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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんばんは。

今日は朝、身内と隣の地区まで散歩に行ってきたんですが、その途中のお宅の塀(?)から、中型犬位の大きさの茶色いヤギが顔を出してました。目が合ったらお辞儀(何か、頭下げる)したりして、可愛い奴でしたよ。昔はヤギ怖ぇ・・・(特に、あの貯金箱の口みたいな目)と思ってましたが、あの子なら飼っても良いかもww


さて、今日はスルーキリ番救済(笑)で、奏子 様から、39393カウントのリク「マスターの両親の話」です。
ちょっと時期遅れなんですが、そこは見なかった事でww


小説は続き~からどうぞ。

************

《カイトと真夏のお客様》


「あ、あの・・・マスターに、何かご用ですか?」

 8月半ばのよく晴れた日。外で洗濯を干していると、家の前にマスターと同じくらいの年の、眼鏡を掛けた背の高い男の人と、ふわふわした長い髪の小柄な女の人が立っていた。
 オレが声を掛けたらちょっと驚いた顔をした二人は、セールスの人とかじゃないみたいだから、門は開けてみたんけど・・・どうしよう、今日はマスターお仕事なんだよね。

「あ、八千代はいないでしょ?知ってるわ。今日はカイトくんに逢いに来たの」
「オレに?」
「美八さん、いきなりそんな事言って。カイト君が困ってるよ」

 女の人がオレを見上げてにっこり笑うと、隣の男の人も小さく笑いながら、女の人に言う。あれ?この笑い方、なんか見たことある気がする・・・

「えと、その、どうしてオレのこと?・・・お二人は、マスターのお知り合いですか?」
「知り合いっていうか・・・ねぇ、龍一?」
「うーん・・・まぁ、血縁だよ。僕と八千代、似てないかな?」
「あっ!はいっ、似てます!!」

 そう、この男の人の笑い方ってマスターと似てるんだ。眼鏡が無かったらきっと、顔もそっくり。
 オレが答えると、二人は顔を見合せてまた少し笑って

「まさかカイト君と話が出来るなんて思わなかったから、嬉しいな」
「オレと?」

 オレは全然知らない人なのに、どうしてそんなこと思うんだろう。マスターが何か、この人たちに話してくれたのかな?なんて思っていると

「やっぱり可愛い!こんな可愛いコが八千代の家族になってくれるなんて、あの子も幸せ者だわ」
「ふぇっ!?」

 女の人が、突然オレを抱き締めた。わっ、ど、どうしよう!?・・・でも、マスターの知ってる人みたいだし、急でびっくりしたけど、抱き締められても全然嫌じゃない。

「そうだねぇ、随分大切にしてるみたいだし。カイト君が来てくれてから、精神的に凄く安定したよ」

 抱き締められたままのオレの頭を、男の人が優しく撫でてくれる。これも、マスターに撫でてもらう時みたいで・・・なんだろう、二人ともすごく安心する感じ。マスターと“血の繋がり”っていうのがあるからかな?人間って不思議。

「さて、じゃあそろそろ行こうか、美八さん。他にも行くところあるでしょう?」
「あ、うん。じゃあね、カイトくん。お話出来て良かった!あ、そうそう、八千代に伝言良い?」
「はい。何ですか?」
「せっかく乗り物用意してくれたのは良いんだけど、ガッタガタで乗り心地が悪かったから、帰りは安定感の良いもの用意してって言っておいて」
「のりもの?・・・はい、伝えます」
「ありがとう。じゃあね」

 よく分からない伝言だけど、マスターに伝えれば分かってくれるかな?
 オレが頷くと、二人は仲良く手を繋いで下の団地の方へ歩いて行ってしまった。

                     

「・・・っていう事があったんです」

 その日、お仕事から帰って来たマスターに朝の出来事を伝えると、ネクタイを外しながら怪訝そうに

「血縁?俺、親戚なんて一人もいない筈だぞ。両親とも一人っ子だったし、祖父母もみんな亡くなってる。お前の事を詳しく知ってるのも、綿貫と爺ちゃんたちくらいだし。大体、乗り物って何だ?・・・・・まさかっ!」
「マスター?」

 慌てて部屋を出て行ったマスターが戻った時に手にしていたのは、写真立て。その中には・・・

「もしかして、この二人か!?」
「あっ、そうです、この人たちです!やっぱりマスターのお知り合いなんですね」
「知り合いっつーか・・・なぁカイト。明日爺ちゃんとこ行って、茄子もらってきてくれるか?一つで良いから、なるべく形が良くて大きいやつ」
「ナス、一つだけ?・・・あ、この間みたいに割りばし刺すんですか?でも、もうナスもキュウリもありますよ?」
「人の作ったもんに不満があるみたいだから、特別良いやつ用意してやろうじゃないか。全く、若づくりしやがって・・・今まで一度も来なかった癖に。何で俺んとこには来ないで、カイトだけ逢ってくんだよ」

 そんな事を言いながらも嬉しそうな、でもちょっと悲しそうな・・・仕方無いなぁっていうみたいに笑うマスター。やっぱりあの男の人は、マスターに似てる。
 確かめようとマスターの手元を見つめると、仲良く腕を組んで寄り添う二人の写真の隅に、小さな書き込みがしてあった。

“××××年、×月×日。千代 龍一・美八。新婚旅行にて”

************


「本当はカイトに会って欲しかったな、とも思います」というコメがあったので、このような形になりました。お盆ファンタジーです。二人は毎年来てたけど、八千代は見えない人だった、と(笑)
 ちなみに、カイトはアルバム見た事あるから分かるんじゃない?とお思いかもしれませんが、カイトが見たのはマスターが生まれてからのものなので年もとってますし、父は眼鏡をコンタクトにしていて、母は髪を短く切っていました。
 奏子 様。何か想像と違っていたら申し訳ないのですが・・・。リクエスト、ありがとうございました!

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