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「アイス大好きな歌う青い兄さん」にやられた可哀想な人のブログです。
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こんばんは。

今日は小学生に「ピアスって(開けるの)痛い?」と訊かれたので、「すっごい痛いよ☆」と答えておきました。いや、開けた瞬間は痛かったので嘘じゃないですよ。
・・・まだ小学生なんだしさ、そんな事してまで飾らなくても、そのままで十分可愛いよ、君たちは。

さて今回は、千代家の進展に常に貢献しているミク視点の、お初の舞台裏(笑)です。
カテゴリ「小話」、意外と使うとこあったなぁ・・・。


小説は続き~からどうぞ。



***************

《ミクとお兄ちゃんの相談・上》


「こんにちは~」

 8月に入って、太陽はますます元気になってるみたい。頭の上から強い光が降ってくるのを、マスターに買ってもらった白い帽子で防ぎながら、お兄ちゃんのところに遊びに来た。
 人間の女の子は日焼けとか気にしないといけないみたいだけど、ボーカロイドの人工皮膚は焼けないから、何もしなくても平気なのは楽でいいよね。

「いらっしゃい、ミク。暑くなかった?」

 迎えに出てくれたお兄ちゃんは、襟の無いシャツに青いロングスカーフを巻いてる。前に、どうしていつも首を隠してるのって訊いたら、個体識別番号を人前に出すのが嫌なんだって。私は腕の、肩に近い所にあるんだけど、そんなに気にならないよ?今日も袖の無いワンピースを着てるから、腕が丸見えだもん。

「帽子かぶって来たから大丈夫」
「あ、だから今日は髪の毛違う結び方なんだ。それも可愛いよ」
「えへへ、ありがとう」

 被って来た帽子を取ると、お下げにした髪型を見て褒めてくれる。こういうとこ結構よく気づくんだよね、お兄ちゃん。気が利くし、人間だったら結構モテるんじゃない?あ、でもモテるって言っても何か、オトナの女性に可愛がられてそうな感じ(笑)。

「ねぇ、ミク・・・お酒、飲んできた?」
「へっ?なんで?」
「だって、なんか匂いがするから」

 いつもみたいにリビングに案内してくれたお兄ちゃんが、私にそっと顔を寄せる。匂い?・・・・あっ!

「やだ、違うよ!それきっと香水、マスターが買ってくれたやつ。ひどいな、お酒と間違えるなんて」
「ぇっ、あ、そうなの?ごめん!オレそういうの、よく分かんなくて」
「そうなの。それに私、設定年齢17歳だもん。お酒飲めないし」

 公式設定では16歳だけど、マスターがVOCALOIDの〈初音ミク〉を買ったのが17歳の時だったからって、私もその年に設定されてるの。どっちにしても未成年のボーカロイドは人間と同じように飲酒が禁止されている。人間に“アクエイキョウ”が出ないようになんだって。

「お兄ちゃん、お酒の匂い、知らないの?」

 マスターは家でたまに飲むんだけど、私はその匂い、そんなに好きじゃない。なんか鼻に付くっていうか・・・それとも私、気付かないだけで本当はお酒臭いのかな?思わず確認しようとすると

「料理酒なら知ってるけど。マスター、お家では飲まないから普通のお酒って知らないんだ。それが香水の匂いなの?なんで付けるの?」

 料理酒だって同じようなものだと思うけど、比べるものを知らないお兄ちゃんには分からないみたい。今度は香水に興味が移ったようで、ちっちゃい子みたいに続けて訊いてくる。

「香水って、香りのオシャレなんだよ。こういう匂いだけじゃなく色んな種類があってね、身体にちょっと付けるんだけど。匂いが違うだけで、いつもと違う感じがするでしょ?ほら」

 この間、マスターと一緒に出かけた時に買ってもらった、お花みたいな甘い匂いがする練り香水。手首に付けてきたから、分かり易いように顔に近づけると、お兄ちゃんは犬みたいに鼻先を近づけて

「うん、良い匂い。どうしてだろ?昨日マスターからした時は、嫌な気持ちになったのに」
「・・・お兄ちゃんのマスターから、したの?こんな匂い」
「そう。マスター昨日、お友達とお酒飲みに行って、帰ってきたらこんな匂いしたから。マスターに訊いたら、酒臭いかって。だから飲むお酒って、そういう匂いなのかと思ってた」

 そしてもう一度、『今は良い匂いなだけなのに』って首を傾げてる。でもまさか、“あの”お兄ちゃんのマスターが、こんな女の子っぽい香水とか、付けないよね。たまに会う時だって、香水なんて付けてる感じなかったし。もしかして・・・

「ねぇお兄ちゃん。それ、女の人の匂いじゃない?」
「女の人?」
「そう。女の人のお化粧とかも、匂いするよ。香水だって、男の人はこんな匂いのあんまり付けないし」
「なんでマスターから、女の人の匂いするの?」

 きょとんとした顔で、お兄ちゃんはさっきと逆方向に首を傾げる。全然危機感無いなぁ・・・まぁ起動してそんなに経たないから、仕方ないのかも。

「誰か、匂いのする女の人が、お兄ちゃんのマスターにくっついたんだよ。それで匂いが移ったんじゃない?」
「女の人が、マスターに?・・・ねぇ、ミク」

 私の言葉に、いつものようにソファの斜め前に座ったお兄ちゃんが、妙に真剣な顔で訊いた。

***************


後半は明日!
内容的に昨日のキリ番より前にうpした方が良かったと、これ打ってて気づきました。遅ぇよ・・・。
お初話の、お風呂の翌日午前中の話だと思って下さい。

続き
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