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今日は風が凄いですね。うち、雨戸がシャッタータイプなので、風が吹くとヘッドホンでも使わない限りテレビの音もよく聞こえませんw
さて、今日はちょっと遅くなりましたが、こないだの初雪話の続編(?)です。
小説は続き~からどうぞ。
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《マスターと初雪》
今年最初の雪は、ここ数年で一番じゃないかというくらい積もった。今日が土曜日だったのが不幸中の幸いだ。これが平日だったりしたら交通網の麻痺をモロに食らって、職場まで徒歩で行く羽目になるところだぞ。
「すごいっ、氷なのに固くない!ふかふかしてますよ、マスター!!」
一面真っ白な庭に、カイトの作る足跡がふらふらと左右に彷徨いながら伸びていく。
「気をつけろよ。いくらまだ固まってなくても、滑るのに変わりないからな」
「はーいっ!」
と言ったそばからはしゃぎ回る姿は、まるで童謡そのままに庭を駆け回る犬のようだ。
俺が学生時代に使っていた、少し草臥れた紺のダッフルコートに、自分で編んだオフホワイトの毛糸の帽子を被り、同じく手編みの手袋を嵌めた手で雪玉を作って並べている子供っぽい姿に、つい笑みが漏れる。
「ふわぁっ!?」
「カイトッ!大丈夫か?」
・・・やっぱり派手に転んだよ。しかも、顔面から。
心配して傍に寄ると、雪の中から響く笑い声。
「ふふっ・・・」
「どうした?どっか打ちどころが悪かったか?」
「大丈夫です、ふかふかしてあんまり痛くないし。それに、オレの型ができましたよ!」
ひょこんと立ち上がった後には、確かに腕を広げた人型が残っていた。あー、昔こういうのやったかも。
「カイト型、か。・・・まさかボーカロイドの工場に、こんなのがいっぱいあるんじゃないだろうな?」
ボーカロイドは、身体の殆どが有機体だ。型なんかで出来る筈が無いのは分かっていたがそう言ってからかうと、カイトはハッとしたような顔で
「あっ、もしかしてそうなんですかね!?」
「お前が信じてどうする!・・・ったく、冗談だよ」
雪まみれの体をはたいてやっても、ニコニコと笑ったまま。よっぽど楽しいんだな。
うーん、雪だるまでも作ってやったら喜ぶだろうけど、昨日少々使いすぎた腰に負担をかけるのが心配だ。こないだ隣の学校の俺より若い教員が、荷物運んでて腰やったって聞いたし・・・・そうだ!
「カイト、ちょっと一人で遊んでろ」
「ふぇ?マスターは?」
「いいもの作ってやるから」
「いいもの・・・はいっ!」
元気よく頷くカイトの頭を撫でてから、キュッ、キュッと音を立てる新雪を踏みしめて家の裏手に回る。
野鳥の目を逃れた千両の赤い実を二つ摘んで、椿の葉の一枚を縦半分に割くと、垣根の上の汚れていない雪を掬って両手に収まる程の楕円形の雪玉を作った。
「・・・こんなもんか」
子供の頃、父が作ってくれたのはこんな顔だったと思う。一応それらしく見える・・・筈。
「これ、やる」
「何ですか?・・・わぁっ、ウサギさん!」
「兎って分かったか?」
「だって目が赤いし、耳が長いです。本物のウサギさんと一緒ですよ」
矯めつ眇めつ眺めているのは俺の手サイズの、少し大きい雪うさぎ。
これなら屈んだり重い雪玉持ち上げなくて良いから、腰も悪くならないし・・・何より、カイトに兎って似合うだろ?
「本当は、もっとデカい雪だるまでも作ってやりたかったけど。それはまた今度な」
「はい。・・・えへへ、可愛いなぁ。ありがとうございます、マスター!」
すっかり雪も溶けた数日後。冷凍庫の中でカイトが大事に取っておいた雪うさぎの、赤いつぶらな目としっかり目が合ってしまうのを、その時の俺はまだ知らない。
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想定していなかったので、朝起きていきなり銀世界にビビりましたwwまぁ、道に積もって無かったので普通に出勤しましたけどね・・・
(←)は出勤前に素手で作った雪うさぎ。材料はマスターのと一緒です。
っつか、雪がサラサラすぎて固まらず、体が小さいww
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