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こんばんは。
気がついたら今日がもうすぐ終わりそうですよ。
休みは1日が早いなぁ・・・。
下の記事で宣言した通り、マスカイ9話目です。
今日は切りのいいところまで・・・と思ったら少々長くなりました。
お買いもの編です。
小説は続き~からどうぞ。
気がついたら今日がもうすぐ終わりそうですよ。
休みは1日が早いなぁ・・・。
下の記事で宣言した通り、マスカイ9話目です。
今日は切りのいいところまで・・・と思ったら少々長くなりました。
お買いもの編です。
小説は続き~からどうぞ。
***************
《 マスター始めました・9 》
家から車で30分位走ったところに、大型のショッピングモールがある。生活に必要なものはここで全て揃うが、とにかく広くて疲れるので一人ではあまり来ない。今日は色々買うだろうから久々に来たんだけど・・・さすが休日、見事に混んでいる。
「すごくたくさん人がいますねー」
左右をきょろきょろ見回しながら、隣のカイトが感心したように呟いた。
「珍しいのは分かるけど、手だけは離すなよ」
はぐれないように繋いだ手を、軽く引く。子供じゃないんだからと思うだろうが、今のカイトは子供同然だ。ここに着いて5分で、余所見していて迷子になり掛けたんだから仕方がないじゃないか。こんな所で、しかもボーカロイドの迷子の呼び出しとか勘弁して欲しい。
「はいっ」
はぐれかけたのが怖かったのか、きゅっと手を握り直すカイトは、俺のだぶだぶの服で行くよりは良いだろうと、家に来た時に着ていた服から白コートとマフラーを外した格好。ただ、首を晒すのが落ち着かないと言うので、マフラー代わりに母の薄手のストールを渡してやった。
元のマフラーに近い水色の無地のものなので男が使ってもおかしくはない(そもそも男がストールを使う事自体あまり無いけど)だろうし、箪笥の肥やしになってるより良いだろうと思ったんだけど、出所を言ったら泣きそうになって何度も使っていいのか確認された。迷子になり掛けた時も泣く寸前みたいだったし、結構泣き虫だな、カイト。
「こんな所にも、ボーカロイドがいるんですね」
あちこちに視線を移すカイトにつられて、俺も辺りを眺める。確かに人波の中に時々、緑や黄色など人には無い色が見え隠れする。ボーカロイドが世に出て早数年、休みな事もあって随分たくさん居るようだ。
連れている人間も老若男女様々で、俺達のようにボーカロイドと手を繋いで歩いている者も少なくないし、中年夫婦と一緒の親子のような姿もある。俺の横を、〈鏡音〉の双子と一緒に小走りに通り過ぎる女の子もいた。こうやって改めて良く見ると、ボーカロイドというのは本当に人と変わらないんだなぁ・・・
「マスター?」
「おお、悪い。飯は今行くと混んでそうだし、まず服から見るか」
とは言っても、俺もそんなに洒落っ気がある訳じゃない。普段だってフリースで有名になった某店のとか良く着てるし。まぁさすがに最初からそれじゃ悪いので、割と気に入っているショップの店員に適当に見繕ってもらい、服を試着させる。
「サイズどうだ?合ってるか?」
「え、と・・どうですか?変じゃないですか?」
試着室から顔だけ出して、カイトが自信なさげに訊いた。それじゃ何も見えないだろうが。俺は両開きのカーテンを掴んで、勢い良く左右に開く。
「おー・・・似合うな」
薄手のジャケットにタートルネックのシャツ、細身のパンツというまぁ、在り来たりっちゃ在り来たりな格好なんだけど。身体に合う作りなので、カイトのスタイルの良さが強調されて普通にモデルのようだ。同じ男としては若干悔しい気もするが、最近はファッション雑誌のモデルにボーカロイドを起用する事もあるし、うん。
「・・・ありがとうございます」
