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こんばんは。
昨日は頭痛で死にそうでした。
頭痛薬が使えないので(蕁麻疹が出るんです)ひたすら寝ていたんですが、変な夢ばかり見てあまり気が休まらなかったなぁ・・・。あ、頭痛はだいぶ良くなりましたよ~。
小説は続き~からどうぞ。
昨日は頭痛で死にそうでした。
頭痛薬が使えないので(蕁麻疹が出るんです)ひたすら寝ていたんですが、変な夢ばかり見てあまり気が休まらなかったなぁ・・・。あ、頭痛はだいぶ良くなりましたよ~。
小説は続き~からどうぞ。
***************
《カイトとミクと歌うたいの幸せ・下》
『それでは、新郎のお友達を代表しまして、綿貫諒一さん所有のボーカロイド、ミクさんと、千代八千代さん所有のボーカロイド、カイトさんによる歌の贈り物です。この曲は、幼馴染みだった新郎と新婦の話を元に、綿貫さん、千代さんのお二人が作詞作曲をされ・・・』
「・・・どうしよう、ミク。オレ、すごくドキドキしてる」
「わ、私も。こんなところで歌った事なんか、一度も無いもん」
今日は、マスター達の先輩だっていう人の結婚披露パーティー。結婚式はもう終わってて、今日はお友達ばかりの集まりだから気楽にやってくれればいいって、その先輩さんも言ってくれたけど・・・
「おーおー、ガチガチになってら」
「大丈夫だよ、二人とも。たくさん練習したでしょ?」
『マスター』
振り返って呼びかける声が揃う。いつもよりちょっとオシャレなスーツ姿の二人は、お客の若い女の人たちに人気みたいで何度も話しかけられていた。その度に胸の中がチリチリしたけど、さすがに歌の紹介が始まったら、そんな気持ちもどこかへ行ってしまう。
「で、でもオレ、あんまり人の前で歌った事ないんですよ?もし失敗して、マスターが何か言われたりしたら嫌です!」
「私も、やだよ。私がここで失敗したせいで、マスターの調教が悪いんだって思われたくないっ」
歌う為につくられた、オレたちボーカロイド。どんな場所でだって歌うのは楽しいはずなんだけど、今日は・・・なんだかとても怖い。オレの失敗で、あんなに頑張っていたマスターたちに迷惑をかけたくない。
ミクも、淡い黄色のパーティードレスの裾をぎゅうっと握って俯いたまま、そう言った。
「カイト」
「ミク」
話を聞いて困ったように笑ったマスターたちが、手を差し出す。何だろうと思いながら、それでも自分のマスターの手を取ると
「何言ってるの。ボーカロイドは歌に・・・それから、おれたちマスターに愛された存在なんだから。失敗なんてする筈ないでしょ」
「俺たちがどうとか変な心配してないで、今まで練習してきて感じた通りに歌えば大丈夫だよ」
「あの二人の事を考えるだけで良いんだから」
そして、ぽんっとオレたちの背中を軽く叩くと
「お前たちの歌声、思いっきり聞かせてやれ」
言われた瞬間、身体がすうっと軽くなった。
歌いたい、歌を聞いてほしい、っていうボーカロイドにとって当たり前の気持ちが、戻ってくる。
「・・・はいっ!じゃ、行ってきます。行こうか、ミク」
「うんっ!」
マスターたちに小さく手を振って、会場の隅に用意された舞台に立った。
オレたちの斜め前、ちょうど会場の真ん中あたりに並んで座っている、今日の主役の二人。マスターたちが歌詞を作るためにお家に呼んだ事があって、オレもミクもお話を聞いたんだけど、小さい時からいつも一緒で、恋人同士になってからも10年以上のお付き合いなんだって。そういうのって良いな。これからも、今みたいに幸せそうでいて欲しいな。
「あの二人が、喜んでくれるように歌おうね」
「そうだね」
マスターたちが一生懸命考えた歌詞を、歌うたびに直しながら作った優しいメロディーに乗せて歌う、あの二人だけのための歌。
何十回も聞いた前奏の後、ミクの高くて良く通る声と、マスターに何度も調整してもらったオレの声が重なる。同じメロディーを二人で歌う時とは違う、お互いの声を生かして作られた歌は、同じ歌詞を歌うのに全然違う音程で・・・一人で歌えば何となく外れていて寂しい感じなのに、合わさった瞬間にぴたりと気持ち良い音が生まれて、会場中に広がった。
隣を見たら、ミクもすごく楽しそうに歌ってて・・・これでいいのかな?あの二人は、ちゃんと喜んでくれるかな?
