あいつ、すっごい色白いのな」
「・・・表に出ろ、この野郎」

 前言撤回。やっぱり碌でもないロイドだ!
 
「なにセンセイ、闘る気?言っとくけどおれ、〈メイコ〉型でしかも初期発売だから、人間への反撃規制かなり緩いよ?うちのガードロイドも兼ねてるし」

 いつかのようにニヤリと笑いながら、手の平を上に向けて招く仕草をしやがる。本当にボーカロイドなのか?こいつは。
 だが人間に反撃出来ると聞いて、遠慮する理由は無くなった訳だ。

「そりゃ好都合ってもんだ。無反撃の相手を伸すのは気分悪いしな」

 職場の目の前だという事も忘れた俺が、手をしゃくって外へ出ようとした時

「ただいま」
「あっ、おかえり美咲!」

 店の引き戸を開けて入ってきた少女に、いきなり声音を変えたあいつが返事をする。
 
「倉科?・・ああ、ここお前ん家だもんな」
「こんにちは、千代先生」

 丁度下校したところだったのか、赤いランドセルを背負ったこの店の娘は、真っ直ぐな長い黒髪を流しながらお辞儀をした後、俺たちの顔を交互に見上げ

「明斗が何かしましたか?」
「なんもしてないって!センセイは学校の買い物に来ただけ、もう帰るよ。それよりカスタードプリン作ったから食おうぜ」
「ちょっ、おい・・・」

 大型犬みたいに纏いつくデカい男性型ロイドに、小学6年生にして容姿端麗、才色兼備、品行方正、といった四字熟語が似合う、12歳にしては落ち着き過ぎていると校内でも有名な美少女は、それを好きにさせたまま

「うん・・・ありがとう、明斗。じゃあ先生、失礼します。また明日」
「お、おう。また明日」
「じゃーね、センセイ。カイトと仲良くな!」
「余計な世話だ!」

 プリンと聞いて年相応(と言うには控えめだったが)に嬉しそうに笑うと、あいつをくっつけたまま店のカウンターの裏から繋がった自宅へと戻って行ってしまった。

「っつか、店番は・・・」

 誰もいなくなった店内にぽつりと残された俺の呟きが聞こえたのか、あいつらと入れ違いのように、いつも顔を合わせるこの店の主人が奥から顔を出す。

「おや先生、いらっしゃい。今日は何を?」
「あ、いや。必要なものはさっき受け取りました。請求書は明日また・・・」
「ああ、明斗がいる内にいらしたんですか。美咲が帰るまで店番を頼んだんですが、本当に帰ってきてすぐ奥に下がってしまって・・・。困った息子です」
「ご主人がマスターなんですか?」

 ボーカロイドを“息子”と呼ぶ、人の良さそうな顔の店主に訊くと

「いいえ、上の娘が。ただ、一昨年嫁に出ましてね。明斗も一時期塞いでいたんですが、それを見た美咲がマスターになると言ったんです。登録はまだ変更していませんが、今は美咲がマスターになるんでしょうか?」
「へぇ。倉科・・・美咲ちゃんは何でも出来るし、もしかして調整とかもしてるんですか?」
「ええ、それなりには。・・・明斗も美咲が可愛くて仕方ないようですよ。兄妹仲が良いのはいいんですが、最近はどうも美咲第一という感じで」
「はぁ・・・」

 兄妹仲、ねぇ。そういう次元じゃなかったような気もするが・・・まぁ、取り敢えずカイトに関する心配は、多少減るかもしれない。

「俺も、気をつけよう」

 紙袋を手に職場に戻りながら、少女を見た途端『この子にメロメロだ』と語っていたあいつの表情を思い出した俺は、自らを戒めるように軽く頬を叩いた。

**************


明斗マスター(予定)のお話でした。っつか、ロイドの挑発に簡単に乗らないでください、マスターww

ちなみに美咲のビジュアルイメージは、ソウルハッカーズ(友達が好きで、アンソロよく読んだ)のシックスのお姉ちゃんです。赤いランドセルに、黒髪ロングの美少女v
明斗、浮気編でカイトに何だかんだ言ってた癖に、実はロr・・・ゲフンゴフンッ、大きく育ってもちゃんと美咲が大好きですよ!!

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08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

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