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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんばんは。

なんか、台風が土曜日あたり来そうですね。来られちゃうと連休じゃなくなる、勘弁してくれ・・・orz 
ゆっくり来るか、猛スピードで週末前に行っちゃってくれるかを期待したいです。

さて、先日キリ番43210を踏んで頂きました!sougyoku様、リクエスト了解いたしましたので、出来上がるまで、しばしお待ちくださいませv


小説は続き~からどうぞ。

**************

《カイトと冬の風物詩・2


 ミクから編み棒と毛糸を借りて、とりあえずマフラーは編めるようになった。
 最初は分かりにくかったけど、本に書いてある記号とその編み方を覚えたら、後は単純に・・・ええと、人間っぽく言うと“機械的”に記号と編み数に従うだけだから、アンドロイドとしては割と簡単な行為だと思う。マスターがいない昼間しかやらなくても、
2日で編みあがったし。

「あー、ここが、こうなるんだぁ。本だと全然わかんなかったのに」

 
最近お気に入りの日当たりの良い南向きの窓辺にクッションを置いて、ミクと並んで編み棒を動かす。
 よく分かんないって言ってたミクも、目の前でゆっくりと棒の動かし方と毛糸の動きを見せると、
3回目くらいで同じ動きが出来るようになった。

うん、実際に編んでるところ見ながらやった方が分かりやすいよ。オレ、前に見たテレビ放送のメモリ呼び出しながらやってみたから。こういう時は、ロイドで良かったなって思うよね」
「そっかぁ。人間だったら、そんなにはっきり思い出せないもんねー」

 
ミクは一つしか編み棒を持ってなかったから、オレも自分で道具を揃えて(マスターにもらったお小遣いで買ったんだ。アイス以外で初めてお金使った)、ミクの見本に2本目のマフラーを編んでる。

「あんまり毛糸を引くと、編み目が詰まっちゃうから気をつけて」
「うん。・・・あれ、ここ、どうするんだっけ?あー、もう、やっぱりよく分かんない」

 慎重に編み棒を動かしながらも、拗ねたように唇をとがらせるのが可愛くて、オレは緑の頭を撫でながら

「大丈夫、分かるまで教えてあげる。オレ、そのために覚えたんだから」
「えへへー、ありがと」
「どういたしまして。出来たらタヌキさんも喜んでくれるよ、きっと」
「だといいなぁ。・・・あっ、お兄ちゃんはコッカさんに編まないの?」
「マスターに?」

 そう言えばマスターにプレゼント、って思ってたけど、編み物はミクに教えることばかり考えてたから、思いつきもしなかった。
 オレが聞き返すと、ミクの方もオレの答えが意外だったみたいで

「だってお兄ちゃん、たった2日でこんなの編めるなら、セーターとかも作れるでしょ?恋人に手編みのセーターって、ステキだよ!」
「こっ・・・
!!

 言われて、カアッと顔が熱くなる。そ、そう、だよね。オレ、マスターの、こ・・・こいびと、なんだよね。改めて人から聞くと、すごく照れる。

「ふふっ、お兄ちゃん、顔が真っ赤」
「そ、そんなこと無いよ!」 

 慌てて首を振ってみせるけど、隠すように手を当てた頬はとっても温かくて、どんな色かは見なくても分かってしまった。話をそらすように編みかけのマフラーを持ち上げると

「で、でも慣れると面白いよね、編み物」
「うーん・・・お兄ちゃん、やっぱりこういうの向いてるんだよ。私、ずーっとこんなのやってたら飽きちゃうもん。今はマスターにあげるもの作りたいから平気だけど、そうじゃなかったら続かないって」
「そう?」

 針を動かすたびに形が出来ていくのは嬉しいし、編み方を変えると色々模様とか出来るのも面白いと思うんだけどなぁ。
 自分で買った編み棒は、ミクの使ってるものより細いから、あれと比べると編むのに時間がかかるんだけど、それでもミクと同じくらいの長さには編めている。ミクは今編んでるのをタヌキさんにあげるから、すごく慎重にやってるっていうのもあるけど。

「で、どうするの?プレゼント」
「うん・・・確かに編めそうだったし、オレはセーターにしようかな。でもマスター、どんな色が好きとかよく分かんないし。サイズも測らないといけないから、今夜訊いてみよう」
「ええっ、言っちゃうの
!?
「ふぇっ、ダメなの
!?

 急に上がった大声にびっくりして思わず手を止めると、ミクも手を止めて

「わかんない。でもドラマとかマンガでは、手編みのものってあげるまでナイショにしてて、いきなりプレゼントしてるよ?」
「そういうものなの?」
「初めてあげる時は、そうなんじゃないの?」

 ・・・そうなんだ、知らなかった。でもオレ、マスターに内緒になんてできるかな?はっきり訊かれれば、ロイドだから答えないってことは出来ないけど、訊かれなければ大丈夫・・・な、はず。

「あ、あとね、サイズ。急にそんなの訊いたら、何するかバレちゃうでしょ?」
「それは・・・うん、変に思われるよね」
「だからね、お兄ちゃんが測ればいいんだよ」
「どうやって?」

 いくら訊かなくたって、メジャー持ってマスターのあちこち測ってたら、絶対にバレちゃうもん。
 首を傾げて訊くと、編みかけのマフラーを置いたミクが、突然オレに抱きついてきた。

「ミク?どうしたの?」
「んーと・・・このくらいが、お兄ちゃんの肩幅」

 割とすぐ離れたミクは、オレの前で腕を開いて見せる。あ、そっか。

「くっついて測って、後でその長さを調べれば良いんだ」
「そう。一度メモリに記録すれば、同じ長さがどの位だかすぐ分かるもん。こんなの人間じゃできないでしょ?」
「そうだね!」

 やっぱり、オレより長く稼働しているミクは色々知っててすごいなぁ。それに、くっついたりするだけなら割といつもしてるから、マスターも変だと思わないよね。

「色は訊いてもいい?マスター、いつもは黒っぽい服が多いんだけど、他の色も似合うと思うんだ」
「そのくらいなら平気じゃない?マスターは結構色んな色の服着るから、私は今着てるコートに合いそうな色にしたの」

 そう言いながら持ち上げるのは、淡いクリーム色の毛糸。確かにタヌキさんに合いそう。

「マスターたち、喜んでくれるかな」
「喜んでくれると、いいなぁ」

 ぽかぽかと柔らかい日差しの降る窓辺に座って二人で笑うと、髪を透かした色つきの影が、真似するみたいに揺れた。

**************

ミクからのこの入れ知恵(笑)により、カイトがこういう行動に出ましたww→〈マスターと接触の謎

続き
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08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・

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