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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんばんは。

やっと秋になったのに、また夏に逆戻りです(笑)。
いえ、今日はキリ番13579、紗栖 様のリクエスト「七夕の話」なもんで。
紗栖 様。遅くなって申し訳ありません!!少しでも気に入って頂ければ幸いです。

あ、選挙の結果出た?・・・・絶望した!某県民の考えの浅さに、心の底から絶望した!!
単に名が売れてるだけじゃん。東京の言いなりだし、あいつが県民に何してくれるっていうんだよ!結局自分の地元(と言いながら殆ど居ない)には全然来なかったんだぞ、あいつ!!!
はぁ・・・・これから4年間、自県の環境が悪化の一途を辿りそうです。本当、ガッカリだよ。
おっといかん、あんまりガッカリして、つい熱くなってしまいましたよ。

小説は続き~からどうぞ。

***************

《マスターとカイトと77日》


 
仕事帰りに爺ちゃんから笹を貰った。
 
俺が子供の頃、爺ちゃん家から笹を貰って飾り、七夕を迎えるのが我が家の恒例行事だったんだ。いつの間にかやらなくなったが、今年はカイトが来たので久々にどうだ?・・・という事らしい。折角なので有難く頂く事にした。


「マスター。“たなばた”教えて下さい!」

 夕飯の後。ソファに座ったカイトが俺を見上げて訊く。持ち帰った笹を不思議そうに眺めているので

『七夕用のだよ。爺ちゃんに貰ったんだ』
『“たなばた”って、なんですか?』

 
という訳で、夕飯を食べたら教えてやると言ってあったのだ。
 
“わくわく”という表現がぴったりの子供みたいな顔に、俺は思わず笑いながら

「あー、色々起源だの由来だのがあるから、一番知られてるのな」

 
と前置きをして、最も有名な織姫と彦星の話を教えてやる。
 し
かし大人になってから考えると、天帝も大概自分勝手だよな。自分で結婚を勧めといて、新婚の二人がちょっとイチャついて仕事しなくなったからって離れ離れにして。好きな奴に逢わせてやるのを餌に仕事させるとか、酷い話だ。もうちょっとやり方があるだろうに・・・

「じゃあ、その二人は年に1回しか、逢えないんですか?」

 
案の定、カイトも悲しそうに眉を下げて訊いてきた。昔話だってのに、まるで自分がそう言われたような顔をしている。

「まぁ、そう言われてるけど」
「オレ、年に1回しか逢えないなんて嫌です。マスターと一緒にいられなかったらきっと毎日泣いちゃって、歌も上手に歌えません。・・・でも、ちゃんとお仕事してないと、その1回も逢わせてもらえないんですよね?」
「・・・俺なら我慢できないけどな、そんなの」

 あんまり深刻な顔してるから、俺にまで想像が伝染っちまったじゃないか。
 俯く白い額に掛かる髪を掻き上げてやると、上向いた顔がやっと表情を変え、気持ち良さそうに目を細めながら

「じゃあ、どうするんですか?」
「色々あるだろ。橋を作るカササギを飼い馴らすとか、船を作るとか、天の川を泳ぎ切るとか」
「それ、すごいですね。マスターは泳ぐの上手なんですか?」
「んー。まぁそれなりには泳げる」
「オレも、泳げますかね?」
「水が大丈夫なんだから、機能的にはいけるだろうけど・・・何でだ?」

 
訊くと、青い目がパチリと開いて俺を見つめ、自信満々に

「ただ待ってるなんて嫌だから、オレもマスターに向かって泳ぐんです。そしたらマスターが全部泳がなくても、川の真ん中で逢えるでしょ?」

 
それじゃどっちの岸からも遠いだろ、とか、そっから先はどうするんだよ、とか、色々と突っ込みたい事はあったんだが・・・どうだと言わんばかりの表情と、川の真ん中で逢うその様子を想像したら何だか楽しくなったので、言わないでおいた。
 焦がれた相手に逢えるなら、1秒でも早い方が良いに決まってるしな。

                     

 
珍しく快晴となった77日。残念ながら我が家に軒場は無いため、濡れ縁のそばに立てかけてある笹には、折り紙で作った色とりどりの飾りと短冊が揺れている。

「さ~さ~の~はぁさ~らさら~♪」
「ご機嫌だな、カイト」

 縁側に出て、
七夕を教えてやった時に一緒に教えた歌を口ずさみながら空を見上げているカイトに声を掛けると、振り返った顔が満面の笑みを浮かべ

「あ、マスター。お星様、すごくキレイですよ。あれが天の川ですか?」
「そう、あの白いやつ。この時期こんなに綺麗に見られる事なんて、滅多に無いぞ」

 
濃紺の空に浮かぶ、星で出来た長い川。それを指す白い手が闇にぼんやり浮かぶのを横目に見ながら、隣に座る。

「織姫さんと彦星さんは、逢えてますかね?」
「そうだなぁ・・・案外、もうずっと前から毎日逢ってたりしてな」
「川を泳いで、ですか?」
「そう、泳いで」
「ふふっ、楽しそうです」

 
数日前の会話を思い出し、顔を見合せて笑うと、そのまま軽く唇を重ねる。

 
晴れ渡る夜空に吹く風に、笹の葉がサラサラと優しい音を立てた。

***************


七夕といえば願い事。しかし、年1回しかない大事な恋人との逢瀬の時に、なんでわざわざ人の願いまで叶えなきゃならんのだ!?と、いつも思う訳で・・・短冊ネタはやめましたwwあと、カイトはなんか、イメージ的に泳げなさそうな感じですよね。
紗栖 様。素敵なリクエストなのに、うまく生かせていない話ですみませんでしたorz
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