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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんばんは。

明日から連休ですね!3月は仕事が最も忙しい時期なので、連休は有難い限りです。職場ウサも連れ帰ってきましたよ。(ウサ的には迷惑でしょうが)
春コミに行きたかったんですが悪天候のようなので、体調管理のために自重します。・・・く、悔しい!低気圧の馬鹿ー!!

その代わり、連休中にちょっとは更新をマメにしたいと思います。というか、この先しばらく平日は夜の送別会とかが増えてネット上がれない可能性があるせいなんですけど・・・。
こういう会への(半)強制参加は、日本の悪しき習慣だと思うんだよね。無くしてくれないかなぁ・・・。


小説は続き~からどうぞ。



*************

《カイトとマスターと冬の嵐・5 》


「おまっ、何やってんだ!!」
「・・ぇ・・?」
 
 グッと腕を引かれて顔を上げると、怖い顔をしためーとが立っていた。同時に、今まで身体を濡らしていた冷たい雨が止む。

「いくらボーカロイドが風邪引かないっつっても、寒いもんは寒いだろうが!何でこんな雨ん中、傘も差さないで歩いてんだよ。っていうか、幼稚園来るの明日だろ?あっ、センセイんトコに用事か」
「ここ・・・どこ?」
「カイト・・・?」

 大きな黒い傘を差しためーとに言われて、ずっと地面ばかり見てた顔を上げると、そこはマスターがお仕事してる学校の前。オレ、どうしてこんなところまで歩いてきたんだろう?おかしいな、買い物に行こうと思ってたのに。

「ごめん、道まちがえたみたい。帰る」

 ぼんやりしてるから、通い慣れたスーパーに行く道まで間違えちゃうんだ。しっかりしないとダメだな。今日はマスター、早く帰って来てくれるのに。
 場所が分かったから家の方へ帰ろうと思ったけど、オレの腕を掴んだ手が放れない。

「・・・めーと、放して」
「そんなずぶ濡れで何言ってる。うち、そこだから来い」
「いいよ」
「よくねぇ」

 低い声で言われて、引き摺るみたいに道路向かいの小さなお店に連れ込まれた。なんだか逆らうのも面倒でそのままついていけば、中にいたおじさんが驚いた顔でめーととオレを見る。

「お帰り。その子はどうした、明斗」
「ほら、幼稚園に歌いに来てる奴。ぼんやりしてて傘忘れたみたいだ。風呂場とタオル使うから」
「ああ、わかった。・・・ゆっくりしていきなさい」

 おじさんは、めーとと話した後オレの顔を見て優しくそう言ってくれたけど、マスターが帰ってくるのにゆっくりする訳にはいかないから首を振った。
 濡れた髪から、パタパタ水滴が落ちる。

「行くぞ」

 また腕が引かれて、お風呂場で服を脱がされて頭からシャワーを掛けられると、雨に冷えた身体が急に温められたせいか、手や足の先が痺れるみたいにチリチリした。

「温まったか?」
「・・うん」
「どうしたんだよ。センセイと、何かあったのか?」
「・・・・ううん、マスターとは、何もない。ただ、怖い話、聞いただけ」
「怖い話?」

 洗い場に座り込んだままのオレに大きなバスタオルを掛けて、頭から乱暴に拭きながらめーとが聞き返す。なんかめーと、マスターみたい。マスターは、もっと優しく拭いてくれるけど。

「マスターのお友達から、言われた。マスターが、別れた彼女とよりを戻すんじゃないかって」
「何だそれ、センセイから聞いた話じゃないじゃん。そうだ、こないだの話はちゃんと訊いたのか?」
「・・・マスター、あの後から帰りが遅くて、訊けなかった。今日は早く帰ってきてくれるって言ってたから、訊こうと思ってたけど・・・その彼女っていう人、前にオレが見た、マスターとキスしてた人・・・だったみたい」

 身体を拭く手が、ピタリと止まった。

「今朝でかける時ね、マスターが久々に笑って、キスしてくれたんだ。だから今日訊いたらきっと、何でもないって、言ってもらえると思ったんだけど・・・めーとぉ・・・オレ、マスターが他の人の恋人になるの、見たくないよ・・・」

 マスターはオレを好きだって言ってくれた。でもマスターは人間で、ボーカロイドのオレと違うから、それはずっとじゃないかもしれなくて・・・もしかしたらもう、違うのかもしれない。

「話は後でしっかり聞くとして・・・とりあえず、今はお兄様の胸を貸してやるから」

 タオルを被ったまま、グイッと引き寄せられてぶつかるのは、多分めーとの胸。同じボーカロイドなのにオレと違って広くて厚みもあって、マスターに似てる。でもこれは、オレの大好きなマスターじゃない・・・

「ふぇ・・・えっ・・・ますたぁ・・・」

 そのまま泣き止むまで、めーとの手はめーちゃんと同じリズムで、オレの背中を優しく叩いてくれた。

*************


明斗の家は、小学校の前の文房具屋さんです。
ちなみに、明斗がお父さん(明斗のマスターの親ですが、明斗も息子扱い)に「傘忘れたみたい~」と言ったのは、ロイドに禁止されている嘘にはあたりません。(内心違うだろうなぁ、とは思っても)まだ訊いてない事なので、明斗の“推測”ですから。

続き

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08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
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