カイトは自分の姿を確かめるようにあちこち引っ張りながら見回していたが、俺の言葉にはにかみながら小さく笑う。こういう顔すると、やっぱりカッコいいより可愛くなるんだけどなぁ。
その後、もう少しラフなものも合わせて何着か買うと、着てきた服も荷物に入れてもらい、買った服で買い物続行。ちなみに今は黒のロングTシャツの上に白い半袖シャツを羽織り、ベージュのパンツ。そして首に、家から巻いてきたストール。そこはどうしても譲れないそうだ。
「あとは布団か。それともベッドにするか?どっちも置くとこ無いから別の部屋になるけど」
嵩張る服を一度車に積んで店内に戻り、混雑を過ぎたパスタ屋でランチメニューを食べながら、俺はカイトに訊く。ちなみに俺はボンゴレのセット。カイトはマカロニグラタン単品を頼んで俺に分けてきた。あまり沢山は食べられないらしい。
「別の部屋、ですか?」
カイトは初めての食事だった割にフォークの使い方などは綺麗だが、よく知らないからか熱々のグラタンをいきなり口に入れて涙目になり、俺を慌てさせた。急いで水を飲ませたが、ロイドも火傷とかするんだろうか。
懲りたのか、今度は過ぎるくらいマカロニを冷ましながら首を傾げるカイトに
「俺の部屋じゃ、ベッド2台も置いたらいっぱいだし、布団は仕舞うところ無いからな。ベッドなら物置になっている俺の隣の部屋。布団なら、和室か?」
「あの、マスター・・」
「ん?」
「・・えっと・・その・・」
「なんだよ。言いたい事あるなら言って良いって言ったろ?」
言い淀むカイトに先を促しながら、セットについていたアイスティーを口に含んだ瞬間
「オレ、昨日みたいにマスターに抱かれて寝たいです!」
「っグフッ!」
吹き出しそうになったのを堪えた水分が気管に入って死ぬほど噎せた。っつか、人聞きの悪い事大声で言うな!
「だ、大丈夫ですか、マスター!」
咳き込む俺と慌てるカイトに、店内にいる客の視線が集まる。そりゃそうだろうよ。
「ゲホッ・・だ、大丈夫だ・・・落ち着け、カイト」
俺の方がよっぽど落ち着きたいんだが。ひとまず咳が治まったので、中腰になってあたふたしていたカイトを座らせ、喉を鎮めるために慎重に残りのアイスティーを飲み込む。
「で、なんだって?」
「昨日一緒に寝てくれた時、マスターの腕の中が凄く温かくて、それで・・・。あ、えと、あの・・や、やっぱりダメ、ですよね・・」
俺を上目遣いに見つめていた視線が話しながら段々下がっていき、最後には俯いて呟く。その姿が本当に、絵に描いたような“しょんぼり”で、何だか自分がとんでもなく人でなしのような気持ちになるんだが。いや、でも流石にいつも一緒に寝るっていうのは・・・
「えーと、カイト。昨夜、狭くて寝辛くなかったか?」
「いえ、全然!凄く気持ち良かったです!」
だから誤解を生む発言は控えろって!っつかなんだ、その卑怯な姿。立派な青年型の癖に、潤んだ目で見上げてくる姿が何でこんな、小動物みたいなんだよ。動物とか弱いんだ、俺!
「ぅあー・・・じゃ、布団もベッドも要らないな」
「え?・・・っ! ありがとうございます、ますたー!!」
躾では、駄目な事は些細でもきちんと禁じていく。小さい事を許していくと、そのうち取り返しのつかない事になるってのを聞いたんだけど・・俺には、この姿に否を返す事がどうしても出来なかった。
いや、カイトは俺のペットでも子供でもないし。けどまぁ子供みたいな所はあるな。そう思えば一緒に寝るのもそんなに・・っつか俺まだ24歳だぞ。こんなデカい子供いてたまるか!ああでも、そもそも俺が昨夜ベッドに引っ張り込んだのが悪いんだし・・・。
俺の一人脳内会議の様子も知らず、カイトはすっかり冷たくなったグラタンをニコニコしながら頬張っていた。
***************
カイトの問題発言(笑)。水分噴き出すの堪えて噎せた時って、かなり苦しいですよね。
ボーカロイドは娯楽用ロイドではかなりメジャーな存在で、連れ歩いている人も多いという設定です。
世界観とか、追加した方がいいのかな?