とても長く、でも短くも感じたその歌が終わって二人でお辞儀をすると、何故かしんとした会場。あ・・・どうしよう、なにか失敗した?
不安げなミクと顔を見合わせて、思わずマスターたちの姿を探そうとしたその瞬間、会場中から響くたくさんの拍手!それにもう一度頭を下げて舞台を降りると、後ろから
「ミクちゃん、カイト君!」
「あ、先輩さん」
「主役が来ちゃっていいんですか?」
今日の主役である先輩さんと、そのお嫁さんがこっちへ来た。どうしたんだろ、お嫁さん・・・すごく、泣いてる。
「いや、嫁さんがあの歌にすっごい感動しちゃって、どうしても二人に直接お礼が言いたいって」
『えっ?』
「あはっ、こんな顔でゴメンね。あの歌聞いたら、今までのこと色々思い出しちゃって。・・・なんか、うまく言えないんだけど。あの歌・・・すごく、すごく嬉しかった!」
先輩さんに促されたお嫁さんは、オレとミクの手をぎゅうっと握ると、時々鼻をすすりながら、お化粧も崩れた顔で、でも本当に嬉しそうに笑ってくれた。
「えと、その・・・喜んでもらえたなら、良かったですっ」
「私たち、二人に喜んでもらえるように歌ったから!」
オレもミクも自分のマスターが大好きで、マスターという存在があってこそ世界の全てが成り立つ。たとえ歌を奪われても、マスターがいればオレたちの世界は有り続けるけれど・・・歌う事が存在意義であるアンドロイド、“ボーカロイド”としての視点から見たら、自分の歌った歌で誰かを一時でも幸せに出来るって、これ以上に嬉しいことは無いんじゃないかな?
『歌ってくれて、本当にありがとう』
二人から声を揃えて言われたお礼の言葉に、オレとミクは顔を見合わせると、抑えきれない気持ちを声にして返した。
『こちらこそ!喜んでもらえて、すごく幸せです!!』
***************
「デュエットでオリ曲」という事だったので、ラブソングとかだとどっちも妬くよなぁ・・・とか考え、あと、どうしてもカイトの初めて(笑)はマスターの作った歌で、というのもあったので、こんな感じになりました。
頂いたリクエストとかけ離れている気がしないでもないのですが・・・すみません、紗栖 様orz そしてリクエスト有難うございました。もう一個も待ってますvv
目次に戻る
『それでは、新郎のお友達を代表しまして、綿貫諒一さん所有のボーカロイド、ミクさんと、千代八千代さん所有のボーカロイド、カイトさんによる歌の贈り物です。この曲は、幼馴染みだった新郎と新婦の話を元に、綿貫さん、千代さんのお二人が作詞作曲をされ・・・』
「・・・どうしよう、ミク。オレ、すごくドキドキしてる」
「わ、私も。こんなところで歌った事なんか、一度も無いもん」
今日は、マスター達の先輩だっていう人の結婚披露パーティー。結婚式はもう終わってて、今日はお友達ばかりの集まりだから気楽にやってくれればいいって、その先輩さんも言ってくれたけど・・・
「おーおー、ガチガチになってら」
「大丈夫だよ、二人とも。たくさん練習したでしょ?」
『マスター』
振り返って呼びかける声が揃う。いつもよりちょっとオシャレなスーツ姿の二人は、お客の若い女の人たちに人気みたいで何度も話しかけられていた。その度に胸の中がチリチリしたけど、さすがに歌の紹介が始まったら、そんな気持ちもどこかへ行ってしまう。
「で、でもオレ、あんまり人の前で歌った事ないんですよ?もし失敗して、マスターが何か言われたりしたら嫌です!」
「私も、やだよ。私がここで失敗したせいで、マスターの調教が悪いんだって思われたくないっ」
歌う為につくられた、オレたちボーカロイド。どんな場所でだって歌うのは楽しいはずなんだけど、今日は・・・なんだかとても怖い。オレの失敗で、あんなに頑張っていたマスターたちに迷惑をかけたくない。
ミクも、淡い黄色のパーティードレスの裾をぎゅうっと握って俯いたまま、そう言った。
「カイト」
「ミク」
話を聞いて困ったように笑ったマスターたちが、手を差し出す。何だろうと思いながら、それでも自分のマスターの手を取ると
「何言ってるの。ボーカロイドは歌に・・・それから、おれたちマスターに愛された存在なんだから。失敗なんてする筈ないでしょ」
「俺たちがどうとか変な心配してないで、今まで練習してきて感じた通りに歌えば大丈夫だよ」
「あの二人の事を考えるだけで良いんだから」
