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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんにちは。


やっとここまで来ましたよ・・・長かったなぁ。丁度一月かかってしまいましたね(笑)
いつもと毛色の違う話だったので心配でしたが、新サーチ様に登録したお陰か随分沢山の方に見て頂けたようで、思い出深い話となりました。
・・・これ、キリ番リクなんですよね。梓 様、本当に長々とすみませんでした。まさかこんなに長くなるとは、私も思いませんでしたww

 

小説は続き~からをどうぞ。

 


*************

《カイトとマスターと冬の嵐・10 》


「だ・・って、マスター・・・駅で、サナさんと・・・きっ、キスしてた・・・」
「キス?俺が、紗奈と?」

 一番言いたくなかった言葉を口にした瞬間、我慢できなかった瞬きと一緒に溢れた涙が、そのまま止まらなくなっちゃった。

「ごめっ、なさ・・・オレ、ますた、帰ってこなっ・・から、夜、おむかえ・・・そしたら、見ちゃっ・・・」
「駅?夜?・・・あれか!」

 怪訝そうに呟いた後、思い出したのか大きな声でそう言ったマスターは、そのまま深くため息をつくと、身体から力を抜いてオレに覆い被さってきた。体重を掛けないように、腕の力は残したままだったけど。

「・・・・ますたー?」
「あー、ようやく話が通った。そうか。それであの日も様子がおかしかったんだな」

 オレの涙を唇で吸い取りながら、安心したような困ったような、ちょっと情けない顔で呟くマスターに、悲しい気持ちより不思議に思う方が強くなってきて涙が止まる。

「あのな、カイトがどこから見てたのか知らないし、これが合ってるかは分からないけど・・・多分キスと間違えられるくらい近寄ったっつーんなら、あいつのピアスを見てた時だ」
「ぴあす?」

 ピアスってあの、耳につける飾りのこと?
 聞き返すと、マスターはオレの耳に手を添えるみたいにして顔を近づけて

「あいつ、恋人にもらったってピアスを着けてたんだよ。見せてやるって言われたんだけど、それが小さくて暗いとこじゃ良く見えなかったから、明るい駅舎の方に寄ったんだ。で、こうやって顔を近付けた訳。キスと間違われるほど長い時間、見てたつもりは無いんだけど」

 マスターの言葉を、あの日のメモリに合わせてみる。・・・うん、確かにそれでも話は合ってる。だってオレは実際の二人じゃなくて、重なる影しか見てないもの。

「オレ、マスターがキスしたと思って、すぐ逃げちゃったんです。だから、ほんの一瞬しか見てなくて・・・」
「そっか。まぁそのつもりはなかったとは言え、誤解されるような事してたんだから、やっぱり俺が悪いんだな。・・・お前の事だから、俺に訊けないでいっぱい悩んだんだろ?」
「そ・・・なの、いいです。オレが勝手に勘違いして、マスターを困らせた・・・」

 今度は安心して、せっかく拭ってもらった涙が溢れる。良かった・・・あの時、キスしてたんじゃないんだ。
 もしキスしてたって言われても、サナさんとよりを戻すって聞いても、ちゃんと受け入れるつもりだったけど・・・やっぱりすごく悲しいし、マスターの恋人になるサナさんに嫉妬しちゃう。それがマスターの幸せだったとしても、めーとみたいには思えない。
 
 また泣き出したオレに少し慌てたマスターは、ごめんなって言いながら何度もキスをくれて

「俺も勘違いして・・・嫉妬してたんだよ、あいつに。最初からあんまり良い印象じゃなかったけど、お前があいつに懐いてるの見ると、凄くイライラした。それに俺は、お前たちと違ってボーカロイドじゃないからな。ボーカロイドの悩みなんて、理解してやれないだろうし」

 オレが人間じゃないからって思うみたいに、マスターがボーカロイドじゃないからって思うなんて、考えたこともなかった。だってボーカロイドは、人間に作られたモノなのに。それに・・・

「あいつって、めーとのことですよね?別にオレ、めーとに懐いてなんていないですよ?」
「自覚無しかよ・・・余計に心配じゃねーか」

 コツン、とマスターの額がオレに当たる。そのままスリスリってされて、くすぐったくて笑うと身体が痛いけど、止めて欲しくないから我慢した。

「なんつーか・・・浮気もだけど、カイトに飽きるとか有り得ない事まで心配されてたんだと思うと、ちょっと不甲斐ないな、俺」
「だってめーとが、人間は飽きるって・・・」
「あの野郎、ロイドじゃなかったら今すぐシメてやるのに」

 ボソッと小さな声で呟いたマスターは、それからそっとオレの前髪を掻き上げると

「確かに人間は飽きる生き物だけど、お前といる毎日に飽きてる暇なんかないよ。ついでに、浮気はしない主義だ。俺は、他の誰よりカイトが好きなんだっていう事を、しっかり覚えとけ?」
「はいっ。オレもマスターが、誰より一番大好きです!」
 
 身じろぐだけで痛い身体だけど、大きく頷いてぎゅうっと目の前の身体にしがみつくと、慌てたマスターはオレの身体を心配するみたいに恐る恐る手を伸ばして、温かい腕で優しく抱き返してくれた。

**************


年度切り替えで仕事の方が忙しいので、次の話は少し先になるかもしれませんが・・・
次回からはまたバカップルに戻ると思いますんで(笑)、もしよろしければ今後もお付き合い下さいv 

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08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

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