10話目
家から車で30分位走ったところに、大型のショッピングモールがある。生活に必要なものはここで全て揃うが、とにかく広くて疲れるので一人ではあまり来ない。今日は色々買うだろうから久々に来たんだけど・・・さすが休日、見事に混んでいる。
「すごくたくさん人がいますねー」
左右をきょろきょろ見回しながら、隣のカイトが感心したように呟いた。
「珍しいのは分かるけど、手だけは離すなよ」
はぐれないように繋いだ手を、軽く引く。子供じゃないんだからと思うだろうが、今のカイトは子供同然だ。ここに着いて5分で、余所見していて迷子になり掛けたんだから仕方がないじゃないか。こんな所で、しかもボーカロイドの迷子の呼び出しとか勘弁して欲しい。
「はいっ」
はぐれかけたのが怖かったのか、きゅっと手を握り直すカイトは、俺のだぶだぶの服で行くよりは良いだろうと、家に来た時に着ていた服から白コートとマフラーを外した格好。ただ、首を晒すのが落ち着かないと言うので、マフラー代わりに母の薄手のストールを渡してやった。
元のマフラーに近い水色の無地のものなので男が使ってもおかしくはない(そもそも男がストールを使う事自体あまり無いけど)だろうし、箪笥の肥やしになってるより良いだろうと思ったんだけど、出所を言ったら泣きそうになって何度も使っていいのか確認された。迷子になり掛けた時も泣く寸前みたいだったし、結構泣き虫だな、カイト。
「こんな所にも、ボーカロイドがいるんですね」
あちこちに視線を移すカイトにつられて、俺も辺りを眺める。確かに人波の中に時々、緑や黄色など人には無い色が見え隠れする。ボーカロイドが世に出て早数年、休みな事もあって随分たくさん居るようだ。
連れている人間も老若男女様々で、俺達のようにボーカロイドと手を繋いで歩いている者も少なくないし、中年夫婦と一緒の親子のような姿もある。俺の横を、〈鏡音〉の双子と一緒に小走りに通り過ぎる女の子もいた。こうやって改めて良く見ると、ボーカロイドというのは本当に人と変わらないんだなぁ・・・
「マスター?」
「おお、悪い。飯は今行くと混んでそうだし、まず服から見るか」
とは言っても、俺もそんなに洒落っ気がある訳じゃない。普段だってフリースで有名になった某店のとか良く着てるし。まぁさすがに最初からそれじゃ悪いので、割と気に入っているショップの店員に適当に見繕ってもらい、服を試着させる。
「サイズどうだ?合ってるか?」
「え、と・・どうですか?変じゃないですか?」
試着室から顔だけ出して、カイトが自信なさげに訊いた。それじゃ何も見えないだろうが。俺は両開きのカーテンを掴んで、勢い良く左右に開く。
「おー・・・似合うな」
薄手のジャケットにタートルネックのシャツ、細身のパンツというまぁ、在り来たりっちゃ在り来たりな格好なんだけど。身体に合う作りなので、カイトのスタイルの良さが強調されて普通にモデルのようだ。同じ男としては若干悔しい気もするが、最近はファッション雑誌のモデルにボーカロイドを起用する事もあるし、うん。
「・・・ありがとうございます」
カイトは自分の姿を確かめるようにあちこち引っ張りながら見回していたが、俺の言葉にはにかみながら小さく笑う。こういう顔すると、やっぱりカッコいいより可愛くなるんだけどなぁ。
その後、もう少しラフなものも合わせて何着か買うと、着てきた服も荷物に入れてもらい、買った服で買い物続行。ちなみに今は黒のロングTシャツの上に白い半袖シャツを羽織り、ベージュのパンツ。そして首に、家から巻いてきたストール。そこはどうしても譲れないそうだ。
嵩張る服を一度車に積んで店内に戻り、混雑を過ぎたパスタ屋でランチメニューを食べながら、俺はカイトに訊く。ちなみに俺はボンゴレのセット。カイトはマカロニグラタン単品を頼んで俺に分けてきた。あまり沢山は食べられないらしい。