そして、ぽんっとオレたちの背中を軽く叩くと
「お前たちの歌声、思いっきり聞かせてやれ」
言われた瞬間、身体がすうっと軽くなった。
歌いたい、歌を聞いてほしい、っていうボーカロイドにとって当たり前の気持ちが、戻ってくる。
「・・・はいっ!じゃ、行ってきます。行こうか、ミク」
「うんっ!」
マスターたちに小さく手を振って、会場の隅に用意された舞台に立った。
オレたちの斜め前、ちょうど会場の真ん中あたりに並んで座っている、今日の主役の二人。マスターたちが歌詞を作るためにお家に呼んだ事があって、オレもミクもお話を聞いたんだけど、小さい時からいつも一緒で、恋人同士になってからも10年以上のお付き合いなんだって。そういうのって良いな。これからも、今みたいに幸せそうでいて欲しいな。
「あの二人が、喜んでくれるように歌おうね」
「そうだね」
マスターたちが一生懸命考えた歌詞を、歌うたびに直しながら作った優しいメロディーに乗せて歌う、あの二人だけのための歌。
何十回も聞いた前奏の後、ミクの高くて良く通る声と、マスターに何度も調整してもらったオレの声が重なる。同じメロディーを二人で歌う時とは違う、お互いの声を生かして作られた歌は、同じ歌詞を歌うのに全然違う音程で・・・一人で歌えば何となく外れていて寂しい感じなのに、合わさった瞬間にぴたりと気持ち良い音が生まれて、会場中に広がった。
隣を見たら、ミクもすごく楽しそうに歌ってて・・・これでいいのかな?あの二人は、ちゃんと喜んでくれるかな?
とても長く、でも短くも感じたその歌が終わって二人でお辞儀をすると、何故かしんとした会場。あ・・・どうしよう、なにか失敗した?
不安げなミクと顔を見合わせて、思わずマスターたちの姿を探そうとしたその瞬間、会場中から響くたくさんの拍手!それにもう一度頭を下げて舞台を降りると、後ろから
「ミクちゃん、カイト君!」
「あ、先輩さん」
「主役が来ちゃっていいんですか?」
今日の主役である先輩さんと、そのお嫁さんがこっちへ来た。どうしたんだろ、お嫁さん・・・すごく、泣いてる。
「いや、嫁さんがあの歌にすっごい感動しちゃって、どうしても二人に直接お礼が言いたいって」
『えっ?』
「あはっ、こんな顔でゴメンね。あの歌聞いたら、今までのこと色々思い出しちゃって。・・・なんか、うまく言えないんだけど。あの歌・・・すごく、すごく嬉しかった!」
先輩さんに促されたお嫁さんは、オレとミクの手をぎゅうっと握ると、時々鼻をすすりながら、お化粧も崩れた顔で、でも本当に嬉しそうに笑ってくれた。
「えと、その・・・喜んでもらえたなら、良かったですっ」
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オレもミクも自分のマスターが大好きで、マスターという存在があってこそ世界の全てが成り立つ。たとえ歌を奪われても、マスターがいればオレたちの世界は有り続けるけれど・・・歌う事が存在意義であるアンドロイド、“ボーカロイド”としての視点から見たら、自分の歌った歌で誰かを一時でも幸せに出来るって、これ以上に嬉しいことは無いんじゃないかな?
『歌ってくれて、本当にありがとう』
二人から声を揃えて言われたお礼の言葉に、オレとミクは顔を見合わせると、抑えきれない気持ちを声にして返した。
『こちらこそ!喜んでもらえて、すごく幸せです!!』
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HN:
南浪(ななみ)
HP:
性別:
女性
職業:
処理能力の低い事務員
趣味:
通販・ニコ動巡り
自己紹介:
08夏からボカロ家族に夢中になり、遂にカイトにやられて読み専から書き手に。
ベタな展開と妄想が大好きです!
かなり根深い腐女子(貴腐人?)なので、色々すみません・・・
*メルアドはこちら*
〈nanami1103☆hotmail.co.jp〉
☆→@にして下さい。
メールで頂いたものは、メールでお返事します。
物申したいけど返事がブログに載るのは・・・という時は、こちらにご連絡を。
あ、勿論普通の感想をこちらに送って頂いても大丈夫ですよv
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