「別の部屋、ですか?」
カイトは初めての食事だった割にフォークの使い方などは綺麗だが、よく知らないからか熱々のグラタンをいきなり口に入れて涙目になり、俺を慌てさせた。急いで水を飲ませたが、ロイドも火傷とかするんだろうか。
懲りたのか、今度は過ぎるくらいマカロニを冷ましながら首を傾げるカイトに
「俺の部屋じゃ、ベッド2台も置いたらいっぱいだし、布団は仕舞うところ無いからな。ベッドなら物置になっている俺の隣の部屋。布団なら、和室か?」
「あの、マスター・・」
「ん?」
「・・えっと・・その・・」
「なんだよ。言いたい事あるなら言って良いって言ったろ?」
言い淀むカイトに先を促しながら、セットについていたアイスティーを口に含んだ瞬間
「オレ、昨日みたいにマスターに抱かれて寝たいです!」
「っグフッ!」
吹き出しそうになったのを堪えた水分が気管に入って死ぬほど噎せた。っつか、人聞きの悪い事大声で言うな!
「だ、大丈夫ですか、マスター!」
咳き込む俺と慌てるカイトに、店内にいる客の視線が集まる。そりゃそうだろうよ。
「ゲホッ・・だ、大丈夫だ・・・落ち着け、カイト」
俺の方がよっぽど落ち着きたいんだが。ひとまず咳が治まったので、中腰になってあたふたしていたカイトを座らせ、喉を鎮めるために慎重に残りのアイスティーを飲み込む。
「で、なんだって?」
「昨日一緒に寝てくれた時、マスターの腕の中が凄く温かくて、それで・・・。あ、えと、あの・・や、やっぱりダメ、ですよね・・」
俺を上目遣いに見つめていた視線が話しながら段々下がっていき、最後には俯いて呟く。その姿が本当に、絵に描いたような“しょんぼり”で、何だか自分がとんでもなく人でなしのような気持ちになるんだが。いや、でも流石にいつも一緒に寝るっていうのは・・・
「えーと、カイト。昨夜、狭くて寝辛くなかったか?」
「いえ、全然!凄く気持ち良かったです!」
だから誤解を生む発言は控えろって!っつかなんだ、その卑怯な姿。立派な青年型の癖に、潤んだ目で見上げてくる姿が何でこんな、小動物みたいなんだよ。動物とか弱いんだ、俺!
「ぅあー・・・じゃ、布団もベッドも要らないな」
「え?・・・っ! ありがとうございます、ますたー!!」
躾では、駄目な事は些細でもきちんと禁じていく。小さい事を許していくと、そのうち取り返しのつかない事になるってのを聞いたんだけど・・俺には、この姿に否を返す事がどうしても出来なかった。
いや、カイトは俺のペットでも子供でもないし。けどまぁ子供みたいな所はあるな。そう思えば一緒に寝るのもそんなに・・っつか俺まだ24歳だぞ。こんなデカい子供いてたまるか!ああでも、そもそも俺が昨夜ベッドに引っ張り込んだのが悪いんだし・・・。
俺の一人脳内会議の様子も知らず、カイトはすっかり冷たくなったグラタンをニコニコしながら頬張っていた。
***************
カイトの問題発言(笑)。水分噴き出すの堪えて噎せた時って、かなり苦しいですよね。
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HN:
南浪(ななみ)
HP:
性別:
女性
職業:
処理能力の低い事務員
趣味:
通販・ニコ動巡り
自己紹介:
08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・
*メルアドはこちら*
〈nanami1103☆hotmail.co.jp〉
☆→@にして下さい。
メールで頂いたものは、メールでお返事します。
物申したいけど返事がブログに載るのは・・・という時は、こちらにご連絡を。
あ、勿論普通の感想をこちらに送って頂いても大丈夫ですよv
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